僕がここにいた理由

@hibisyun

第1話 第一章

目を覚ますとこの無機質な空間に居た。正方形の真っ白い部屋。窓は見当たらない。蛍光灯や懐中電灯、そんな類の光を発する器具はどこにも見当たらない。しかし、部屋は漂白したかのように真っ白で、光に頼らずとも部屋の隅々まではっきり見ることが出来る。広さは十畳といったところだろうか。その静けさといったら、まるで宇宙空間にこの部屋だけが漂っているみたいだ。そう感じたのは音という音がこの部屋には存在していなかったからだ。静かすぎて音叉がいつまでも鳴り響いている様な耳鳴りや、心臓がドクドクと動く感覚が誇張されている。僕は耳が聞こえなくなってしまったのかと思い、自分が着ていた服の袖と袖を擦ってみた。確かに衣擦れの音がした。真新しい黒板と黒板消しが擦り合わさったようなはっきりとした音だった。どうやら、僕はちゃんと耳が聞こえているらしい。そして、心臓の音が伝わってくるということは、死んだ訳ではなさそうだ。少し、気持ちが落ち着いたと思ったら、今度は頭がズキズキと痛む。まるで脳の中から鈍器で殴られたような感じだ。念のため目立った外傷がないか頭の隅々を触ったり撫でたりしてみたが特に変わった様子はなかった。そうやって余計な勘繰りを入れている内にその痛みは満ち潮が引き潮になるように徐々に薄れていき、そして完全になくなっていった。

僕はなぜここに居るのだろう。全てのことがボンヤリとしていて思い出せない。目を覚ますと、さっきまで見ていた夢をまるで思い出せなくなる感覚と酷似している。すぐそこに記憶はあるのに、まるで蜃気楼のように不確かでゆっくりと、そして確実に霞んでいきやがて煙のように消えていく。どうやら、これ以上考えても記憶が遠ざかっていくのを留められそうになかったので、ここは潔く諦めることにした。

僕は、初めて横になっていたことを意識した。身体をゆっくり起こし、改めてこの空間を見回した。この部屋にあるのは、このベットと、とても足が細いプラスチックか金属で出来ている机と、たぶん木で出来たドアと、机と同じ位の大きさの黒い箱が其々部屋の四隅にあるだけだ。しかし本当になぜこんな所にいるのだろう。不思議と怖いという感覚はなかった。きっと普通なら声を上げたり必要以上に周りを見渡したり誰かに呼びかけてみたりするのだろうか。でも、僕はそうはしなかった。世の中は全て必然性の中で動いているのだ。きっとこうなっていることも、必然であり、偶然ではないだろうということを疑わなかった。しかし、ここは一体どこなのだろう。僕は立ち上がり、部屋を調べることにした。床も、天井も、壁も、僕を囲っているこの部屋全てが白い金属のような鈍い光沢を持っていた。僕は拳で床をコツコツと叩いてみた。まるで、布を叩いたかのように音が吸収され、叩いた感覚だけが僕の手に残った。こんどは右の手の平を広げ、親指以外の指先で壁をそっと撫でてみた。微かに温かいような気がした。僕は右の手の平を壁にゆっくりとくっ付けてみた。やはり微かに温かい。まるで何かしらの生き物に触れた時のような微妙な体温みたいな温もりだ。僕は床にうつ伏せになり、体全体でその温もりを感じてみることにした。なんだか不思議な気分になった。こんな無機質な部屋の中なのに何かに守られているような感じがしたからだ。きっと優しくて、とても大きな毛のフサフサした獣のお腹の上で寝そべったらこんな感じかもしれない。

