第46話 夏だから 涼しいご飯 食べたいな

貴族のパワーってすげー!


本当にそう思う。


なぜなら、あんなに苦心していた用地取得が、貴族の配偶者になった瞬間めちゃくちゃ簡単になったからだ。


というか、こちらから出向くまでもなくトルキイバで一番でかい不動産屋が来て……


「なにやらサワディ様は劇場の用地をお探しだとか小耳に挟みまして……」


なんて言いながら、良さそうな土地周りの売却委任状を纏めて売り込んできたんだよね。


これまでは工場用地やらアパート用地やらをちまちま買っていただけでも用地取得に苦心していたわけだけど。


今回不動産屋が持ってきたのは、大学だってすっぽり入りそうな大用地。


値段も相場プラスちょい乗せぐらいで、めちゃくちゃいい話だ。


これまでの人生では、実家の大商家であるシェンカー家の看板にお世話になってきたんだが、やっぱ貴族っていう看板の方が圧倒的に凄いんだわ。


話の進みがダンチ・・・だ。


もちろん俺は一も二もなく飛びついた。


とはいえ、その土地代はこれまで貯めてた金ではまるで足りなかったんで、その分は二年ローンにしてもらった。


普通はこのレベルのローンを組むと保証人が必要になるんだけど……


不動産屋からは保証人もなしでオッケーと言われてしまって、腰抜かしてちびりそうになった。


いやいや、これまで増収増益で来てるから、普通に返せるんだよ?


