聖骸背負い

聖装を纏った人型の痕跡を苗床に発生した菌糸。


下向きに生える菌糸の束、遺体にも見える痕跡を背負う様な形で

成長しており見た目の忌々しさは際立っている。


聖徒会で重んじられた『聖』の称号は、選ばれた怪異狩りに与えられた名誉だった。


しかし、アルカハムの影がちらつく新教会ではブランドに過ぎず

称号は狂ったように教徒達に与えられ、威光も名誉も、誇りも見受けられない。


それでも、数多に名乗られ、数多に求められるのは、名の持つ魔性故だろう。

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