KとNとCの輪舞曲

第1話

この世界には大きくわけて3種類の人間がいる。

K･･･KING

N･･･Noble

C･･･Commoner

の3種類だ。

政府は役に立つ人間、役に立たない人間を生まれた時に判定し、ランク付けしたのだ。

KINGは男性でとても優秀でほぼ100％の確率で大企業のトップになる。Queenもあり女性の優秀者でこちらも大企業のトップに。Kの方がQよりも多い。

Nobleは企業のエリートや幹部になる。

Commonerは平均値で会社員になることが多い。この国の人口は１億４千万人だ。

人口的にはCが1番多く約７千万人に及ぶ。人口の約50%もいるのだ。KとQを合わせても、人口の5%にもも届かない。

正確に言うと約1.2%〜1.5%しかいないのだ。

Nは5%とKやQより多いが、Cよりも格段に少ない。

このK、N、Cは生まれた頃から異なる教育がされるため、将来着く職業なども決まっており、選択肢はあるにはあるがCが幹部や社長にはなれないと100％と言っていい。

数十年前にはあった温かさも夢も人々の中から消え去ってしまった。