第315話【いろんな兄貴】
①〝弟分にカッコつける兄貴〟
弟分「くっ……まだ、俺では奴に勝てないのか……」
兄貴「おいおいそんなへっぴり腰じゃぁ、敵は倒せねぇぜ?俺の華麗な戦い方を、その両目でしっかりと見るんだなぁ!」
②〝ちょっと自慢する兄貴〟
弟分「兄貴、いま撃たれましたよね?お怪我はないですか!?」
兄貴「大丈夫だ。問題はないさ。別れた嫁と娘の写真が入ったペンダントが丁度あったからな……」
弟分「兄貴、相手はマシンガンを持ってきました!!」
兄貴「予備なら沢山体に巻いているから心配はねぇ」
弟分「それは無茶です兄貴!奇跡は二度も起きません!」
兄貴「うっ……受け止めてヤラァァァァ~かかってこいやぁぁあ!! 」
③〝心配性兄貴〟
兄貴「くそっ木の枝で顔を切っちまった!早く手術をしないと……」
弟分「兄貴、それよりも取引を――」
兄貴「バッカやろうぅ!何か知らない感染症になったらどうすんだよおぉぉぉ!!」
④〝信じちゃう兄貴〟
弟分達は凶弾で倒れた兄貴を前にして泣いていた。
誰もが分かる死……呼吸は虫の息だ。
弟分「ですから兄貴……もう喋らないでください!」
兄貴「やってやって、お母さんが言ってたもん!」
弟分達「痛いの痛いの飛んでけ~(ドスの効いた棒読み)」
兄貴「痛みがなくなってきたような――」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます