第30話 ジャージーデビル

 ニュージャージーの悪魔って意味らしいです。

 まんまです。


 ただ興味をもったのは、この悪魔、実在の人物が関わっているという点です。

 別名『リーズ家の悪魔』

 デボラ・リーズという女性が産んだ13番目の子供…それがジャージーデビル。

 伝説によると、難産の際、こんなに苦しい思いをして産む子は悪魔だとか言っちゃって…本当に悪魔が産まれたとか…。

 口は災いの元である。

 神様の子を産んだ聖母の真逆というか…悪魔をボロボロ産み落としたリアルリリスというか…なんとも嫌な話である。


 さて産み落とされた悪魔の姿は?

 黒い体毛、コウモリの羽、細い獣の足に長い尾、顔は馬だか鹿だか…馬鹿?

 もう人の要素、皆無である。


 ちなみにデボラさん、12人の子供がいたことは記録に残されており、事実だそうだ。

 産まれた直後に赤子から、その姿に変異し天井を突き破って飛んで逃げたと伝わる。

 気性は荒く、肉食だそうだが…馬も鹿も草食だろ…。


 200年以上も前から目撃例がある、歴史あるUMAである。

 随分、長生きなのか…繁殖でもしたのか?


 色んな意味で謎である。


 正体の有力説は『ウマヅラコウモリ』

 他に翼竜説もあるが…それ自体UMA扱いだろ。


 いずれにしても馬の顔で肉食って…そこが一番のチャームポイントだ。

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