僕は、次に足がとても細い机を調べてみることにした。床に両手を着き、腕立て伏せをする要領で起き上がった。机と自分の間に何か変わったものは無いか眼を凝らして確認した。目を覚ましたら突然こんな所に居たくらいだ。何か危険な命に関わるような何かがあってもおかしくはない。用心はいくらしたって減るものではない。それに用心する時間に比例して不安も軽減される気がした。少なくとも今よりは。 おそらく机と僕との距離は三メートルといったところだろう。まずは床に何か異常はないか調べる為に、僕はベッドに掛けられていたシーツを手に取り、歯で三箇所に切れ込みを入れて縦に裂いて三本の細長いシーツの紐を作った。それを三つ編みにして縄を作った。そして枕のカバーを外してそれに残りのシーツを詰め込んでボール状の物を作った。それをシーツの縄の先端に括りつけてハンマー投げのハンマーのような物を作った。そしてシーツの塊がしっかりと先端に結ばれて離れないことを確認して、それを出来るだけ遠くに投げた。先端についたシーツの塊は僕が予想していた以上に勢いよく飛ばされていき、床に勢い良く叩きつけられた。しかし、いや、やはりというべきか着地した時の音は床に吸収されたらしく、部屋の静かさは保たれたままだった。僕は、この部屋に重さや動くものに反応するセンサーが付いているのなら、今この部屋に何かしら変化があるはずと考えたのだ。しかし、部屋に変化はなかった。うんともすんとも言わない。僕は念の為に離れたシーツの丸い塊をゆっくりと引き寄せて、それ自体に変化がないことを確認した。しばらく眺めた後、こんなことしても意味がないような気がしてきた。もし、何者かが僕を監禁しているのなら、何処かにカメラなりマジックミラーなりを設置していてもおかしくないはずだ。それに、僕が目を覚ましてからこれだけの行動を起こしているのに何もアプローチがないのは少し不自然すぎる気がする。そして、もし僕の命を奪うことが目的なら、こんなことをしている間あの世に行っているだろう。しかし、僕が何かの理由で人質として意味を成しているのなら話は別だ。それにしても外の音が全く聞こえないのはどういうことだろうか。

僕は、一通り点検したシールの塊を無造作にベッドに放り、今度は机に向かって歩を進めた。僕は机を正面に捉えるようにして前に立った。机は全てが光沢のない鼠色をしていた。部屋の鈍い光沢とは少し違った銀の絵の具のような色合いをしている。そして妙に瑞々しく見える。ここに《ペンキ塗り立て》という札があったのなら誰も疑うことはないだろう。デスク下には引き出しが三段あった。上段と中段はどこにでもあるような高さ十五センチほどの大きさの引き出しで、下段は上の二段に比べると何倍も大きく小さなテレビならすっぽりと入ってしまいそうな大きさをしていた。僕は上段の机の引き出しから順番に中身を調べていこうか、それとも一番大きな下段の引き出しから調べていこうか考えていた。どうせ全部開けて調べるつもりだったので順番はさほど重要じゃない気もするのだが、なぜか僕の感覚は引き出しを開ける順番はとても重要だと悟っているようだった。僕は色々な角度から机を見たり、その色合いを確かめたり引き出しの大きさを確認したりしながら、どこから開けようかひたすら考えていた。

その時。たぶん木で出来ているドアのドアノブが鳴った。真新しい運動靴とフローリングが擦れた時のような音を立てて、ゆっくりと右に回転しているのが見えた。何物かが外側からこちらに入ろうとしてドアノブを回しているらしかった。そして、カチャと音がしてドアと壁の隙間に細く黒い隙間が広がっていった。僕は、少しずつ開いていくドアの隙間を黙って見ていた。僕は、気が付くと机に左手を掛けてきつく握っていた。きっと何かに触れることで不安をそこに逃がしたかったのかもしれない。そして、今触れているこの机も、床や壁と同じように体温のような微かな温もりを帯びていた。なぜかこのぬくもりは心地が良い、と僕が思っている間も確実にドアの隙間は徐々に広がっていた。それは、いつかテレビで見た顕微鏡で見ている細菌が徐々に増殖していく光景にどこか似ていた。やがて、ドアは、人ひとりがやっと通れるくらいにまで広がったところで、その動きをピタリと止めた。そして、暗闇の奥からズルズルと何かを引きずるような音が聞こえていた。それは、確実にこの部屋の中を目指している。音は、ゆっくりとこちらに向かってくる。そして、ドアのすぐ前まで来るとズルズルと何かを引きずるような音も止み、何者かの気配だけがそこに漂っていた。ねっとりとした粘着質な視線が暗闇の奥から僕にまとわり付いているのがはっきりと分かる。獣のそれとは違う人間独特の気配だ。

