第25話【リクエストオブとかげコレクション】
①魔王城にて
勇者『数々の仲間が倒れようとも、魔王を唯一屠れる〝聖剣〟が折れようとも……俺の心は砕けない!』
魔王『フッフッフッ……。誠に残念な知らせを言おう。我の変身は後、〝五回〟――――ちなみに木っ端微塵に砕け散ったそれは聖剣ではないからな?』
②もうどうでも良い人
「俺は、もうシャバドゥビダバダ......」
「俺を置いて先にドゥビドゥバイ......」
「この戦いに勝ったら俺......結婚スルビダビダ......」
「大丈夫さ......きっと勝機わアルマゲドン......」
③ノアの方舟
ある時、全知全能の神によって地球は選別された。
当たり前だった日常は、一瞬にして大洪水に呑み込まれたのだ。
女性A『方舟が行ってしまったわ……私たちはもう……』
男性D『まだ諦めるな、大丈夫さ!!今回は選ばれなかったけど、次の便に乗ろう!!』
④配管工ファンタジー
ルール1〝50M先にある
モブ子『キャーッ!!無数の刺付鉄球を避けないと駄目なの?』
モブ男『通路は一本しかない……タイミングを見ないと直撃かっ!!』
そこに現れたのは救世主である背中が屈強な二人組の男。
赤と緑のサロペットを着用し、腕を組ながら言った。
M『フンッ……素人が生き残れるかな?俺達が先に桃を頂くぜ』
L『まぁ、そう言うな兄弟よ。こんなの朝飯前さ』
※アルファベットのキャラクターは、主要人物ではないため名前はありまん。
⑤最新家電の餌食
むかしむかしあるところに川に流れる桃の中で桃太郎なる子がいましたとさ。
その子は〝今か今か〟と、自分の出番が来るのを待機してました。
ひょいっ。と持ち上げられました。
どうやら家へ運ばれるみたいです。
『おっ、今、運ばれているな。飛び出して驚かしてやろう。高時給を誇る桃太郎のバイトなんて楽勝だぜ』
その余裕も束の間。
歯が弱いおばあさんは、桃を巨大な業務用ミキサーに入れましたとさ。
美味しそうなスムージーになって、物語はめでたしめでたし。
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