第7話0007★茶羽根族(ちゃばねぞく)の裏切り
それから数ヵ月後のある日。
その時点で、
同族の裏切りに、
「愚かな
ロー・ブラン・カルンチャイ……
己が欲望で…………
一族の滅びを呼び込んだか………
哀れなことよ」
その間にも、刻々と王都を我が物顔で侵略しているという報告が入る。
皇太子である第一皇子のビャクヤは、淡々と父であり、
「父上、いかが致しますか?」
兄の横顔によぎる決意を感じ、第二皇子のグレンは、その色鮮やかな火焔色の髪色を、ゆらりっと揺らしながら言う。
「兄上、戦いましょう」
グレンの言葉に、この侵略に怒りを感じている家臣達が言い募る。
「「「「王よ、我等一丸となり
戦う所存に御座います」」」」
「ならぬ」
「しかし…………」
それを
「我等のこの《力》は
戦いに
禁じられておる」
それは、この場にいる誰もが知っていることだった。
それでも、無辜の民が、今、この時も蹂躙されているかと思うと、いてもたってもいられずに、誰ともない言葉がこぼれる。
「ですが、このままでは…………」
「まずは最優先で姫達
子供達を逃がすのだ
あやつらの狙いは我らの血筋
子を成せる姫達だ
異種とは交雑できぬと言うたのに
それでも諦められなかったようだな」
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