「誰か居るのか」

と僕は暗闇に向かって投げかけてみた。すると暗闇からのっそりと姿を現したのはボサボサの白髪と白ひげを蓄えた小柄なじいさんだった。髪は伸びきっていて腰の位置よりも低い。前髪も長すぎて目を確認することが出来ない。しかし、鼻だけは何かのスイッチのように垂れた前髪から出ている。体には煤けた一枚布を纏っている。布は所々が破れていて穴がいくつか開いている。きっと始めはこの部屋のように真っ白な布だったが、使い込むうちに汗や脂や汚れで今のような色をしてしまったのだろう。小柄なじいさんは部屋の奥に入ろうと足をゆっくりと踏み出した。それと同時にズルズルという音も一緒に付いてきた。どうやら、じいさんが纏っている一枚布が長すぎて後ろでそれを引きずっている音らしかった。じいさんは右手に自分の身長ほどの木の棒を杖代わりにしていた。その杖がなければペグの無いテントのようにちょっとした風にも簡単に吹き飛ばされそうな弱弱しさが滲み出ていた。じいさんは、ゆっくりと部屋の中に入ると、何かを確かめるようにノブを左右にキュッキュと回してから、ゆっくりとドアを閉め始めた。小さくパタリと音を立てドアは完全に閉まりきってしまった。じいさんは僕の方を向いていたが髪の毛が長すぎて目が見えないため、僕のことを見ているとは断言できなかった。すると、じいさんは体を上下に揺すりながら

「フォッフォッフォ」

と声を出して笑い始めた。

「目を覚ましたかね。フォッフォッフォ。」

声は少し高く、掠れている。いや、しゃがれているといったほうが良いのだろうか。人生の修羅場を乗り越えてきたかのような粋な擦れ具合だ。声からは悪意や、さきほど感じた粘着質な感じは見受けられない。それどころかどこかサッパリとして潔い感じさえしていた。

僕は、体の全ての感覚を駆使して身構えていたが、このじいさんには警戒心を解いても良いような気がしていた。だが、それにはまだ早い気がして神経を尖らせたままもう少し様子を見ることにした。じいさんはこちらの心の中を見たかのように言った。

「警戒せんでもよろしい。わしは、この通り杖が無いと歩くことも出来ん。」

そう言うと杖で床をトントンと二回ばかり叩いた。しかし、やはり音は床に吸収されて、その動作だけが確かな感覚として部屋に漂っていた。

「それに、あんたの方が力もあるし体力もある。わしが襲ったところで敵う訳あるまいて。」

じいさんはそう言うと歯の隙間から空気を漏らしながら少し嬉しそうに笑っていた。

「じいさん。ここは一体どこなんだい?僕はなぜここに居る?」

僕は、感情を出さないように意識していたが内心は少し興奮していた。久しぶりの人との会話のような気がしていたし、とにかくどうして僕がこんな所に居るのか知りたかった。そして、このじいさんは僕にとって何か有益なことを知っているはずだと感覚が教えていた。

