輪廻転生の書をゲットしたので憧れの路上販売始めます
幻想花
第1話 私は魔法ギルドの長
冒険者の間で眉唾物の話が飛び交う。
魔法ギルドの長クロエは秘書に冒険者の話が気になり、冒険者ギルドがある酒場に秘書を
向かわせる。
「は〜絶対に噂話だと思うだけどな〜輪廻転生の書なんて。」
魔法ギルドの秘書クララは大きくな、ため息
混じりにつぶやく。
クロエの言い付けで黒い古風な魔女の三角帽子と黒いマント服は白い麻の服ズボンは麻のショートパンツこのくらいは大丈夫らしいクロエの趣味丸出しである
「いいかいクララ。有益な情報を必ずゲットしてくるんだよ!」
クロエは魔女ギルドの長でありながらいつでも若々しく周囲からは不老の魔女と言われていた。
しかしながら見た目だけでありアンチエイジングの書で誤魔化しているだけで、年齢は誤魔化せず物忘れや腰痛、長く起きてられない
近年、冒険者の話では突如現れたダンジョンがあり
ダンジョンから戻った、年を重ねた冒険者が若返ると言う、なんとも眉唾物の話が最近出回ってるのだ。
クロエは、魔法書を作り上げ魔法ギルドで販売している。
クロエは路上販売に憧れ、今や魔法の付与されたアクセサリーを開発中なのだ。
アンチエイジングの魔法は既に作成済みなのだが歳のせいか身体が付いて来ない。
徹夜ができない、早寝早起きが習慣に。
「あの頃は徹夜は平気だったけど、最近じゃ
作業中に眠ることがあるから危険なんじゃ」
毎日のようにクララは聞かされてストレスが溜まっている。
冒険者ギルドに着いたクララは受け付けの
クエストを確認するが、そう言うクエストはない。
窓口でダンジョンの発生を聞くと
「そう言うダンジョンは聞かないですね?」
窓口の受付嬢は応える
「じゃあカミツレと言う花が採取される場所はありませんか?」
カミツレとはハーブの女王ですぐれた保湿力で肌にうるおいを与え、乾燥や湿疹、あせもなどの肌トラブルを鎮める薬草となるのだ。
ここでダンジョンが発生すれば、おそらくは
「野生のカミツレですか、最近、花屋さんが
モンスターが頻繁に出るので討伐クエストはありますが?」
クララは心の中でよっしゃ〜とガッツポーズをする、実は無理矢理にダンジョンを発生させる魔法書をクロエから借りている。
「ぜひ、クエストを受けたいのですが!」
受付嬢に藁にすがる思いで頼みクララ、周りの冒険者がまたかと騒ぎ始める。
実は毎回クロエのクエストをこなし成果が出ない、それもそのはず無茶話題なことをやらかすクロエなのだから。
「え〜と冒険者の皆さん魔法ギルドの長クロエから報酬が出ます報酬は最新の魔法アイテムカードポケットです」
クララは冒険者ギルドでカードを取り出しその場で実演して見せる。
「いままで、圧縮魔法を付与した本をカードにしました!本は大体30個を入れることができますが、カードは50個まで入れることが可能になりました。重さにもよりますが従来の本より入り、かさばらない!」
そう言うとクララはカードポケットの中から本を50冊取り出した。
総重量25キロは超える重さがカード1枚で手軽に運べる。画期的なマジックアイテムだ。
「先着5名までです!野生のカミツレ討伐クエストのクリア報酬はカードポケットを差し上げます!」
クララは周囲のモンスターを討伐してもらい
クロエから借りている強制的にダンジョンを発生させる魔法書を使おうと考えいる。
「おぉー素晴らしい報酬だなあ」
「いますぐ!渡せ〜」
ギルド内は暴動が起きる。受付嬢は困った顔で受理する。
クエスト自体、簡単なので報酬はほぼ無報酬に近いくらい報酬が少ない、しかしクララが持って来たカードポケットが以前からのかさばる本よりも容量が入るので普通に買うと、
かなり高くなる、ここがクララの狙い目
モンスター討伐はそんなに人数はいらない
5名くらいでちょうどいいのだ。
問題は討伐した後なのだ、段取りがとても面倒、一度や二度じゃないこのやり取りは、
受付嬢に新作のマジックアイテムを渡して、野生のカミツレの場合を聞き出す
「野生のカミツレの場所はどこですか?」
「ここから、南西にアクロポリスと言う遺跡があって、その先に森があるの そこの何処かには生えてると聞いているわ。」
受付嬢は地図を見せながらクララに説明する
「モンスターは狼が多いと聞いてますクララさん下見に行かれる際は気をつけてくださいね。あ、それと紹介遅れました受付のエーベルと申します。クエストの受注の際はよろしくお願いします」
軽く頭を下げて握手を求めるエーベル。
「ありがとう。毎度変な依頼出して、ごめんなさい。」
クララは握手を交わして頭を下げる。
冒険者ギルドを後にし、南西方面へ向かう
クララ、クロエから成果を出すまで帰ってくるなと言われているので、街の門の前で南西行きの馬車を予約に行く。
「はぁ〜気が重い、冒険者五名はあとから来るとして、モンスターが入って来ない封じの書と、いざという時の転移の書は魔法ギルドに設置完了」
確認作業を口にしながら門の前に着くクララ
転移の書は一度行った場所には行けるが、行った事がない場所には行けないので、不便なのか便利なのか。疑問に思ってしまう。
ちょうど、南西方面に行商に行く荷馬車が門に待機しいる。
「あの、今から南西のアクロポリスの森の近くに街とかないですか?」
待機してる荷馬車の主人に話しかけるクララ
「だめ、だめ今から出発すると夕方になるから来るなら明日の早朝にしてくんな!」
そう夕方になると狼の活動が活発になる時間
昼から出発する行商人は居ないのだ。
となると、ここに滞在する行商人なので割符と言う物を購入しなきゃならない。
割符とは行商人が使う街に滞在する証明するもので、宿で購入する事が出来る
クララは片道での購入で充分、魔女ギルドに転移の書を展開してあるので、片道で大丈夫
なのだ。
翌日の朝アクロポリス行きの荷馬車に予約を取りに行ったクララは愕然と肩を落とす。
既に荷馬車の予約が殺到して取れない!
「はぁ〜まいったな、仕方ない多少危険ですが箒で行きますか。」
なぜ?空が危険かと言うと稀に翼竜が飛びアクロポリスでここ近年見かけたとの噂が酒場で情報を得ていた。
「あんな神殿に翼竜ね〜ないわ!ついてない翼竜だから朝、昼は警戒して夜だけ飛べば問題ないはず!」
自分に言い聞かせるようにクララは自分を励ます。
「割符が無駄になったけど仕方ないか!割符手当で食事が半額だから。得した気分」
そうなると、夜まで宿に泊まり深夜に行動しなければならず暇を持て余す。
クララは酒場に行って他の魔道具を販売することにした。
「残ってるのは照明の書くらいか、うーん
6冊までならなんとか売れるかなぁ?」
宿で悩むクララであった。
魔道具は作った本人の魔力で作成されているので魔力は使った本人はほぼ使わない、適正のあるものは魔力調整で威力を上乗せできたり威力を抑えたりできる。
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