返せるけど、なんだかこれまでとは自分の身分が違うんだという事を実感したというか、貴種としての重責を感じるというか……


まぁ、できる事が増えたんだと前向きに考えるか。


土地の方は所々に建物があったり勾配があったりする場所だったから、奴隷達に更地に直させるつもりだ。


上モノを建てるお金が貯まるまでは、練兵場か運動場にでもしておくかな。




そんなこんなで一世一代の買い物を終わらせてからしばらくたった、夏真っ盛りの日の事だ。


今日は休みで、俺は家の安楽椅子でぼーっと外を眺めていた。


なぜかわからないが、大きい買い物をしてしまった後は不思議と放心状態になってしまうんだよね。


多分、頭の中で得たものと失ったものが喧嘩をしているんだろうな。


窓際では新妻のローラさんが本のページを捲っていて、風に揺られたカーテンが床に光のグラデーションを作っていた。


頭の上で寝息を立てる小飛竜のトルフの尻尾が目の前をゆらゆらと右へ左へ行き来する。


メトロノームのように規則的なその動きに、ぐっと湧いてきた眠気にそのまま身を委ねようかと思った所で、家の使用人が入ってきた。




「旦那様、奥様、お食事のご用意ができました」


「ああ」


「うむ」




なんだか気だるい体を引きずって、食堂まで歩いていく。


俺達魔法使いは風を纏えるから暑さにまいるような事は早々ない。


しかし、たとえ一日中扇風機の前にいようが、暑いものは暑いのだ。


夏は暑い、夏はダルい、これは世界を跨いだ真理だった。




「本日の昼食は子羊のあばら肉のソテーでございます。スープはトマトの……」




メイド長のミオン婆さんが色々説明してくれるが、何も頭に入ってこない。


だめだ、食欲が沸かない。


もっとさっぱりしたものが食べたいなぁ。


ま、出されりゃ何でも食べるけどさ。




「クゥーン……」


「あら、トルフちゃんもお腹すいたの?じゃああなたはこれね」




俺が熱いラムチョップと格闘していると、ミオン婆さんはエプロンのポケットから魔結晶を取り出して小飛竜の前に持ってきた。


トルフってのはローラさんがつけた名前だ。


由来はわからんが、変な名前じゃなくてよかったよ。


この世界で前世ではど直球で下ネタな名前の人がいたりしても、俺にしかわからないから笑うに笑えなくて地獄なんだよな。


トルフはミオン婆さんの手から魔結晶を受け取ってひと飲みにして、そのまま手に頭を擦りつけた。


今のところ、学習型の造魔のこの家の使用人からの評判はいい感じだ。


みんな割と可愛がってくれているようで、ミオン婆さんなんか籠と布でトルフの寝床を作ってくれた。


他の使用人達も見かけたら触ったり話しかけたりしている。


ぶっちゃけ、まだ自我を持っていない学習段階の今は前世のペット型ロボットみたいなもんなんだが、造魔の事をよく知らない人からすればそれも個性に見えるようだ。


もっとデータがほしいから、希望する使用人に配っちゃってもいいかもしれないな。


ここの人らはみんな文字の読み書きができるから、報告書書くのに問題もないだろうしね。


俺は婆さんの手の上で羽を開いてあくびをするトルフを見ながら、頭の中で午後からの予定を組み立てていた。


しかし、この飯は美味いんだけど、やっぱりこう、暑い日に熱々の肉とあったかいスープってのは辛いなぁ……




「どうしたんだい?」




複雑な顔で肉を頬張っているところを見られたのだろうか、向かいの席のローラさんから心配げに声をかけられた。




「ちょっと夏バテ気味でして……」


「むっ、そうなのかい?なあミオン、料理長に今夜は麦粥を用意するように言ってくれよ」


「かしこまりました」




うーん、麦粥かぁ……それもいいんだけど、元日本人としてはもっと他のものが食べたいな。


冷しゃぶとか、素麺とか……


あれ?


ていうか普通に両方できるんじゃないか?


豚肉はあるし、素麺も元は小麦だろ。




「待ってください、僕からも提案があります」


「なんだ、食べたい料理があるのかい?」


「いや、思いついた料理があるんで奴隷に作らせます」


「奴隷にか……うちの料理長が気にするんじゃないかな?」




ローラさんは厨房の方をチラッと見て言った。


そういやそうか。


シェンカー家の中だと実力主義が浸透しきっちゃってて気にもしてなかったけど、普通貴族は奴隷の作った飯なんか食わないよな。


うーん、まぁ出来上がったレシピを料理人に作らせるって事なら気にするまい。




「じゃあレシピに纏めてから持ってきますよ」


「そうだね。どれ、私も手伝おうじゃないか」


「えっ、奴隷の料理人と研究するんですけど、いいんですか?」


「おいおい、私自身は気にしないよ。なんたって、私はトルキイバの奴隷王の妻なんだぞ」




そう言って、ローラさんは茶目っ気たっぷりにウインクを飛ばした。




飯を食った後は、ローラさん用に作った八本足のバイコーンに跨って二人で俺の実家まで向かった。


今日作る予定のレシピの材料を手に入れるためだ。


うちの家はトルキイバ随一と言って間違いがないぐらいの商家なので、割とバリエーション豊富な物資が蓄積してあるんだよね。


うちの兄貴も乗り回しているはずの魔改造バイコーンは未だに目立ちまくっていて、町中では指をさされまくって恥ずかしかった。


まぁ前世で言えばフェ○ーリみたいなもんだからな、有名税だと思おうか。




「魚醤はいいんですが……干鰯に干し海藻、こんなもの何に使うんですか。肥料と飼料ですよ?」


「料理だよ料理、あと鰹節ってないか?」


「なんですかそれ、聞いたこともないですよ」




仕事中の番頭を呼び出して倉庫を案内してもらっていたが、なかなかの在庫だ。


ちなみにローラさんは親父と話している。


父娘の団欒だな。


別れ際に親父が「胃に強化魔法かけてくれ」って懇願してきたけど、盃まで交わした相手にそこまで緊張することないだろ。


今からあんな緊張してたら、子供ができたら見せに行くたびにやつれて干物みたいになっちまうぞ。


干物……おっと、そういえば干し椎茸はないのかな?


