第9話 ネッシー

 THE UMA!!


 これが全てだ!!


 写真のインパクト、噂の広がり方、憶測、観察、推測…

 その全てが『ネッシー』をUMAと位置付けている。


 トリックだとバラされてもなお、その存在はネス湖に在り続けている。

 架空の生物。


 象の水浴び、特殊な地形ゆえの波の影。

 見間違えも嘘も含めて、全ての超常現象で考察される部分を含んでUMAなのである。


 これから先も、これほど人を惹き付けるUMAは現れないと思う。

 潜水艦のラジコンに模型を付けただけだという、あの写真1枚から始まったネッシーという架空の生物。

 あの写真はインパクトが大きい。

 首長竜は、あ~いうふうに首が曲がらないとか…そういう問題で無く、ピクチャーとしての説得力は抜群だったと思う。


 恐竜でなければ軟体生物だとか…信じる人にとっては、首長竜でなくてもいいのだ。

 あの湖に未知の生物がいる。

 それが大切なのである。


 こんなことを書いてる私でさえ、特番があればきっと録画して見るであろう。

 それほどの浪漫を与えてくれるネッシー。


 私が思うに、UMAとはネッシー騒動全てを指す言葉なのだ。

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