思いを込めて

「知らなかったの?ルルイエ新聞の記事に取り上げられてるのよ」


そう言ってサキュラは新聞を私に見せてきた。

てかルルイエにも新聞ってあったんだ…。

ところでどうして私達は外に脱出してたのか?


それは洞窟崩壊前に遡る。


トラテツSIDEーーー

わいはボロボロの状態で喧華と対峙しとる。

まともに戦っても勝てる相手で無いんは既に実証済みじゃ…。


ほなこの洞窟もろともわいの捨て身の闘気を放って喧華と相打ちするしかない!


「うおにゃああああああぁぁ!!!」


わいは自身の身体に化学合質の毒素を纏った。

ズウウウウゥン!!!


圧力が辺りの空気を覆う。

わいの体から稲妻とガス状の闘気が舞う。


「トラテツ!潤実とサキュラはまだ生きているぞ!お前の闘気で巻き込んでしまったらこの少女達も巻き添えを食らうことになるぞっ!!」


喧華は怒号を上げた。

まさか喧華に少女達を思う気持ちがあったとは!

独善的な正義に基づき気に入らない者をただ無慈悲に潰す輩だと思っていたが…。


わいは何てことをしようと思っとったんな!

うるみんとサキュラ死んどるものと思って洞窟もろとも喧華を冥土に送ろうと思っとった。


危うくうるみん達も冥土に送ってまうとこやったわ…。

わいは闘気の放出を止めてしまう。


「隙あり!!」


罪悪感に打ちひしがれ意外な良心を見せる喧華に共感を覚え必死の技を放つのを躊躇ったわいは喧華から猛攻撃を食らう。


「貴様!助かるかも知れない少女達を巻き添えに俺を殺そうとしてくれたな!俺はどうなっても構わないが生きている少女を巻き込もうとするなど許せん!!!」


わいは喧華から無数の鉄槌を食らう。

わいは正義の味方失格じゃ…強さだけでなく、正義感の強さも喧華には敵わなんだ…。


じっちゃん…喧華こそ…ごっつい正義の味方なんじょ…!


『騙されるなトラテツ!!』


意識が薄れ行きそうなわいの前にじっちゃんの幻影が現れ、わいに叱咤をかけてきた。


『江戸華喧華は正義感を利用して気に入らん奴を潰して行っきょるだけじゃ!奴に真の正義は無い!!』


「ほなけど…じっちゃん…!」


その時じっちゃんとは別に20代くらいのハンサムな男が現れた。


『海溝潤実とサキュラの事なら心配いらない、彼女らは外に送っておくから君は気兼ねなく喧華と戦うんだ!』


「アンタはガニメル…!」


そう、そいつがうるみんが見たって言う美青年やったんじゃ…男のわいが見ても見惚れてしまうくらいの美形じゃ…。


ガニメルは潤実とサキュラを担ぎ上げ、テレポートをするように姿を消した。


「腐れ外道がーーー!!!」


喧華の怒りの拳がわいに飛んでくる。

ガシッ!わいは自己犠牲の闘気を放出させながら喧華の拳を受け止めた。


「何!?この期に及んで闘気を放出させるのか!?」


喧華は先程のようにわいが決死の闘気を放出させるのに狼狽え出す。


「安心し、うるみんとサキュラはガニメルて兄ちゃんが運んで行ってくれたわ!うおにゃあああああぁ!!!」


わいは最大限の闘気を放ち洞窟内を雷と厚い雲で覆わせた。


「わ、私が悪かった!許して頂戴!!」


喧華は謝りだす、しかしじっちゃんがわいに悟らせてくれる。


『許されん!コイツはこうやって騙し討ちとかようけしよったんじょ!!!』


わかっとるよじっちゃん!

わいは喧華に最大限の闘気を纏った拳を喧華にぶつける。


「うおにゃああああああああぁ!!!」


「うぼぁー」


そしてわいは喧華と洞窟と共に愛する大地から姿を消した。


海溝潤実SIDEーーー

「トラテツ…」


私がもっと強かったら…私は前が見えなくなり堪えようのない位に辛い気持ちが押し寄せ、トラテツの魔力石を握る。


「潤実、トラテツさんは貴女達を守るために喧華と相討ちとなったのです、トラテツの思い、無駄にしないで…」


サキナさんは震えて止まない私の肩に手を添えて静かに囁きかける。


「強敵喧華はトラテツと相討ちになって死んだ、でもこれで戦いが終わったわけではない、真の敵はデジェウス!!」


デジェウス!?彼はガニメルとサキュラの像で見たルルイエの皇帝!


