今日もいい天気!
ころん
第1話 おはようございます
初投稿です。ゆっくりあげていきたいと思っているのでよかったらお付き合いください。
ではどうぞお楽しみください。
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「ここ...どこだろう?」
わたしは草原で目が覚めました。まだ日は高く、風が気持ちいい時間です。
まわりにはなんにも......
あ、あれ建物かな?
遠くにちっちゃく家が見えます。
どうみてもわたしの知らない場所です。
「あれ~?学校は?ん~?」
わたし、神埼ほのかは登校の途中でした。
いえ、だったと思います。
でも、なぜかここで寝てたみたいです。
「とりあえずスマホっと」
スマホがあればなんとかなるだろ精神は素敵だとおもってます。
いますが......圏外表示...
「スマホが使えない!?え!どうしよう!」
もうわたしはパニックです。
現代っ子からスマホを取り上げてはいけません。こうなります。
「えー、どうしよう、学校に連絡...」
こうみえてわたしは真面目なので学校は休んだことありません。皆勤賞までまっしぐらです。......一度サボってみたいとは思っていますが。
あっ
「いや待て待て。そもそも私帰れるのかな。えー...どうしよう。」
考えてみれば学校のこととかどうでもいいですよね...そもそもここがどこかわかりませんし...
「まあでもどうしようもないし。とりあえずあの家までいってみよ。」
能天気さはわたしの美点だと思っています。
こうして一歩踏み出したのが、このお話の始まりです。
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遠くにみえた家までやってきました。
一時間は歩いたと思います。おもったより遠かったです。見えているのに遠いって精神的にやられますね。一時間くらいでわたしはへとへとです。ばりばりのゆとり世代、しかも文化部出身にこの仕打ちはないんじゃないですかねー、なんて言いながらとぼとぼと歩いたわけです。
そんなこんなでやってきました遠くに見えた家。
扉は引き戸だし、屋根は瓦だし、なんだか古そうなお家です。
んー?どうやら農家さんみたいです。まわりに畑がたくさん。いかにも田舎って感じがします。
いい人だといいなーと思いながら古そうなドアをたたきます。
コンコンッ
「どなたかいませんかー?」
………あれ?
ガンガンガンッ
「だれかー!!いませんかーー!!」
...どうやらいないみたいです。
疲れましたし、座りたいので空き家なら蹴破って入るのですがさすがに人が住んでそうなのでやめときます。
......まあ最悪、壊したあとに人が来たら逃げましょうか。
「んー、どうしよう...」
と、思っていると、
「あの、、どちらさまですか?」
家の端から女の子がのぞいていました。
「あ、初めまして、このおうちの方ですか?」
「そうですけど、、」
女の子は白い服に黒のズボン、長靴も履いてます。
農家なのに白はどうなんだろう。。そんな場違いなことをおもいながら聞いてみます。
「あ、わたしはほのか。あなたは?」
「シーナといいます」
シーナと名乗った女の子。見た目はわたしと同い年くらいに見えますね。きれいな黒髪、白い肌、そしてなにより碧い目に吸い込まれてしまうようです。ぜひぜひぜひ仲良くなりたいです。
「あなたの目、とってもきれいね!」
「え?あ、ありがとうございます。」
「あのー、、なんか変なこと聞くかもしれないんだけどさ、ここってどこなのかな?」
とりあえず東京ではないはずです。
「えっと、トバリ町の近くです。向こうの方にトバリ町があるんです。」
「トバリ町?」
トバリ町?戸張町って字書きそうですよね。残念ながら私の知らない町みたいです。というか町の名前聞いて分かるはずありませんよね。
「私、町とかあんまわかんなくて、何県か教えてくれない?」
「ケン?えっと、うちは一軒家ですけど?」
...はい?
「えっとそうじゃなくてさ、山口県とか秋田県とかそうゆう県のことなんだけど」
「ヤマグチケン?アキタケン?聞いたことないですけど。なんなんですか?」
「え、ほんと?あれ?え?」
どうゆうことでしょう??日本じゃないってことでしょうか。
「何度もごめんね、じゃあここはなんて国なのかな」
「ほんとに変なこと聞きますね、この国はサイラム国って名前です。違う国出身なんですか?たしかにここじゃ見慣れない服装をしていますし。」
「んーと?うん、そうみたいだね。私は日本って国に居たはずなんだけど。」
サイラム国という名前の国は聞いたことないですが、どうやら日本ではなさそうです。
わたしまだパスポート持ってません。不法入国で逮捕ですね。逮捕されるって響きがこう、圧迫してきますよね。
「じゃああなたは旅人なんですか?旅人にしては持ち物が少ないようですけど」
今のわたしは制服にスクールバッグ一つです。たしかにこれで旅は無理ですね。
「ううん。私、旅とかした事ないし。それにまず日本から出たことないし。」
「そのさっきから出てくるニホンっていう国も聞いたことないですね。」
「...そう」
これはまずいです。お互いにお互いの国を知らない...文化も全くちがうかもしれません...
ん?あれ?
「まってまって、シーナさん日本語話してるじゃない!」
「はい?これはサラ語。サイラム国の言葉ですよ?」
「そんなことない。これは日本語...」
おかしい、何かがおかしいです。日本を知らないのに日本語話してますし、サイなんとか国の言葉とかいってますし。
んー...
「まあいっか」
とりあえず言葉が通じるのはありがたいってことで考えるのやめましょうか。戦略的撤退ですよ。
まずこの子と仲良くなってみましょうか。そう思うわたしです。
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