明日

明日のわたしは朝から昼まで起きてます。

実家からたけのこが送られてくるらしいので。

母が、私の家人が「たけのこが食べたい」と以前言っていたのを覚えているとかで、家人のために送ってくれるらしい。

それを焼いたものが明日の晩御飯です。


宅急便を受け取ったら、新しい化粧水でも買いに行こうかしらと思うけれども、

きっと、たぶん、ぜったいに――眠るんだろうな。

本も読まなくなったし、映画も見なくなったし、友達と遊びにも行けない。

ごろごろだらだら、へばへばと、空っぽの頭で、ぶよぶよの身体で、毎日無益に生きています。

死ぬまでこんな毎日が続くのだろうか。

それはきっと私次第。

そして私はきっとこれを続ける。駄目な人間。駄目すぎる。遠くで暮らすお父さん、お母さん、ごめんなさい。私はもう駄目です。明日も明後日も一年後だってきっと駄目です。



――もう二時。ねよ。

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