「でもゼウスの像のあった洞窟は崩れて無くなったんじゃ…」


「いえあります、暴動やインスマスの戦いでいくつ壊されてもいいように古代ルルイエ人はゼウスの像をいくつか作ったのです!」


そこでサキナは強い目線を私達に向けてそう放った。


そしてリモコンを取り出し壁上にむけてボタンを押すと地図のようなものが現れた。


ルルイエにはこんな技術もあるんだ…。


「そこは私とガニメル兄さんの思い出の場所ね…」


サキュラはある場所に目を向けて感慨に耽るように漏らす。

てかサキュラ地図読めるんだ!


地図を確認したところゼウスの像は5つ程ある。


「ただ、ゼウスの像にお願いしても皆が皆強い力を得られるわけではないわ」


サキナさんはこう言いだす。


「でもやってみるしかないわ、潤実、出来るわよね?」


「うん!ここまで来たんだ、やってみるしかないよ!」


そう、ここまで来たなら道は一つだ!


そして私達はサキュラの思い出の場所とは違うゼウスの像のある場所まで足を進めた。


サンゴ礁の森をずっと潜り抜け、崖を降りたり落ちてしまいそうな橋を渡り出会うモンスターと戦ったり逃げたりして危険な旅がしばらく続く。


私達はそこで巨大な滝の流れる場所に行き着く。


「その中に入ってしばらく行くとゼウスの像に行けるみたいね…」


地図を持ってサキュラが言う。


「しかし辺鄙へんぴな所にあるものだね」


私はあの場所といい何でこんな目立たない所にとは思ったがサキュラが言うには


「当然よ、ゼウスの像を目立つ場所に置いてたらどこで破壊してくるものが現れるかわからないし力を悪用するものだって現れるわ」


言われてみればそうか、リアルな話、世界情勢では暴動などが起こって像が取り壊されたりとかニュースなどで見たことがある。


日本でも像が盗まれたりとか一部が壊されたりもあるし、目立たない所に置いて暴動やいたずらから守るのも致し方ない事かも知れない。


そして私達は滝を潜って洞穴の奥へ入っていった。


「わっ真っ暗…」

「この子の出番ね」


私が洞穴の暗さに困っているとサキュラは手を差し出して何かを呼び出した。


サキュラの横に灯りが着いたと思ったら凄い形相をした魔物が私の目前に現れてきた。


「ひゃあぁっ!モンスター!!」


「この子はモンスターじゃないわ、私が呼び出したの」


腰を抜かし悲鳴を上げる私にサキュラはフォローを入れる。


『モンスターとは失礼でおまんな、わいはギョロ、ルルイエアンコウのギョロや!』


頭にライトをぶら下げた魚っぽいモンスターから最高の関西弁が響き渡った。


「し、失礼しました…」


私は仰天のあまり腰を抜かしたまま平謝りする。


「全く失礼な子ね」


ここぞとサキュラが駄目だしする。

暗闇の中いきなり口の裂けたギョロ目のアンコウが現れたのだから仕方ないじゃないのよ。


それを彼の前で言うのは駄目な気がしたので心の中でのツッコミに留めた。


『とりあえず着いて来なはれや』


アンコウのギョロは宙に浮いてプカプカと泳ぐように頭からライトをぶら下げて進む。


「進みましょう」


サキュラは私に言い、私も着いて行く。

ルルイエには魚が空を飛んだりしているので初めは驚いたが慣れてくると全く不思議には感じなくなる。


慣れていないものを見るのは抵抗があるが慣れると何ともなくなる。

例外もあるけど。


「おかしいわね…」


「え?」


ふとサキュラが疑問を漏らしたのに何の事だか気になる私。


「灯りが点いているはずなのにどこまで行っても点いていない…」


『ほなわいの出番はまだつづくと言う事やな♪』


「喜んでいい事じゃないのよ!」


「あ、あれ…!」


私は石像に違和感を感じ、そこに指を指した。

ギョロがそれを照らしてくれる。


するとその石像の顔部分が壊されていた。


「何故こんな事に…」


いつもクールなサキュラもショックを隠しきれず狼狽え、漏らす。


「た、助けてくだされ…」


その時男性の声がしたのでギョロの灯りを頼りに下を向く。

するとロープを羽織った髪を剃り上げた男性が頭から血を流し、倒れていた。


「大変!今手当を!」


私はガニメルから得た癒しの異能で男性の傷を癒す。


「何があったの?」とサキュラ。


「黒ずくめの服を着た若い青年が現れてそいつに…」


ああ、何でこうなるの?これじゃ話が延びちゃうじゃない!

5つ像があると書いてしまったからこうなるのか!


