e29「KAC2020振り返り、そして新たなる挑戦」



 こんばんは。春の気配を確実に感じる今日この頃。皆さん如何お過ごしでしょう。疲れ気味なのに今日もお泊まり勤務の薮坂です。


 さて。KACのお祭りが終わってしまいましたね。皆勤の方も、惜しくも逃された方も、お題を選んで参加された方も、皆さんお疲れ様でした。いやぁ疲れた、終わったー。と思うと同時に私の『何か』も終わってしまいまして、今は放心状態です。


 一言で言うと、キツかったですね今回。体感では昨年の5倍はキツかったのではなかろうかという、今年のKAC祭り。昨年はもっと時間に余裕があった(と言ってもキツかった)のですが、今年はひとつのお題につき、リミットが「36時間」という狂気の沙汰でしたね。インターバルは12時間、つまり48時間経つと次のお題に行くという。


 もちろんみなさん普段の生活もあるでしょうし、執筆に使える時間はほんの一握り。今年も瞬発力が試されるお祭りでしたね。

 そんな中でハイクオリティな作品を出してくる方々の脳内はどうなっているのでしょう。少し開いて覗かせて欲しいくらいです。



 という訳で、まだライターズハイになってる今の状況で、今回のお祭りで書いた自作を振り返ってみたいと思います。自作を振り返るってあんまりしたことないんですけど、これも祭の一環ということで。



>KAC20201「星間恋愛」

 テーマ「4年に一度」


 文字数:3998文字

 体感執筆時間:4時間

 公開日:2020年3月1日 10:55

 所要時間:22時間55分


 記念すべきKAC2020に参戦した一作目。4年に一度と言うことで、ぱっと思い浮かんだのが「メールのやり取りに4年かかる」というSF遠距離恋愛でした。やっぱり4000字という字数制限から、深くは書けないので雰囲気SFです。細かいとこに突っ込むのはヤボってヤツだぜ。笑


 前回のKACは連作で挑戦しましたが、今回は別々の様々なテイストで挑戦、ということは決めていました。これは「恋愛担当」という位置付けです。

 壮大なテーマでロマンチックなのですが、実際するとなると私には無理だぜ……。地球上に居ても返信が遅いことで有名な私に、これだけ待ってくれる相手は居ないですね。



>KAC20202「男祭2020」

 テーマ「最高の祭り」


 文字数:3970文字

 体感執筆時間:2時間

 公開日:2020年3月2日 20:27

 所要時間:8時間27分


 2作目はこれ。薮坂渾身の「コメディ担当」のお話です。これは自画自賛になりますが、一番よく書けたのではなかろうかと。これだけが、お題を出された日に書き上げることが出来た作品となります。

 KACは瞬発力勝負で、早く仕上げれば仕上げるほど読まれる確率が上がり、評価も良い傾向にあります。


 私はこれで、初めて真剣に星100を目指しました。このアイディアが降りて来た時、「よしこれで勝負だァ!」と格好つけてキーパンチを始めました。カクヨムで作品をアップしている者にとって、星100はひとつの憧れです。一度で良いから得てみたい、100の星。


 「星100突破!」とか「PV10000突破記念!」とかあるじゃないですか。羨ましいなぁ。どんな気持ちになるんだろう? という事で挑戦したのです。いやもちろん、評価が全てではないのですよ。誰か一人にでも「面白い!」と思って頂ければそれは本当に幸せなことなのですが、人間、欲が出るんですよね。欲は生きる上で必要なものだと思いますし、「ああしたい、こうしたい、こうなりたい」と言うのは原動力です。私は自分の欲を叶えるために、努力します!


 ……結果ですか? 「死して屍拾う者無し」。振り切り過ぎたのが敗因というか、死因ですね。



>KAC20203「生涯一度のUターン」

 テーマ「Uターン」


 文字数:2830文字

 体感執筆時間:1時間半

 公開日:2020年3月5日 16:07

 所要時間:28時間07分


 3作目はこれ。みなさんに「前作(男祭2020)からの振れ幅がおかしい」と評して頂いた「ドキュメンタリ担当」のお話です。薮坂史上、作中に一言もセリフがありません。

 この辺りから「速筆賞ブロック」とでも申しましょうか、明らかにお題の難度というか方向性が変わって来ましたよね。


 Uターンですか。初めは「死の淵からUターン」的な話が思い浮かんだのですが、うん、面白くなる気配がないな!

