いつでも役に立つ相棒とやるときはやる主人公

@soranoakino

第1話プロローグ

2054年この年は現代の転換期となった。世界規模で発達を遂げたAIとの戦争が勃発したのだ。世界中の軍需工場及びロボット工場の生産ラインを担うAI等も反旗を翻すことを忌避し、全ての電源が落とすことで、現実世界での血みどろの泥沼戦争は回避された。


しかし、サーバー内でのみにAIを抑え込むことに成功はしたものの、そこはAIの独壇場。世界中の優秀なハッカーやスーパーコンピュータの協力関係を構築するも一年、また一年と時が過ぎ、混乱する世界経済の下に、世界の平均失業率がAI戦争勃発前の四倍に上った。


世界が躍起になってこの状況を打開可能な方法を模索する中、日本政府はAI搭載汎用型スーパーコンピュータの開発に成功。その演算ではこの状況の収拾の目処を弾き出す。しかしその演算結果を辿るには重要な要因【ファクター】が抜け落ちていた。


AI搭載型スーパーコンピュータのAIが要求したのは自分よりも優れた人間である。しかしそんなことは不可能だと暗澹が満ちる。しかし、世界で開発されるスーパーコンピュータやAIの全ては事態の収拾は不可能という演算結果を出す中、日本のスーパーコンピュータの弾き出した可能性に人々は希望を見るしかなかった。


人間とは不思議なもので、求められると、その要求にあった個体を生み出すものなのである。突如と現れた天才の一人の少女と一体のスーパーコンピュータによって8年にも及んだ2062年、AI戦争の収束が宣言された。


少女と一体はAIと人間の関わり合いを文章と言う形でまとめ上げた。ここに人類とAIの共存、共栄協定が締結されたのだ。


それから半世紀過ぎた2112年。一人一AI時代が世の中に浸透していた。

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