初っ端はめでたい話をします。
さて、日本列島を暑くするめでたいニュースと言えばこちらですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hSiEr1FdZ3c
もう暑いのなんの。カッコいいですよ。本当にねぇ……京は感動しています。幼い日に両親に連れられて乗りに行った『SLやまぐち号』が2019年8月1日に運行開始から40年を迎えました。おめでとうございます。ありがとうございます。
元々山口線は急勾配が多い区間なのでD51とかD60とかD型(4軸動輪)の蒸気機関車が主力だったそうです。速度よりパワー重視の蒸気機関車が走っていたそうですが、復活運転開始の40年前に選ばれたのが『貴婦人』のニックネームで愛されている旅客用のC57形の1号機。ファンからは『え? 山口線でC57?』みたいな声が有ったそうですが、そんな心配の声などどこ吹く風とばかりに40年間走り続けました。
本来、C57形蒸気機関車は平坦な路線を高速で走る為に作られた旅客用機関車なんですね。勾配区間を走るのは苦手なはずなんですが、重油併燃装置を取り付けたり、高カロリー石炭を使ったりの対策をして走り続けています。
C57形1号機は京が愛知の専門学校へ行った平成7年、検査中に阪神淡路大震災が発生してジャッキから車体が転げ落ちて再起不能になるのではないかと言われました。自動車で言えばフレームに当たる主台枠に亀裂が入って運行不能になる事も有りました。やまぐち号をけん引する前の現役時代も機銃掃射にあったり土砂崩れに巻き込まれて廃車寸前になったりしました。何度も再起不能になるのではないかと言われつつ復活をするので『不死鳥』とも言われているとか。
やまぐち号と言えばC57以外に何両か蒸機が走ってたんだけど、最初の頃に予備機だったC58形1号機はボイラー不調で引退して静態保存に移行、C56形160号機は諸事情(安全装置と炭水車容量の問題)で本線運行から引退と寂しい話題がありました。
ところが2018年にC56引退と入れ替わってD51形200号機が本格的に復帰しました。蒸気機関車といえば真っ先に思い浮かぶであろうこの形式が本線復帰。梅小路蒸気機関車館は京都鉄道博物館となり、新しく整備工場が出来たりと、めまぐるしい動きをしつつSLやまぐち号は40周年です。
色々な機関車が入れ替わりしていますが、ほとんどはC57形1号機が走りに走った40年です。検収担当は大変だったでしょうねぇ、予備部品が無いんだもん。部品を修理するのは大変だけど、一から部品を作るのはもっと大変。頭が下がる思いです。
それににしても蒸気機関車の運転台って本気で暑そうですね。夏であろうが冬であろうが石炭を焚いて蒸気を上げて、機関士と機関助手はいつも汗だくでしょう。てなわけで夏なのに暑さを増す様なめでたい話をお送りしました。
さて、ここらで曲行きますか。夏になると聞きたくなるんですよ。そろそろ京の地域でも準備が始まっています。whiteberryの『夏祭り』をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=L6u-igSU43Y
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