「とりあえず外に出ましょう、立てますか?」


サキュラが男性を立たせる。

くらっと立ちくらみをしたのかバランスを崩すが何とか立てたようだ。


「そこから先は通さん!!」


私達が賢者様を立ち上がらせた所で、男の声がしだした。


『な、何もんやお前は!?』


先を照らしたギョロが啖呵を切る。

目先にはケンジさんの言ってたような、黒い装束にハンサムだけど目つきの鋭い青年が立っていた。


「お前達の企みは調査済みだ!たった今ゼウスの像は全て破壊した!お前達は我らインスマスを潰そうとする叛逆者としてデジェウス様の生贄となるのだ!」


それを聞いた私は少なくとも目先が真っ暗になるような感覚を覚えた。

こうなったらもうおしまいじゃない!


どうしたら良いの!?

そんな時サキュラからの声が響いた。


「狼狽えては駄目よ潤実!これまでだって色々あったけどここまで来たじゃないの!今はこの男を倒すのよ!」


「で、でも…」


少なくとも、私達はデジェウスから目を付けられている事をたった今知った。

今更だけど、私達の企みを知られ、この人のような追手を差し向けられ、ゼウスの像も壊されているのは事実だ。


『何があったか知らんけどサキュラはんを信じや、この子はいけ好かんけど頼りにはなる子や!』


ギョロが喝を入れてくれる。

魔物みたいな見た目だけど中身は良い子っぽい。


そうだよね、サキュラはあれでいつも私達を助けてくれてた。


「いけ好かないは余計だけど…私についてくれば間違いないわ」


こんな小さな体なのに、虫も殺せなさそうな可憐な見た目なのになんて頼もしいんだろう。


私はサキュラについてきて正解だとつくづく思った。


「そこのじじいとガキには用は無い、俺は海溝潤実、貴様にお礼参りに来たのだ!」


黒装束の男は言う。


「先に名を名乗りなさい、作者も困ってるじゃないの!」


サキュラが罵る。


「ふん、生意気な、俺はドッシュ、兄貴の仇を取りに来た!」


ドッシュ!?そう言えばその名前聞いた事が…。


「貴方はトラテツと仲良しと言う黒猫のドッシュなの!?」


「察しが良いな、ともあれ兄貴の命を奪った罪で貴様を葬ってやる!」


ドッシュは黒い気を放ちながら構えた。


「トラテツの命を奪ったのは潤実じゃないわ!」

「サキュラ!」


サキュラが最後まで言うのを私は制した。


「トラテツの命を奪ったのは私の弱さ…私がもう少し強かったらトラテツは死ななかった…トラテツは私が殺したも同然なんだ…」


この私の犠牲でトラテツとドッシュが救われるのなら…。


『お嬢さん、あんまり自分を責めんなや…』


ギョロが声を落として諭す。


「気遣ってくれてありがとね、私は大丈夫、だから私の戦いを見届けて!」


私は気遣いに目尻が熱くなり涙がこぼれそうになるが明るく振る舞い笑ってみせた。


「何良い子ぶってんだ、疫病神の分際で」


ドッシュは低い声で毒づく。

私の傷つくワード、職場でも言われてた疫病神だって…。


でもいつまでも落ち込んでたらトラテツや奈照さん、彩華さんに罪滅ぼしが出来ない。


だから私はクトゥルフになり、武器を構える。


「そうこなくっちゃな、行くぞ!!」


ドッシュは足を踏み込んだ。

ドッシュの武器は棒らしい、ドッシュは棒を手足のように操り私に攻撃を仕掛ける。


私だって負けはしない!