椎茸はこっちでは枯れ木キノコって呼ばれてるんだよな。




「枯れ木キノコの干し物とかは?」


「ほんの少しだけありますよ、ああいう高級品はすぐになくなりますからね」




枯れ木キノコって、東の山岳地帯の商家がほとんど独占してるんだよなぁ。


他の場所じゃ育ちにくくて、栽培もほぼ無理らしいんだけど……


一応トルキイバから遠くに見える山でも見つかることはあるらしく、遠征する冒険者の小遣いになってるらしい。


いや待てよ、俺ならここでも栽培できるか?




「よし、それもくれ。ひとつ俺が栽培してみよう」


「えぇ……?そりゃ無理だと思いますけどね……」


「そんなことはやってみなきゃわかんないだろ」


「へっ……じゃあ、まあ、成功したらうちにも下ろしてくださいね」




すげぇ小馬鹿にした感じで言われてしまった。


でも仕方ないか。


枯れ木キノコの栽培ってのは、民間では昔からずっと行われてる研究だからな。


あれにハマって破産する金持ちもいるんだ、小僧の道楽にしか思えんわな。




「枯れ木キノコは屋敷に送っといて」


「わかりました、魚醤と干鰯、干し海藻は本部のチキン宛てでいいんですか?」


「いや、それはすぐ使うから馬に積んどいてくれ」


「わかりました、手配します」




こういう時、リムジンみたいに長い八本足の造魔馬は楽だ。


後ろになんでも括り付けられるし。


そのかわり、町では子供に追いかけられるけどな。


俺とローラさんはマジカル・シェンカー・グループの本部につくまで、再び町の話題をかっさらったのだった。




マジカル・シェンカー・グループの本部前を警備する奴隷達をびっくりさせながら到着した俺達は、さっそく調理担当のシーリィとハントを捕まえて調理場へと移動した。


ちなみに例のは本部の奥の奥にあって、偽装もされているからとりあえず見つかる心配はないだろう。


魔結晶プラントの事はいずれはローラさんにも話さなきゃいけないのかもしれないが、できたらこのまま墓まで持っていきたい気持ちもある。


複雑なんだよな、揺れる男心なんだ。






「夏に食べると嬉しい爽やかな食べ物ですか、薄切りの豚を茹でてサラダに乗せるだけでいいんですか?」


「ああ、頼むぞ」


「とりあえず私はそのソーメン?ペペロンチーノを作ってみますね、卵を入れないで作るんですよね?」


「それでよろしく」




うちの主要な奴隷達には一応ローラさんは紹介してあるんだが、やはり緊張してまともに喋れなくなるような子も多い。


シーリィとハントは奴隷商での教育がしっかりしているのか、主人の俺以外の顔色をうかがうことはしない。


やはり人は教育が大事なんだよな。


この二人には将来的には奴隷への基本的な教育をやってもらいたいなぁ。




ピンク髪の踊り子シーリィがお湯を沸かし始めるのを見ながら、俺は麺つゆ作りを始める。


オイルドレッシングに関しては結構種類も多くて充実してるから、冷しゃぶの味付けは既存のものでもオッケーなのだ。


乾燥昆布と干鰯を水の入った鍋にざっと開け、お湯を沸かしていく。


こういう時、水から茹でるのかお湯に入れるのかで結構違いが大きいらしいんだけど、それは後々誰かに検証してもらえばいいだろう。




「干し海藻と干鰯を水に入れて茹でる……と」




ローラさんは俺の横で手順をメモしてくれている。


ありがたい限りだ。




水が沸騰してきたら、しばらく待つ。


前世の実家で祖母がこんな感じで味噌汁を作っていたような……気がする。


麺つゆの出汁も味噌汁の出汁も、仕組みは一緒だろ、多分だけど。




「ご主人様、豚が茹で上がりました」


「おお、じゃあ氷を出すから冷やそう」


「冷やすんですか」




俺がひしゃくで水をすくい、魔法を使いながら皿の上に注ぐと、皿の上にはカラコロ音を立てながら氷が溜まっていく。


シーリィはその上に肉を一枚づつ並べ始めた。


冷やすのってこんな感じで良かったんだっけ……?


