第62話 浦島伝説

 有名な昔話『浦島太郎』

 優しい漁師がカメを助けて竜宮城へ案内され、帰るときに貰ったお土産開けたら老人になったという報われない話である。

 元々は老人ではなく鶴になるらしいのだが…その理由は定かではない。


 考えてみて欲しい。

 浦島太郎の服装…和装に南国が足されているのだ。


 実は、浦島伝説というのは、潮に流された漁師が南国の島に流れ着いて戻ってきた話であるという人もいる。

 ちなみに海流を辿ると、とある島に辿りつく、その島には、いくつかの日本語が残っているのだ。

 意味も同じだというから関係があったのかもしれない。

 竜宮城とは南国の島、舞い踊るのは現地の風習、食べ物も違えば、衣装も違うわけで、そこが異界と思えても不思議はない。

 死んだと思った漁師が数年後に帰ってきて、そんな話を語れば、おとぎ話に化けるんじゃないだろうか?


 鶴は千年、亀は万年というが、元々の話では『乙姫』は亀であったらしい。

 鶴が浦島だとしたら、なにか関係あるのだろうか?

 ………まったく思いつかないが…

 そもそも鶴と亀って現実に絡みがあるとは思えないのに、ツルカメって何なんだろう。


 竜宮城が南国だとしたら…

 浦島伝説って、ただの海外旅行じゃねぇか?

 腰みの付けて帰ってきた漁師の話、陽気な話にならんかったもんか?

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