第25話【クリスマス】

 辺りは眩しい光の玉が無数に飛び交い、それはそれは幻想的な風景です。


 今日はクリスマス――――誰もが思い思いに願える素敵な日。


 ある所に、全世界の良い子達へプレゼントを配るため奮闘する男がいました。


 男は冬にしか働かないため、腹は大きく体力もなく、全身赤い服に白い髭シルエットでも分かる風貌。


 ですが、自身の来訪を待つ人がいる――――その原動力のために、暗く狭い中でほふく前進をし続けました。

 

 サンタさん『最近は珍しく、横向きの煙突もあるんじゃな。ん?、何やら硬い物が額に当たった気が……』


 一方――戦車内部。


 時として人は死を覚悟する状況でさえ抗い続けた男達がいる。


 隊員『隊長、我ら敵陣への進軍OKです。上層部に使い捨てと言われても、絶対にやってやりましょう!』


 隊長『私は優秀な部下を持った。では、行こうぞ!この戦いに勝って幼馴染みの子にプロポーズするためにも生き残り子宝を為すんだ!!砲弾準備よし……放てぇぇぇええ!!』

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