「ここがどこだか分からんのかね。フォーフォッ、なぜここに居るかだって。それはわしらよりもおぬしがよ~く分かっているのではないのかね。」

「どういう意味だ。あんたの言っていることが理解できないよ。僕は何も知らないから聞いているんだ。」

「何も知らないかね。理解出来んかね。それは違うと思うんだがね。」

じいさんは、本当に不思議そうにしていた。

「今お主が見ているものは、本当に信じるに値するものなのかね。目に映るもの全てが真実とは限らんよ。それに本来視覚という機能は、角膜から入った光が硝子体を通過して、網膜の外層にまで達して光を神経の電気信号に変換して、視細胞に働きかけるものなのだよ。ほいでな、最終的に大脳皮質の視覚野、視覚性連合野という所に伝わっていきおる。ほいでもって大脳では最終的な情報の統合が行われて、脳の他の部位とも連動して色や動きや形、距離といった感覚が生じた後に、ようやく最終的に視覚から得られる情報の意味まで考えることが出来る、ということなのじゃよ。」

僕はじいさんの言っていることが途中から分からなくなっていた。

「つまり」

理解出来ないことを相手に悟られように僕はその三文字を返した。

「つまりじゃ。極端な話だがね。おぬしが見ているものは一種の電気信号の末路に過ぎないということだがね、フォーッフォ。」

「なるほどね。僕もお礼に一つ良いことを教えてあげようじゃないか。人は誰もが目に映るものを真実として捉え認識する。なぜならその為の視覚機能だからさ。然り而して、目に映る全てのものが真実ではなかったとしても、それを真実として認識するように僕達は刷り込まれているのさ。」

じいさんは少しも動かず僕の話に耳を傾けている。もしくは、回したネジが切れているのか。実はじいさんの背中にはゼンマイがあって再びじいさんが動き出すにはそのゼンマイを巻いてやる必要があるかもしれない。可能性は否定出来ない。しかし、じいさんは再び口を開いた。

「中々面白いこと言うの。では、おぬしが今目にしているものが真実じゃろうて。ここにはどうやって来たのか、それは問題ではない。問題はこれからどうしたいかということじゃよ。」

「じいさん、問題をすり替えてやしないかい。」

じいさんの言葉には何かしらの意味があるのだろうということは受け入れることが出来ているのだが、じいさん自体の存在は曖昧なままだった。通訳を通して話しているような感覚だ。言葉には違和感や不確かさはないのに、相手の本心や存在が曖昧な気がしてならないのだ。確かにそこに存在しているはずなのに蜃気楼のように揺ら揺らとしているような感じだ。瞬きした次の瞬間にはもうその存在が無くなってしまっているような、まるでマジシャンや詐欺師を相手にしているようなイメージに近い。

「フォーフォッ。はて、問題とは何ぞや。おぬしの演繹的な論理のことかね。それともどうしてここに居るのか、ということかね。」

「帰納的な論理だよ。まぁいい。両方だよ。特に後者だろうね。」

「そうかね。後者かね。ふむふむ、なるほど。」

じいさんは布から出ている細い腕をポリポリと掻いて、杖を孫の手のように使って背中もポリポリと掻き出した。じいさんの皮膚と杖が擦れる音がこの部屋を占領していた。

「ベッド。」

とじいさんが一言つぶやいた。

「ベッドがどうかしたのかい?」

「ここまで来るのにちと疲れてしまった。。立っているのも辛いんじゃよ。そこのベッドに座ってもいいかね。」

と言って後ろにあるベッドを指した。

「あぁ、いいよ。どうせ僕のベッドではないんだし。好きにすればいいさ。」

僕は、後ろのベッドに目をやり、再びじいさんの方に向き直った。しかし、じいさんはそこに居なかった。ほんの一瞬後ろのベッドに目をやった隙に消えてしまった。じいさんと話しをしていて、じいさんがベッドに座りたいと言った。そして、後ろのベッドを指した。そして、消えた。僕は後ろを振り返りベッドを見る。そして、再び正面にいるはずのじいさんに向き直った。時間にして一秒くらいだった。一体なにがどうなっているのか。少しずつ混乱が頭を支配し始める。

