第42話0042★神護の日常と過去と修学旅行7*修学旅行前日1



 神護と竜治は、修学旅行の前日に、一緒に回る水鳥、慶治、武虎と美鶴、美姫、美亜とファミレスで会話していた。

 次男なのに、長男気質(面倒見が良い)で、真城家ではお母さんな神護が、全員に修学旅行の注意をしていてた。


 「いよいよ、明日は、修学旅行だ

  集合場所は


  この駅の上りホームの端

  時間は厳守だぞ


  あと、美鶴、お前は

  可愛い女の子や男の子を


  道中で見かけても

  かならず時間厳守しろよ」


 そう言われるのも当然で、美鶴はとにかく可愛い子に弱かった。

 それは同性の女の子から異性の男の子まで、可愛くて好みの容姿ならぜぇぇ~んぶ守備範囲というモノだった。


 そして、たまに、無意識に尾行していたりする。

 怖いのは、それが無自覚のことが多いというコト。

 だから、神護の注意に頷いて、水鳥が追撃する。


 「そうそう、美鶴ってばさぁ………

  女の子や男の子のストーキングしてぇ………

  どっかに行っちゃうクセがあるもんね」


 楽しそうにそう言う水鳥に、美鶴は頬を膨らませて言い返す。


 「水鳥、アンタに言われたく無い……

  あんたこそ…年上のお姉様を引っ掛けて………

  ホテルやお部屋に行くんじゃないわよ」


 神護が、マジメに注意事項を話しているのに、水鳥と美鶴はお互いをあげつらっていた。

 それに眉をひそめた慶治は、一応注意する。


 「おいおい、なに赤裸々に

  最低な話ししてんの……止めなよ

  神護にカミナリを落とされるぞ」


 が、そんな警告を聞く筈も無く、慶治に美鶴が噛み付く。


 「チェリーな慶治は、黙ってって……

  アタシは…水鳥と喋ってるの…」


 そのやりとりを聞きとがめた、美姫が嘆息しながら言う。


 「はぁ~………2人とも

  もう止めなよぉ……


  今は…明日の修学旅行の話しを

  してるんだからさぁー…」


 美姫に続いて、美亜も不毛なぬ2人をとめようと言う。


 「そうだよぉ……

  美姫ちゃんの言う通り

  ケンカは…ダメですぅ………」


 美亜が困ったような声に、神護はチラッと視線を流してから、竜治に向かって言う。


 「それよりもだ

  明日の修学旅行初日からのレポートを

  どうするか話そうぜ」


 話しを振られた竜治は、頷いて答える。


 「そうだね……神護の言う通り……

  バカは…放っておくに限るよ…」


 「「「「賛成」」」」





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