第12話 なんかおかしい
ちわっす、あたいだよ。
昨日の『ニュースウォッチ9』で、サイタさんが、横浜の最高気温二十四度って言ったから、うっかり信じちゃって「この気温なら、明日こそ、冬物をクローゼットにしまえる」と思って、今日を迎えたら「寒い」あたいは爬虫類と一緒で気温が低いと動けないのよ。サイタさん、どういうこと! あんたはだいたいさあ、顔は笑ってるけど目が笑ってないの。ねえ、本当は何人か〇〇○ているでしょう。わかるのよ。あたいはホリエモンが大嫌いだけど、絶えず、物事を疑ってかかるという考えには同意。
それにしても週間天気予報の後半ならわかるけど、翌日、正確にはたかだか、十数時間後のことがわからないなんて、そういうことが令和の時代にあっていいの? 気象庁はじめ、各気象サービス会社はいまだに、ハードディスクがなくて、8インチフロッピーを読み込んで、DOSを開くようなコンピューターを使ってるのかしら? それだったら、ニンテンドーなんとかの方が数段、マシ。
散歩中の幼児が二人亡くなって、大勢の子が怪我をした滋賀の事故。痛ましすぎるよ。テレビのCMで盛んにやってる、自動ブレーキとかなんとかって本当に普及してるの? 今回だって、原因は五十代の女のヒューマンエラーでしょ? 政府は全国民に安全システムのついた自動車以外は運転禁止にすればいい。そうすれば、高齢者のヒューマンエラーも減るんじゃない? というか、理論上は0なのよね。自動車会社もいい加減だからさ、きっと、そうはならないけど。
それより、被害者のご家族や、あの保育園に通っている幼児と家族のことを、第三者はそっとしておいて欲しい。
老衰で死んだなら、まあ、納得も出来るけど、わずか三歳くらいの子でしょう。いろんな可能性を持った子がまだ人生を始めてすぐに、天に召されるなんて、おかしいし、納得いかない。
でも、それは肉親や関係者だけが味あわされる苦痛であって、赤の他人はそっと見守るしかないし、そうでなければならないと思うの。あたい、間違ってる?
今日、ニュース観てたら、全然、関係のない人たちが献花して、テレビのインタビューに答えてんの。それって、野次馬と変わらないんじゃないの? うち帰って、「テレビに映ったよ」なんて家族に自慢してたら、殺すわ。もし、義憤に駆られて思わず来たとしたならば、気持ちはとってもわかるの。でも、そっとしてあげて。でなかったら式の時、お香典を持って、ちゃんと列席して。
あんまり、気安く事件に関わらないで欲しいのよ。いろんな意味を込めて。
気分、変えるわ。
恩田さんの『消滅』。上巻の終わりから突然、章と章の間が気が遠くなるほど長くなっちゃって、勢いで読んでたら、とんでもなく先に進んじゃったのよ。面白いからいいけど、やめ時が見つからなくて、急ブレーキかけちゃったわ。
寝しなは、講談社現代新書の『平将門と天慶の乱』を読むつもり。あたいにはタイムリーな新書よ。
あたいの中での将門公のイメージはもちろん、亡くなった加藤剛さんなんだけど、歴史学的には泥臭いイメージなのよね。でも、Yahoo!のあなたへのおすすめにあった、この新書のプレビューによると、将門公は桓武平氏の末裔だから、武士ではなく貴族なんだって。じゃあ、加藤剛さんでもいいのかな? でも生涯、無位無官。しかも天皇や朝廷に対して反乱を起こし、新皇を私称したから、戦前までは極悪人扱い。足利尊氏と一緒ね。でも、尊氏と違うのは江戸庶民に人気があって神田明神に祀られたこと。当然一時は、お上の命令で神から外されるけど、庶民の強い希望で復帰するのよ。人気があるわ。関東の人間にはね。
ところで千葉の成田山新勝寺は将門公追討のためのお寺で、よりによって、御本尊は不動明王なの。とても困るのよね。横浜にも成田山の別院があって、不動明王とその家来がいっぱい。複雑ねえ。
ああ、枕が変わってもやることは同じだから。
この雑文が読まれなくてもいいの。いいえ、無理して読んじゃダメ。ここはあたいの自由帳。
はい、さようなら。
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