名付けて

泡みたいに浮かんでは消えていくこの憎悪を僕は何と名付けよう。

本当は誰のことも恨んじゃいない、ただただ寂しいのさ。

相変わらず僕は子どもだから、時々芽を出すこの感情に名前もつけられず、悶々悶々と。

怒りとも違う。悲しみとも違う。憂いとも違う。強いて言うならむず痒さ?

そうして僕は今日も溝に身を委ね、手から脚から染まってく。

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