私はトライデントをこれまで戦った経験を活かして戦う。


「遅い!!」


「あぐっ!?」


しかしドッシュは元猫と言うだけあり身軽で速い。

私は攻撃する余裕も作れずドッシュの攻撃から身を守る事で精一杯の状態だ。


「お前!女の子相手に見苦しい事はやめろ!!」


ケンジさんは見ていられなくなったのか足を踏み出し怒声を上げる。


「賢者様、お言葉ですがここは海溝潤実の意思を尊重なさいまし」


何を思ったのか、サキュラが私がドッシュと戦うのを見守りながらケンジさんを止める。


「くそおぉ!!」


私はやっとの思いでトライデントを振るうがドッシュは余裕の表情を見せて躱す。


「弱いな、だからお前は疫病神なんだよ!」


ドッシュが殺気を放ちながら罵る。


「更に行くぞ!!」


ドッシュが棒を振るい私の手を叩きつけ、私は衝撃でトライデントを手から離してしまう。


間髪入れずドッシュの手加減の無い一撃を喰らい、大地に叩きつけられてしまう私。


私はその瞬間何があったのか理解出来なかった。

目の前が暗くなる程の衝撃。


「トドメだあ!!」


ドッシュが棒で大地に転がった私の腹わたをあがろうとするのを私は文字通り大地を転がってそれを躱した。


ドッシュの放った棒の突きで棒が大地にのめり込む。


危なかった、まともに食らってたら私の体の一部は損傷されていただろう。


しかしドッシュはその後も矢継ぎ早に私めがけ棒で叩きつけてきて手を休めない。


ドッシュの恐ろしい形相はトラテツを亡くした事での怒り、そして私の責任の重大さを物語っていた。


私にも誰かを守れる力があれば…。


「死ねえぇ!!」


ドッシュはそう言っている間四、五発棒撃を私に浴びせる。


「うっく!」


私はウォーターバリアで身を防ぐが体は既にボロボロだった。


しかしこれで自分の身は守れる…その間に自分の怪我を回復出来れば…と思った私は愚かだった。


無効化シャドウブラスト!!」


ドッシュはスキルを放つと私のバリアが解かれてしまった…何故!?


「馬鹿め!俺にそんなスキルが通用すると思ったのか!!」


インスマス…どんなスキルを持っているのかわからない。

私はドッシュを前に為すすべが無く泣きそうになる。


自分でも気づかない間に手足が震えていた。

これが武者震いと思いたくても冷静に考えることが出来ず激しい動悸と目前が暗くなりそうな感覚からどうしようもない恐怖と戦っている。


私はパワーもスピードも敵わない、スキルも無効化されて太刀打ち出来ないドッシュと戦う以前に恐怖と戦っている状態だった。


「おい海溝潤実!命をかけてかかってこい!」


そんな私をこき下ろすように挑発を仕掛けるドッシュ。


勇気を出す事を当然の如く言う人がいるが人によってはそれさえ出来ない人だっている。

少なくとも私はそうだ。


これまでは色々あっても何とかなったが、いやならなかったか…でもサキュラ達は助けに来るどころか落ち着いた表情で私が一方的にやられるのをじっと見ている。


私を試しているの?それとも…。

いや余計な事は考えないでおこう、しかし怖いのと痛いのとは慣れないので正直なんとかして欲しい。


ギョロSIDEーーー


『なあサキュラ、潤実はん助けに行かなヤバイで!!』


わいは今の状況を流石にヤバイと感じサキュラに呼びかける。

しかし一方のサキュラはなんか様子が変や…?


なんか表情がボーっとしているような?

やがてサキュラの体が僅かに跳ねる。


な、何や?

サキュラは何かに酔ったような表情で余韻に浸っとった。


成る程…サキュラもやはりルルイエっ子の血を引いとるんやな…わいはサキュラを応援したった。


何故なら潤実ちゃんの犠牲はサキュラのスキル行使に少なくとも貢献出来るからや。


因みに大きい声では言えんがわいもその気はある。

ほなけん潤実ちゃんがやられよんをじっと見てわいも1日の鬱憤晴らすネタにしたるんよ。


ほんまサキュラもわいも性格悪いなー。

ほなけどわいらの感性と逆を行くもんも隣におる。


「これは流石にやり過ぎだろう、これをジッと見守る事が出来る者が何処にいよう…」


賢者様や、賢者様は拳を握りしめ、険しい表情で潤実ちゃんがドッシュに滅多打ちにされよんを見とる。


良えけんじっと見とき…わいは思ったがやがて賢者様は前に出だした。


「ひゃはは!トドメだあ!!!」


ドッシュがもはや意識を失いかけた潤実にトドメの一撃を喰らわそうとする。


海溝潤実SIDEーーー


私は本能的に目を瞑り身を防ごうと肘を差し出す。

ギュウッとずっと目を瞑り身を防ぐ私だが衝撃はやって来ない。


防衛本能が働きスローモーションになっているのか否かわからない…しかし避けるとか隙を見て攻撃と言った賢い判断は今の緊張したわたしの硬い脳には判断が行き着かず、私はただ肘で身を防いだままじっと固まっていた。


どうなってるの?

私はおそるおそる眼を開ける。


私の前では人の体温が仄かに伝わり、オーロラのようなオーラに包まれた男の人の姿があって、何とその男の人がドッシュのトドメから私を守ってくれていた。


「ケンジさんっ!!」


なんとケンジさんがドッシュの棒を手に持ち、ドッシュが必死にそれを押し退けようとりきんでいた。


「このじじい!!」


ドッシュがパープル色の闘気をぶつけ、ケンジさんは闘気に手を焼かれ、棒から手を離す。


しかしケンジさんは何事も無かったようにすぐさま構えを取りドッシュに睨みつける。


「貴様、これ以上少女をいじめると私が容赦しないぞ!」


「くっ、石頭のクソ賢者めが!!」


ケンジさんとドッシュは互いに睨み合い、闘気と闘気のぶつかり合いでそこから火花が絶え間なく散りばめられていた。

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