まぁ違っても、そのうちにレシピは改良されていくだろう。




「君、これじゃあ魔法使い以外は作れないんじゃないのかい?」


「あっ……」




しげしげと氷を見つめていたローラさんの言葉は、とことん本質をついていた。


そうだよ、氷使ったら料理長が作れねえじゃん。


いやいや、待てよ、なにか方法があるはずだ。




「いや、製氷の魔具とか……」


「うちの家ならそれでもいいかもね」




ローラさんは俺の頭を優しく撫でた。


たしかにうちには金があるから魔具を使っても大丈夫だが、これをよそで作ろうとすると大変高価な料理になってしまうだろう。


氷を使って冷やすのは素麺も一緒だ。


どうも両方、貴族の道楽料理になってしまいそうだ。


フロンガスもコンプレッサーもないこの世界では、夏に冷たいっていうのは高いってことなんだよな。


まぁ、俺が食う分には問題ないのが救いだ。


解決は後回しにしてしまおう。


冷やすといえば、料理と同様に家の冷房も難しい問題なんだ。


俺達が魔法で冷やしたっていいが、すぐに冷えすぎて家中に霜が降りるだろう。


魔法ってのは撃ったら撃ちっぱなしの弾丸みたいなもんで、持続的なコントロールは困難を極めるんだよね。


もちろん冷房の魔具もあるが、普及はしていない。


貴族でも躊躇するようなコスパってことだ。




そんな事を考えている間に、肉は冷えたらしい。


キャベツと大根のサラダに載せて、オイルドレッシングをかける。


豚しゃぶサラダの完成だ。


箸で肉とサラダを一緒に掴んで口に放り込むと、口の中が冷たくって気持ちがいい。


ドレッシングに混ぜられたすりごまの香りと、砂糖と香辛料の織りなす複雑な風味が豚肉によく合っている。


シャキシャキの野菜の歯ごたえも涼しげでいい。


これならいくらでも食べられそうだ。




「これ、いいじゃないか」




豚しゃぶサラダを試食したローラさんも、ニコニコ笑顔で指を立てている。


まぁこれは安牌だよな。




「冷たくて美味しいです」




シーリィも気に入ったようだ。


とりあえず片方のメニューだけでも成功して良かったよ。


ん?


何者かに足を引っ張られた。


下を向くと、右足に緑のゴリラがしがみついていて、ハントのいる作業場の方を指さしている。


どうやら素麺も形になったようだな。




ゴリラと共に向かうと、緑髪の詩人ハントはメガネを曇らせながら生地を伸ばしていた。


そんな彼女の元にナックルウォーキングで機敏に近づいていく小さなゴリラ。


シュールな光景だ。




「ああ、お使いありがとう、ジーン」


「ウホッ」




感謝の言葉への返事に、彼女の白い足にしがみついて親愛の情を示すゴリラ。


うーん、笑っちゃいけないんだけど笑えてくる……




「ご主人様、硬さを見てくださりますか?」


「えっ?あ、ああ、硬さね」




さすがにあのゴリラを自分で作っといて笑うのは悪いよな。


硬さ、硬さね……




「わかんないからこのまま作っちゃって」


「はぁ、それじゃあこのまま切りますね」




硬さなんかわかるわけがなかった。


だいたい俺、乾麺しか食ったことないんだよね。




くりくりの目で手をふるゴリラに見送られ、煮立った鍋の前に戻った俺は、とりあえず中の具を全部捨てた。


少しだけ出汁をすくって味をみてみるが、単なる薄い塩味だ。


全くわからん。


これでいいのか?


