木々の灼けた悪霊
精霊のなれ果て。
一つの木に一つの魂が宿っていようとも、業火の前では混沌にするのみである。
悪霊は焼けた苦痛の断片が集合し可視化した姿であり、
発火する霊体は、夢の中の肉体すら焦がすほどである。
彼、いや、彼らが当事者ではない私に襲い掛かるのは、
知性が欠如したか、それとも血に飢えているからであろうか。
迷惑である。
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