思うに犯罪的手口です。

 <証言します>

 顧客の心理を利用したやり口です。

 *ハウジングのやり方はこうです。

 剥がれたベニヤなどを見かけようものなら、勝手に直して

「やっておきました!」「ぜひうちに仕事を!」

 というのを繰り返し、

「あれやっておきましょうか? サービスです!」

 といい、繰り返すうちに顧客は

「ありがとう、お願いね、頼みます」

 というのが癖になる。そして、ある日突然

「ここもひどいですねえ。わたし、やっておきましょうか? 全部やると5万円になりますが」と要求されても、うちの母のように

「じゃあやって」

 と軽く口癖のように言ってしまう。もしくはサービスしてくれるもんだと思って気軽に頼んでいく。すると、積もり積もって200万! ということになるのです……。

 サービスって顧客が強要するものじゃないから、業者の責任なんだけれど、そこを利用して。

「利益の出ないサービス不可」

 とかいって請求書にマシマシ料金を適当に書いてくる。すると、サービスじゃなくなったとはいえ、施工してもらった事には違いないので、顧客は払わねば

「逮捕されます(←変だけど)」と言われて払う羽目に……。冷静に考えれば脅しになっていない脅し文句だからこそ、どこへも訴えることが出来ず、厄介なんです。


 予想の域をでませんが、父が

「彼はずっとああやってきた」

 と断定するので、可能性はあります。以前、母が紹介した家も、その手でやられて、家主が脳卒中起こしたのではないかと。

 彼の文面を見ると、非常にヒステリックで人を追いつめるようなやり口です。手練れと言ったのはそういったメールを受け取って感じたのです。

 句読点を一切つかわないのに、違和感なく相手に効果を及ぼす文面で、感嘆符を簡単につけますし、脅しつけるようなシーンでは漢字の羅列がまるで中国語みたいで威圧感をかもします。

 実際に受け取った方はたまったものではありません。一つ返信すると(もしくは返信している最中に)50通も立て続けに届くのですから。非常に心臓に悪いのです。

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