すると、後ろからトントンと小さな音がしているのに気が付いた。僕は反射的に後ろを振り返った。すると、そこにはベッドに座ったじいさんが確かに存在していた。じいさんは杖を持っていない左手で腰を大事そうに叩いている。

「すまんのう。なにぶん年なもんで腰が痛みだしたらしばらくは痛みが引かんのだよ。」

僕は、考えを言葉にすることが出来なかった。色々な単語が頭の中に羅列していて、それを整理して言葉として変換する作業は至難だった。

「何を驚いておる。わしは何も驚くようなことはしておらんぞ。目に映るもの全てが真実ではなくとも、真実として認識するように刷り込まれているというのは詭弁じゃのう。おぬしは本質を見ておらぬ。なぜ見ておらぬか、おぬし分かるかの。」

じいさんの声は真っ直ぐだった。前髪で隠れてはいるが、じいさんの目が僕を捕らえているのがひしひしと伝わってきた。

「フォーフォッ。少しばかり混乱しているようじゃのう。しかし、混乱とは悪いことばかりではないぞ。これまで人類に多大なる貢献を来たす発明や発見をしてきた歴史的偉人達も混乱という関門を必ず潜り抜けておる。混乱とはすなわち是、成長の過程なり。」

じいさんの声は、先ほどとは違う気質の声色のような気がした。まるで炭酸ガスが抜けたような感じだ。丸みを帯びたと言ってもいい。

「僕にはよく分からないよ。じいさんの言う通り少し混乱しているようだ。」

僕は単純に思っていることを、そのまま口に出した。

「そうじゃろう、そうじゃろう。」

と、言いながらじいさんは髪の毛にも引けを取らないボサボサの髭を撫でながら言った。

「僕かこれからどうするべきなのだろうか。」

「これからどうするべきか、ということは問題ではないのだよ。大切なことはどうするべきかではなく、どうしたいかじゃよ。そうじゃ、おぬしにも一つ良いことを教えてやろう。一度きりしか言わぬでの。よく聞くことじゃ。わしは同じことを二度言うことは好きではないでのう。よいか、おぬしがこの部屋を出ぬ限り、危険が向こうからやってくることはない。そのドアの向こうには門番が立っておる。」

そういうと、じいさんは少し首を掲げた。自分の発した言葉の何かに納得していないようだった。「ふむ」と言ってじいさんは話を続けた。

「門番という表現が適切ではないような気がするが、本人が門番と言っておるでの。とにかく門番がいる限りはここでの安全は間違いない。」

「ちょっと待って。質問くらいはさせてくれよ。この部屋の外には僕にとって何か危険なことがあるということ?」

「愚問じゃの。続けるぞい。」

というと、じいさんは何かに怯えたように、ハッと短く息を吸った。そして、何かを思い出したように上を向いて何度か頷いていた。そして、杖を使ってゆっくりと立ち上がって人差し指を立て口の前に当てると、僕に静かにしろという合図をした。僕は訳が分からなかったが従うことにした。

「わしはそろそろ行かねばならぬ。おぬしとはもっとゆっくり話をしたかったが、どうもそうはいかんようじゃて。」

そう言うと杖を突き、長い布をズルズルと引きずってドアの方へと歩きだした。そしてドアの前まで辿り着くとドアノブを左右に回し「ふむ」と言って、ドアノブをゆっくりと引いた。ドアは音もなく部屋の内側へ引き寄せられた。そして、じいさんを静かに迎え入れた。僕は閉まるドアの向こう側を覗いてみたが、じいさんが来た時と同じように静かな暗闇が広がっていた。僕は、その光景をずっと見ていた。どうしてじいさんを引き止めなかったのか。引き止めてもっと色々な情報を引き出さなかったのか、と自分に自問自答していたが答えはすでに出ていた。きっと、僕が何をいってもこうなることに変わりはなかったのだ。そしてこうなることはきっと必然的なことだったのだ。

                              第二章へつづく


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