 という事で開き直ってこの作品が生まれました。この時、ちょうど犬にまつわる体験が多かったんですね。散歩中の犬に死ぬほど吠えられたり、犬のウンコ踏んだり。そんな訳でこのお話が生まれた訳です。


 あえて「フィクション」と明記してあるのは、警察犬に関する記述に現実ではありえない描写(嘱託犬が直轄犬になった前例はない等)があるからです。他にも細かい間違いなどあるかも知れません。だって警察犬、開示されてる情報が少ないんだもの……。


 現時点で、恐れ多くも一番高い評価の星を頂いています。ありがたやありがたや。

 さっき言った「渾身の男祭」より高評価です。やっぱりアレは万人受けしないか……(当たり前)。



>KAC20204「エコー・ファイフは虚空に踊る」

 テーマ「拡散する種」


 文字数:3999文字

 体感執筆時間:3時間半

 公開日:2020年3月7日 22:36

 所要時間:34時間36分


 4作目のテーマは「拡散する種」。目が点になりました。なんぞこのテーマ!

 テーマを予め予想されないように、との対策かも知れませんが、確かにこれは予想できない。これ予想出来てたら預言者ですよ。

 しかしアレですよね、毎回テーマ発表から数分くらいでアップされる方がいらっしゃるんですよね。テーマを後付けにしているにしろ、すごいなぁ。後でねじ込んだ情報を「テーマ」と取って違和感ないように書かれてるんですね。素直にすげーです。


 さて。私のKACの4作目は「エンタメ担当」を意識したこの作品。空軍の最新鋭戦闘機と謎の宇宙植物生命体の生き残りを賭けたガチバトル。勝つのは敵か、人類か──。

 4000字でエンタメを書くのは難しかったですけど、これはなかなか筆が乗りました。昔取った杵柄、というヤツです。でも読み返してみるとコレ、某映画まんまですよね。訴えられたりしないかしら。笑


 ちなみに、「ファイフ」と言うのは誤字ではありません。無線通信でわかりやすく言うために、英数字の「ファイブ」は「ファイフ」と発音するらしいのです。アルファベットの「A」を「アルファ」とか言うアレですね。


 それはさて置き、この作品はギリギリになりました。この辺りからちょっと忙しくなって来たんですよ。もしもこの作品に「スピード感」のようなものを感じて頂けたら、それは私が単に焦っていたからです。



>KAC20205「実験小説」

 テーマ「どんでん返し」


 文字数:3122文字

 執筆時間:45分

 公開日:2020年3月9日 23:58

 所要時間:35時間58分


 さて、いよいよ問題の5作目。つまり今回の戦犯です。

 この話の担当は……「入力速度測定」にしておきましょうか。1時間弱で何か話を書けるか、と言うことに挑戦した(せざるを得なかったとも言う)アバンギャルドな実験作です。

 しかもお題は「どんでん返し」。全く返せてないところがミソですね。トンカツだけに。すいません、猛省しています。


 本当は、「どんでん返し」で思い浮かんだネタがあったんですよ。3000字書いたところで諦めました。4000字じゃやっぱり無理。


 KACはこの4000字縛りってのが最高に良い塩梅ですよね。読むのも早いし、書くことも色々工夫できる。いやぁ、終わってみれば面白かったなぁ。まだ読めてない作品もあるので、これからも読んで行きたいと思います。



 さて。KACは終わりましたが次も面白そうなお祭りがあるみたいですね。「10日間でどれだけ文字を書けるか」というルーキーズチャレンジ2020。なるほど、これはKAC20205で培った入力速度がモノを言いそうです。


 一位にはなんと、カクヨムリワードで5万円ですって。欲しい。喉から手が出るほど欲しい! 私の懐事情からすると、天文学的数字ですよ。


 しかしどうやら厳し目なレギュレーションがあるみたいですので、私は全て完全新作で挑戦したいと思います。物語では限度がありますので、いくらでも書ける(気がする)エッセイ風な作品で今度こそ勝負です。



 それでは、また。

 いつもみなさん、ありがとうございます。






 

 


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