深海に沈み闇に吠え壊れながら生きている


 お久しぶりである。

 ここ最近は忙しく、エッセイを書く暇がなかった、という単純な理由による約10日の休みである。

 なお、今回も題名に深い意味はない。


 ここ最近、学校のクラスメイトによくいじられるようになった。

 執拗に話しかけられたり、悪い例えに使われてた(のを偶然聞いた)り……。

 男子校のはずなのにセクハラまがいのことをされたこともある。胸を揉まれたときのことは思い出しただけで軽く吐き気を催す。

 なお、俺はれっきとした男であり、恋愛対象も基本的には女だ。可愛らしい男の娘や漫画に出てくるような現実には存在し得ないであろうイケメンなんかならともかく、普通の男はそういうものからは完全に対象外である。前回書いた通り、一度かわいい女の子になってみたいという願望はあるのだが。

 さて、本題に戻ろう。

 クラスメイトにいじられる、という話だ。

 俺はそれに辟易と……うんざりしている。正直言って、本当にやめてほしい。

 だが、いつもいつも「やめて」と言うことができない。

 何故だろうか。

 それは、俺の精神の弱さに起因していると思われる。

 拒否できない。

 断れない。

 言い返せない。

 それらは俺の心の弱さ、なのだと思う。

 内向的で気が弱い。ついでにコミュ障、人嫌い。

 そんな自分の性格のせいだろう。

 こんな性格を育んだのは、周りの環境が半分、もう半分はその頃の自分の行動の間違いと推測できる。

 俺は昔、軽いいじめを受けていた。

 客観的に見ればいじめともいえないような些細なものだったが、当時の俺にとってはひどく苦痛であった。

 担任に伝えても事態が変わることはほとんどなく、結果的に自殺未遂や殺人未遂を繰り返す面倒なクソガキになってしまった。

 その頃に学んだのだ。

「言い返したところで、意味などない。ただ自分が傷つくだけだ」

 全ては大衆の信じる“正論”だけ。もしも思ったことが違うのならば、“間違い”であり“不良品”と見なされ、挙げ句の果てには”障害者“のレッテルを貼られることになるのだ。

 不良品の一例である俺の言うことなど、誰も信じない。

 言い返したら”正論“で言い負かされる。それに勝つことはできない。

 それを知ってからか、もう自分から意見を出すことをやめてしまったのだと思う。

 それが今の状況を生み出している一つの原因だと推測する。

 過去のことは変えられないし、そんな幼少期の出来事によって生み出されたこの性格も、今から矯正することは難しいだろう。いや、正しい性格などないはずだから、矯正というのも変だが。

 それがどう、というわけではない。

 強いていえば、俺はやはりダメな人間であるということを再確認したまでである。

 これからも、いつまでかは知らないが、嫌なことは続くのだろう。

 だが、異常者たる俺は、何もいうことはできない。

 ただ、受動的に、物言わずに受け続けるしかないのだ。

 いつか、終わるまで。

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