……とにかくやってみるしかないか。


とりあえず出汁をいくつかのカップに同量注ぎ、魚醤と白ワインと砂糖の量を変えながら何種類か作ってみる。


まずは出汁強めでその他が弱めのカップから味見してみよう。


薄い、しかし美味い。


思わず飲み干してしまった。


うぇ……飲み干すとさすがに辛いな。


醤油の代わりに魚醤な時点で味のテイストは全く違うんだが、なんか記憶の中の麺つゆにうっすら近くて普通に感動した。


次、出汁とその他が半々のカップ。


これは濃すぎる。


魚醤汁だ。


どうもかなり薄味の方がいいようだな。






「私はこっちの濃い方が味がはっきりしていて好きかな」


「私もそうですね。最初のはちょっとぼんやりしているというか、ペペロンチーノのソースとしては……」




だが、一応味見してもらったこの世界のネイティブたる二人は濃い味の方が好きだったらしい……


カルチャーショック……いや、元日本人の味覚が繊細すぎるのか。


結局薄味と濃い味の両方を作ることにした。




鍋を分けて麺つゆを煮立てていると、ハントがパスタマシーンにかけた素麺を運んできた。


鍋に湯を沸かすように言って、俺は麺つゆを冷まし始める。


やはり麺つゆも冷蔵庫でキンキンに冷やしたほうが美味いからな。


魔法で出した氷の上に麺つゆの入った鍋を置くと、素麺の鍋に移動する。


素麺は茹で時間が短いんだ。


最初は多少なりとも経験のある俺がやった方が、失敗がなくていいだろう。


お湯がグラグラ来たところに、生の素麺をドサッと投入する。


心の中で一分間を計り。


電光石火の箸捌きで一筋の素麺をすくい上げ、口に入れた!


…………うん?


……うん、うどんだ。


そうか、パスタマシーンだとこんなに麺が太かったのか……






「これは爽やかでいいね」


「喉越しがいいですね、このつゆも美味しいです」


「ちょっと柔いですけど、冷たいと逆にそれがいいですね」




とはいえ、うどんは大好評だった。


やはり濃い味のつゆの方がみんなの口には合ったようで、ローラさんもシーリィもハントも嬉しそうに冷やしうどんをズルズルいっている。


まぁ大成功っちゃ大成功なんだけど……


完全に素麺腹だったところにいきなりうどんが来たので、俺自身はいまいち釈然としない感じだった。




「もっと太く切って、卵を落として出汁と魚醤を混ぜたのをぶっかけると美味しいよ」


「そうなのかい?それは食べてみたいな」


「まだ生地が残ってるので、すぐに切ってきます!」


「私はお湯を沸かしますね」




ぶっかけうどんも大人気だった。


生の卵は菌を殺す魔法がないと食べられないから、実質これも魔法使い専用メニューかな。




「さっきの麺つゆをお湯で引き伸ばした、あったかいつゆに入れて食べるのも美味しいよ」


「なんだって?それもぜひ頂きたいな」


「それじゃあ茹でますね」


「ご主人様、つゆの作り方を教えてください」




せっかく体を冷やしたのに、結局真夏にかけうどんを堪能してしまった。


まぁ無理もない。


出汁とうどんが合わさって、まずいわけがないのだ。




「ご主人様、これは屋台でも出したら当たると思いますよ」


「ぜひ太麺のパスタマシーンを作って、世の中に広めましょう!」


「うんうん、これならうちの料理長も喜んで作ると思うよ」


「まぁ、口に合ったようで良かったよ」


ソーメン・・・・の作り方、これからちゃんと纏めないといけませんね」




……ん?ソーメン?


あっ、やべっ!!


この太さだと素麺じゃないんだ!


うどんなんだって!!


危うくペペロンチーノの二の舞になるところだったのを、俺はうどんが伸びるぐらい丁寧な説明でなんとか回避したのだった。

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