元日

 よォ。前回に引き続きオレの登場だ。聞く話じゃァ表立って質問くれなかったみてェだが、一応質問は集まってるから一個ずつ答えていくぜ!


 ほい、一つ目。『悪魔さんってどこから来たんですか?』


 シンプルに答えよう。オレは魔界出身だ。これに関してケムリが言いてェことがあるらしい。手紙を預かってるから読むぜ。


『はい、ポンと登場しました。作者のケムリネコです。悪魔さんの出身は魔界ですが、詳しく説明すると長くなりそうなりそうなうえに完全にけものフレンズの枠組みから外れてしまうので、【LFIFE~異端児漂流記~】の中では名前のみの登場とさせていただきます。


 以上です』


 だとよ。んじゃ、次いくぜ。『エルシア君の好きな物は?』


 食べ物全般、本、動物が好きで、食べ物はジャパリまんがお気に入り。本で一番好きなのは、自分と同じ名前のドラゴンの主人公が活躍する小説。動物の中では特に猫が好みらしい。あと星空も好きだったな。16話の星空を眺めるシーンはケムリのお気に入りらしい。


 三つ目だ。『パークからヒトが撤退してどれだけ経過していますか?』


 人間が居なくなって二十年経ってるらしいぜ。

【例の事件】だとかのせいで人間がパークから去っていったんだったかァ?変な話だな。もうちっと頑張っても良かったンじゃねェのか?ま、部外者にゃァ理解の及ばねェ苦悩と葛藤があったんだろうけどよォ。どうしてもそう思っちまうな。


 四つ目。『本さんっていつからパークに居るんですか?』


 なんでも人間がパークであれこれやってた頃から居るみたいだぜ。ついでに言うと、孤独が苦手らしい。だから【同胞】に出会えたのがよっぽど嬉しかったんだろうな。


 五つ目だ。『【LFIFE~異端児漂流記~】の続編はありますか?』


 序盤だってのに随分気が早ェな。嫌いじゃねェぞ。【異端児漂流記】できっちり締めくくれたらそれで終わり、まだ伏線を回収しきれていなけりゃ続編投下だとさ。もちろんオレの活躍もあるから楽しみにしとけよな?


 そして六つ目。『オリジナルフレンズは登場する予定はありますか?』


 どうにもケムリの奴は既存のフレンズだけじゃ満足してねェから何人も出すつもりらしい。今のところ六人は出すってよ。


 んで、最後の質問だ。『エルシア君の刺青はオシャレですか?』


 ありゃァオシャレじゃねェな。オシャレでやってんなら随分気合いが入ってるけどなァ。あれを触られるのはいい気分はしないって思ってるみてェだ。


 よーし、これで終わりだな!あとは【報酬】を頂くだけだ!


 ワクワクしている悪魔の背後に煙が漂い始めた。やがて意思を持つように形を変え、人間へ姿を変えた。


 <【報酬】を片手に現れました。作者のケムリネコです。>


 さ、終わったぞ。例のモンを頂こうか。


 <うん、どうもありがとね~。はい、これね。>


 おォ~!これだこれ!魔力の補填にはうってつけの奇跡のシロモノ!その名も【魔力樹の実】!しかも味もなかなかいいと来た!こいつァ上玉だぜ!あんがとよ!


 <喜んでもらえて何よりだよ。>


 ……なァ、約束じゃァ三個だって話だったが五個もあるぞ。全部貰っていいのか?


 <もちろんだよ。昨日色を付けてほしいって言ってたからそれに従ったまでだよ。貴重だから無駄遣いしないようにね。>


 分かってるさ!一個一個大事に食ってくって!そんじゃァな!


 <はい、無事に【報酬】を渡し終えました。それではこれで……


 ……おっと、大事なことを言っていませんでした。あけましておめでとうございます。今年も変わらず六日更新でやっていく予定ですので、今後も【LFIFE~異端児漂流記~】をよろしくお願いします。それでは、良いお年を。>


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