第15話 015 熊の縫いぐるみ


 ウサギの村を出て、今度こそドワーフの里を目指す。


 本当はウサギの村で一泊したかったのだが。

 コツメが幌車から降りて来ないので諦めるしかなかったのだ。

 たまにはノンビリとベッドで寝たいと思っていたのにだった。

 幌車の床は流石に硬い。



 暫くは草原。

 緩やかだが登り勾配が延々と続いている。

 前方、少し進んだ先には急勾配の丘も見える。

 もっと先、丘の向こうには尖った山が見えていた。



「ムラクモ……大丈夫か? 適当に休んでも良いんだぞ? シグレも……」

 坂道の続く道は流石にシンドイだろうと男はカエル達に声を掛けた。


 『大丈夫でさ、アッシもシグレも足腰には自信がありやす……旦那達はノンビリしていてくだせい』


 「本当に良いのか?」

 決して軽いとは言えない幌車を常に牽いている。

 その上、魔物が出てイザ戦闘と為れば、盾役としてイの一番に飛び出して行くのだ。

 ムラクモに相当に甘えた格好だ。


 その戦闘も少しづつだが増えている。

 出てくる魔物もやはり強く成っている気もする。

 移動にも戦闘にも……一切の貢献をしていないと思える男は、そんなカエル達を見ていると、少し居心地の悪い気にも成っていたのだが……。

 しかし、本人達にそれで良いと言われれば、それ以上の声は掛けられない。


 そんな事を何度か繰り返した幌車は、件の急勾配に差し掛かった。

 幌車はユックリでは有るが、その速度を落とさずに確実に淡々と進んで行った。


 

 丘の頂きが見えた頃。

 マリーが幌車を停めさせた。

 「ちょっと花摘に行ってくる」

 そう皆に告げて幌車を飛び降りた。


 「採取なら護衛を連れて行け」

 男はマリーの護衛に蜂を指名した……のだが。

 

 それを断ったマリー。

 「要らないわ」

 男の方を見もせず歩き始めた。


 「いや……危ないだろう」 

 男は蜂を戻してムラクモに頼んだ。

 そのムラクモは……男の顔を見て首を横に振る。

 まあ、疲れているのだろう。

 仕方無いと立ち上がった男は。

 「俺が着いて行こう」

 魔物が出ても何かが出来るわけでは無いが、それでもマリー1人くらいなら担いで走れる。

 逃げる事くらいは出来るのだ。


 だが、そんな男に振り返ったマリーが怒鳴った。

 「来なくていい!」


 男は何故に怒鳴られたのかわからない。

 キョウトンとした顔で。

 「なんで?」


 振り返り立ち止まったマリーはジッと男の顔を見る。

 そして。

 「トイレよ! 着いて来んな!」

 吐き捨てる様に言って、そそくさと丘を登って行った。


 あ!

 間の向けた顔を晒した男。


 『……旦那』

 目を臥せて首を横に振るムラクモ。


 ぷぷぷっと笑うコツメ。


 蜂達にまで何か言いた気な雰囲気を感じた男は。

 誤魔化す様にタバコに火を着けた。

 その顔は赤い。


 「ちょっと! 来て」

 そこにマリーの叫ぶ声。


 「なんだ?」

 魔物か?

 いやマリーの呼ぶ声には危機感は乗っていない。

 それならばと男は尋ねる。

 「そんなに大きいのが出たのか?」

 人を呼んで見せたく成る程のヤツか……。

 頷いた男は、マリーの呼ぶ声の方へと歩き出した。


 「違うわよ!」

 そのマリーは即座に返事を返す。

そして、自分の足下を見て。

 「こっちじゃ無くて……そっち」

 丘の頂点の方を指差す。


 

 男がその場所に辿り着くと。

 尖った山の全容が見えた。

 それは丘の影に隠れていて山の様に見えたモノ。

 空中に浮いた巨大な岩だった。


 「浮遊石よ」

 マリーが男の横に寄り、それを指しての一言。


 「凄いな!」

 思わず声の漏れる男。

 元の世界では絶対に見れないモノだったからだ。

 「あんな大きなモノが良く浮いていられるな……流石は異世界」


 「あのサイズは私も初めて見わ」

 マリーも驚いている風だった。


 男は暫くその光景に見惚れていると、風向きが少し変わったのか……えもいわれぬカホリが漂ってきた。

 

 「さあ行きましょう」

 突然に早口で早足で幌車に戻るマリー。

 「急いで居るわけでも無いけど、ここにジッとしていても無駄でしょう」

 マリーは動きの鈍い男の手を掴んで、少し強引に引っ張る。

 

 「ああ」

 男の視線は後ろに成った浮遊石に釘付けに成っていた。

 景色を見ての感動ってのを初めて感じた気がしたからだ。

 

 

 そして、幌車は丘を越えて。

 今度は下っていった。




 草花の茂る草原の道は何時しか、岩肌の剥き出した峡谷の底を通る道へと変わっていった。

 左右には切り立った壁。

 時折、小石が降ってくる。


 「ここはまるで……川が干上がってソコに道を造ったみたいだ」

 男は上を見ながら唸る。

 空がそのまま道の様にも見える。

 青い一本道だ。


 「そうかも知れないわね」

 マリーも空を見上げていた。

 「元々が川だった所の一部が転生してきたか……それとも水源が転生で消えたか? この景色を見ているとあながち間違いでも無さそうね」


 「成る程」

 男は下って来た道を見上げて、そして反対側のこれから進む方向を見る。

 「雨でも降れば、エライ事に成りそうだ」


 「私達の流し素麺?」

 笑い出したマリー。

 

 「笑い事か?」

 確かにここはソレが簡単に想像出来る景色だ。

 ただ男が想像したのは、安全性を確認していないウオータースライダーだが……まあ、似た様なモノだった。


 『旦那様……大丈夫ですよ雨の気配はありません』

 

 シグレが言うのだから問題無いのか……。

 そう自分に言い聞かせる男。


 『もう長い事、雨粒一つ落ちた事が無いのでは?』

 ムラクモがシグレの予報を補完した。

 『草木一本も生えとりませんよ』


 男は回りを確認して、確かにと頷いた。

 ここは雨は降らない場所らしい。

 グランドキャニオンかエアーズロックの様な場所か……。

 いわばガレ場の砂漠。


 

 そんな感じの道。

 緩いカーブを抜けた先にソレは突然に現れた。


 元の世界のビルをスパッと切って、その両脇を崖に支えられた様な感じで建っている。

 各フロアーが本棚の様に成りそれが上まで続いていた。

 ビジネスビルだったのだろうか?

 一番下の階層……地面には机やら椅子やら棚やらが散乱していた。


 「これは……」

 呻く男。


 「ダンジョンね」

 答えを呟いたマリーは眉間にシワを寄せている。

 

 『道が完全に塞がれていますね……どうします? 旦那』

 ムラクモは冷静だった。

 以前のマリーの病院のダンジョンでも騒いでは居なかったので、このダンジョンの経験が有るのだろうか?

 

 そう言えばコツメもダンジョンに付いては騒いでいないと、男はコツメを見る。


 「ん? なんか奥に扉が見えるよ……あそこ通れるんじゃない?」

 そのコツメはダンジョンに切り取られたビルの最下層を指差していた。

 そして、男が止める間も無く走り出す。

 机や棚をヒョイヒョイと乗り越えてビルの中に入って、その扉を開いた。

 「うん、行けるみたい」

 

 「おい! ムチャをするな」

 思わず怒鳴る男。


 「大丈夫みたいよ」

 その場で跳び跳ねて見せるコツメ。

 「ちょっと埃っぽいけど」


 男は頭を掻いて考える。

 「これは、しかし……どうする?」

 進むべきか?


 「私はこの道しか知らないわ」

 マリーは肩を竦めて。

 「最後に通った時にはこんなモノは無かったのだけど」


 「ソレは比較的に新しいって事か?」

 マリーの前とは、何年前かはわからない所だが。


 「たぶんそうね……まだ若いダンジョンなら、今はまだ魔物も少ないんじゃ無い?」

 徒歩に成りそうだとまりーはリュックを担ぎ出して準備を始めていた。


 その態度はもう既に決まった事のようだった。

 ここを進は当たり前……と。

 


 と、その時。

 突然に大轟音と魔物の鳴き声。

 それは幌車の後ろから響いてきた。


 男達が振り返るとそこには、土埃を纏った巨大な鶏が居た。

 そして、確実にこちらを見ている。


 「ヤバイな?」

 男は疑問系。

 デカイのは確かだが、それは見馴れた鶏で間違いない。

 カーネルサンで食べている旨いヤツの元の姿。


 「ヤバイよね?」

 マリーは単純に魔物だからの言葉の様だ。

 あれ……倒せる?

 そう尋ねたい様に聞こえた。


 『旦那……アレは倒せませんぜ』

 マリーの疑問をムラクモは男に返す。

 

 『逃げましょうよ。旦那様』

 シグレは押していた幌車に飛び乗って、呆けて居た男の腕を掴む。


 蜂達は出て来もしない。

 男のフードの中で震え上がって居た。


 コケ~! クワクワッ!

 鳴き声と共に頭を低くした巨大鶏が突進して来た。


 「走れ!」

 男は叫ぶ。

 その合図でコツメ以外がビルの扉に向かって駆け出した。

 そしてビルの扉の所に居たコツメはオロオロとその場で右往左往している。

 扉を見たり。

 幌車を見たりだった。


 「幌車は置いていけ! 諦めろ」

 男はそんなコツメに怒鳴る。

 「早く扉の中に逃げ込め!」


 怒鳴られたコツメは半泣きで。

 「でも、私のお小遣いが……」

 視線は幌車だった。


 持ち歩かずに幌車の何処かに隠して居たのだろう。

 だがそれは今更だ。

 銀貨10枚よりも命の方が高い。

 「後でまたやるから、とにかく今は逃げろ!」

 

 「ホントだよ! 絶対だよ」

 そう叫んだコツメが踵を返そうとした……その時。


 巨大鶏の嘴の前の空中に魔方陣が現れた。

 コケ~!

 鳴き声と同時に、一番に魔物から遠い所に居たコツメが固まる。


 「あ! 石化!」

 マリーがコツメを見て叫ぶ。


 石化ってなんだ?

 巨大鶏の攻撃?

 こいつはコカトリスか?

 男はブツクサと考えながらに走り、道中でコツメを掴まえて小脇に担いでまた走る。

 石化状態なので妙な形だが持ちやすいのも確かだ。


 先に扉に辿り着いたマリーとシグレの呼ぶ声を聞きながら、ムラクモと同時に扉に飛び込んだ。

 そしてムラクモがその扉を閉める。


 ドーン! と音。

 そして振動が伝わってくる。


 ムラクモが閉める扉の隙間から巨大鶏がビルにぶつかるのが見えた男。

 なんとか逃げられた様だ。

 しかしホッとしている暇は無い。

 フロアー階層の床と天井の固さで巨大鶏は止められたが、それが何時までも持つとは限らない。

 所詮は半分に切れたビルだ。

 強度も大きく落ちている筈だ。


 男は扉の向こう側、廊下の左右を探り。

 「こっちだ!」

 そう叫んで、また走り出す。

 そちらの方はエレベーターホールが見えたのだ。

 ならその近くには階段が有る筈と決めてかかったのだが、やはりそこには非常階段の赤い文字が有った。

 

 男はそこに飛び込み階段を駆け降りる。

 最初の曲がり角には2Fの文字も見える。

 って事は巨大鶏が塞いだ、男達の飛び込んだ階層は3Fって事か。

 その間も振動はまだ続いている。

 巨大鶏がまだ暴れているのだろう。

 そして1Fロビーに出た男は止まらずに、そのままビルから飛び出した。

 

 ビルの外に出て、見馴れた黒いアスファルトに少しだけホッとする男はその建物を振り返る。

 背が高いゴツい高層ビルだ。

 流石にこれを壊すのは無理だろうと安心させられる。

 「日本の建築技術を舐めるなよ」

 声の届かない巨大鶏への捨て台詞だった。


 「みんな無事か?」

 男は今居る場所を確かめながらに声を掛ける。

 前の前は道路を挟んで別のビル。

 左右は道が続いていて切り立った崖がその道を塞いでいた。

 左の方には大通りも見える。

 そこが何処の街かはわからなかった。

 大通りに迄出れば地名の看板は有るのだろうが……まあ、たぶん東京の何処かなのだろう。


 「大丈夫みたいよ」

 息を切らせたマリーが返事を返す。


 そして、男の脇に抱えられたコツメも声を上げた。

 「あの~もうおろして」


 「石化が解けたのね」

 マリーが教えてくれた。

 「石化のスキル持ちって事は……アレはコカトリスね。確か視線の範囲内でしか石化の効果は無い筈よ」


 「って事は扉を閉めた時点でコツメの石化も解けていたのか……」

 やはりコカトリスか。

 「しかし、なぜコツメだけ?」


 「石化は確率が低いのよ。たまたまそれがコツメだっただけ」

 マリーがコツメを指して。


 「そうか……偶然か」

 頷いた男は。

 「しかし、危ないスキルだ」


 「そうね、気を付けておいた方が良いわね。そのうちに石化解除の薬を造っておくわ」

 マリーも頷いていた。

 

 

 「あれ? 女の人?」

 男の腕から解放されたコツメが指を指して驚く。

 「でも……なんか固まってる? 石化?」

 コツメはその方向に走り出して……ガン!

 ショーウインドーの硝子にしこたま額を打ち付けた。

 「痛~い」

 その場にヘタリ込んだコツメが大きな硝子をバンバンと叩いて。

 「なんなのこれ?」


 『大きな硝子ですね……こんなのは初めて見ました』

 シグレも驚いた表情で、硝子を叩く。

 『しかも硬い』


 そのうちにコツメが刀で硝子を叩き出した。

 

 「何をしている? 割るつもりか?」

 硝子に腹を立ててもしょうがないだろう、危ないだけだと男は窘める積もりで。


 だけど、コツメの返事は。

 「だって、この中に人が閉じ込められてる」

 刀を思いっ切り振りかぶって。

 「助けてあげないと」

 力一杯に叩き付けた。


 「それはマネキンだ……人形だよ」

 黒いスカートに白いシャツを着たビジネスウーマン風の格好に、場違いな熊のヌイグルミを抱えたマネキンだった。


 「うそ……人形? 人間にソックリよ」

 と、もう一度コツメが硝子を叩くとバリンっと割れた。

 コツメはそのまま中に入りマネキンに触れて。

 「硬い」

 まだ少し半信半疑な顔。

 

 「これ貰うわよ」

 その横からマリーもショーウインドーに入って行って。

 転がった熊のヌイグルミを手に取った。

 そして、マネキンを一蹴り加える。

 蹴られたマネキンはバラバラに成る。


 「あ!」

 シャツで辛うじて繋がっているマネキンの腕を取って。

 「外れてる」

 と、コツメは呟いた。

 やっと納得したようだ。


 マリーはそれを横目に、男の側に寄り。

 「この子でゴーレムを造ってみて」

 その熊のヌイグルミを男に押し付ける。


 茶色い体に赤色のスカーフを巻いた、何処にでも有りそうな普通の熊のヌイグルミ。

 男はそれを見詰めながら。

 「出来るのかな?」

 不安な声で。

 ゴーレムはやった事が無いし……少しハードルが高い気がしたのだ。


 「形はもう在るのだし簡単な筈よ……それに軽いし」

 マリーはそう言って促す。


 「重さって……関係有るのか?」

 眉唾な話だと呟いた男。


 「有るんじゃない? わかんないけど」

 適当に返すマリー。


 「そんないい加減な」

 と、地面に熊のヌイグルミを転がして念じてみる。

 すると男の頭に呪文が浮かんだ。

 「あれ? 出来そうだ」

 その呪文を唱える。


 男の足元に回りに光が走り魔方陣が構築されて……熊のヌイグルミがムクリと起き上がった。

 


 

 キョロキョロと辺りを伺っている……熊。


 「出来たじゃない」

 マリーはその熊を抱き上げて。

 「この子の名前を考えないとね」


 「わ! 可愛い」

 コツメもその熊に反応した。

 

 「それよりも俺のレベルが上がっている様だが……」

 以前に出来なかった事が出来る様に成っている。

 男は自分に感動していた。

 だがそれは二人にはどうでも良い事のようだ。

 男の方を見もしない。


 「トムはどう?」

 マリーは熊に尋ねる様に。


 「カムイ! これが良い!」

 コツメは自分の意見をマリーに告げる。


 相手にされない男はポツリと。

 「熊でいいんじゃないの?」

 適当に呟いた。


 『セオドア』

 聞き覚えの無い低い声で……熊、本人がそう名乗った。


 「セオドア? どっかで聞いたような……」

 熊が喋った事には驚かない男。

 ゴーレム化したのだ喋りもするだろう。

 「アメリカの大統領にそんな名前のが居たな」

 気になったのはソッチの方だ。

 この熊は始めから名前を持っている。


 「アメリカ? 大統領?」

 首を傾げるコツメ。


 それを無視したマリーが。

 「ルーズベルトの事?」

 マリーは……たぶん正解。

 男はうる覚えのそれに頷いた。


 そして誤魔化す様にコツメに向き直り。

 「アメリカってのは遠い国で、大統領ってのはそこの……王様みたいなものだよ」

 途中で面倒臭く成った男は、後半の説明をはしょる。

 どうせ異世界人に言った所で、行けもしない理解もしにくいだろうと思ったからだ。


 しかしコツメは……男の説明は聞いても居なかった。

 「セオドア……なんか変」

 ジッと熊を見ている。


 『変で悪かったな! それが俺の名前だ!』

 怒鳴り声を上げて凄んで見せる……セオドア。

 

 イキナリ怒られてビックリしたコツメとマリー。

 !? 二人してな顔に成る。

 

 『暑いんだよ! 抱き付くな! 放せ!』

 マリーの腕を蹴飛ばして、そこから飛び降りたセオドア。


 「なんか……ガラが悪い……」

 コツメとマリーの呟きの合唱。

 そして男もそれに同意するように頷いたのだった。

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