警察にいく
11時頃、父が田舎へひっこむ前に、はたと気づいて帰ってきた。
「あれは詐欺だ」
今頃か。
父と母の連携がよくなくて、あっさりと業者に50万(施工費用+α)を持っていかれた二人だったが、考えてみればわかることなのだ。
父は母が相談したときに、いい加減な態度であしらい、母の信頼を損ねた。そのため、事情を詳しく話せないまま、母は父の言うことを唯々諾々と聞き、ガス〇でうまうまと50万だけ取り上げられ、残されたのは165万の領収書と50万の簡略式領収書。そして、
「慰謝料が未払い」「あとで請求する」「裁判所を通して」
の旨告げられた。
今さら遅いが、わたくしが警察にあらかじめ「母がこんな目にあっている。悪徳である可能性があり、危機の際には助けをお願い」する旨伝えておいた。
おかげで、警察もすることは一つ。
今日のいきさつを聞いて、アドバイスをくれた。
「次に請求がきたら、保土ヶ谷警察署の知能犯へ行って」
わたくしは喉が渇いたので近くで「カテキン緑茶」を買って、交番に戻ってきたら、動転していた二人はわたくしのことなど忘れてとっくに帰宅したと言うから情けない。
悪党に金など渡したら、それで悪人を雇って、徒党を組んでまたぞろ悪さをするではないか。犯罪を拡大してどうするのだ。
「いや、セコさんは16万はアルバイトの人に当てて、30万は免許を取りに行きたいんだよ」
そんな希望的観測はもういい。
母の大丈夫だなんて、信用できない。
法律の勉強をしていたイトコに、家庭教師を頼んで刑法について勉強しよう、というと、また
「いや……それはしない。勉強はするけれどね」
たった15万の着手金を弁護士に払わなかったおかげで50万とられた母が、またアドバイスを無視する。
母は何かというと、
「いや」「いやいや、それはね」「そうなんだけど、でもね……」とやって、わたくしの警告も忠告もさんざん無視した。
その結果なのだから、少しは学んでほしい。
妄想や悪口、陰口をたたく暇があったら、頭のいい話し方を身につけて欲しいのだ。いざというとき、黙り込んで、あとで悪口を言うのは全然助けにならない。
わたくしが相談したので、助けてくれようとした友人にも申し訳ない。
母も父も、ここまで、バカだったとは思わなかった。
情報を共有せよと言ったのに、母は未だになにかを隠している様子だ。だから、父にも協力を頼めない、無力化してしまったのだ。
タコはどうやっても助けられないのか……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます