フッケバイン系開発系譜

◆クルト・マシネンバウ社


 クルト・マシネンバウ社のクルト・ルートヴィッヒは、一度マーダーの侵攻により所属している要塞エリアと会社を失っている。

 実験機フッケバインにより一命を取り留めた彼は、フッケバインをネメシス戦域最強のシルエットにするべく試行錯誤を開始した。

 フッケバインは採算度外視の超高級機だが、その研究は多くの量産機に反映されている。


◆構築技士たちの傾向


 絶対性能を重視し最高スペックを追求する傾向のA級構築技士はクルトの他にケリー・リッチ、近接戦闘に限り鷹羽兵衛もこの傾向を持つ。

 彼らはまず絶対性能を追求した試作機を作り妥協ラインを探り、量産機を作るのだ。自ずと高級機になりがちだ。


 逆に量産性、いわゆる費用対効果を追求するタイプがジョン・アームズのジャック・クリフと王城工業集団公司の王雲嵐だ。

 彼らは広く傭兵に戦闘手段を提供することに腐心し、いかに安く数を揃え、安定しているかを追求する。

 

 御統重工業の衣川英治と鷹羽兵衛はその中間程度だが、





◆XS-1XX フッケバイン

全高    7.72m

本体重量 22トン

全備重量 約25t

最高速度 歩行時最高速度約100/150km/h

乗員 1名(補助席あり)

武装

ツヴァイハンダー

エネルギー兵装装備不可能


開発/製造 クルト・マシネンバウ社


新世代技術を採用したフッケバインは搭乗時点で最強のシルエットといえる。

フッケバインから様々な量産機に派生することになり、フッケバイン系といわれることになった。

特徴は三前趾足(さんぜんしそく)といわれる、鳥の脚と同じ形状。


金属水素精製路を持ち、破格の装甲筋肉を身にまとっている。

装甲筋肉は大中小の規格化されており、共通化することでコスト対策されているが、この構造そのものが非常に高価な部品となっている上、非常に高価な金属水素生成炉を内蔵している。

金属水素を疑似血液に見立て、電磁装甲の機能を持った人工筋肉となっている。

シルエットの上腕部の場合、ラニウスが五本、バズヴ・カタが十五本、そしてフッケバインが五十本の人工筋肉小を使っている。

もちろん装甲筋肉を増やしたところで、純粋な出力はラニウスと大きくは代わらない。防御力と運動性能の絶対性能を追求したための設計になっている。


欠点は二点。

その圧倒的な装甲筋肉の本数により、戦車並みの装甲を身につけ、強靱な基本構造を体現している。だが、価格もあらゆるシルエットより一桁違う額となっている。

二千二百万ミナ以上。日本円で2200億円ほど。

もう一点はレールガンなど過剰にエネルギーを使用する兵装を持てない。装甲筋肉の維持にウィスが使われてしまうためだ。


【ゲームデータ】

装甲値:12

減衰値:12

構造値:50

能動値:9

運動性:7

機動性:3

隠密性:2

出力度:7

安定性:4

索敵値:4


部位耐久値

頭部:25 胴体:50 右腕:40 左腕:40 右足:20 左脚:20


機体アビリティ

格闘/受け攻撃/飛行(2D6)


ツヴァイハンダー

攻撃力:1D20+1 ダメージ:1D20+12 射程:1 武装アビリティ:受け/両手持ち(ダメージに出力値を追加)



◆KSR―21バズヴ・カタ/TSR-21ヤタガラス

全高    7.70m

本体重量 25トン

全備重量 約27t

最高速度 歩行時最高速度約90/130km/h

乗員 1名(補助席あり)

武装

ツヴァイハンダー

エネルギー兵装装備不可能


開発/製造 クルト・マシネンバウ社


フッケバインが絶対性能を追い求めたことに対し、妥協ラインにまで性能を落とした機体。

それでも四百万ミナと超高価機体だが、フッケバインはその五倍以上。値段が跳ね上がるのは金属水素生成炉のため。


コウに送られたこの設計は、シルエットベースで少数生産後、P336要塞エリアのクルト社に移管されることとなる。

また開発協力関係にあったTAKABAもOEMとしてまったく同じ機体を生産している。装甲筋肉の技術を保持するため、必要なことだった。

エネルギー系兵器は装備できない。


【ゲームデータ】

装甲値:10

減衰値:8

構造値:40

能動値:6

運動性:6

機動性:2

隠密性:2

出力度:5

安定性:2

索敵値:2


部位耐久値

頭部:20 胴体:30 右腕:25 左腕:25 右足:15 左脚:15


機体アビリティ

格闘/受け攻撃/飛行(2D6)


ツヴァイハンダー

攻撃力:1D20+1 ダメージ:1D20+12 射程:1 武装アビリティ:受け/両手持ち(ダメージに出力値を追加)



XKS-001 コロウス

全高    7.75m

本体重量 22トン

全備重量 約25t

最高速度 歩行時最高速度約100/150km/h

乗員 1名(補助席あり)

武装

ツヴァイハンダー

エネルギー兵装装備不可能


【ゲームデータ】

装甲値:13

減衰値:12

構造値:50

能動値:7

運動性:6

機動性:3

隠密性:2

出力度:7

安定性:4

索敵値:4


部位耐久値

頭部:25 胴体:50 右腕:40 左腕:40 右足:20 左脚:20


機体アビリティ

格闘/受け攻撃/飛行(2D6)


アサルトライフル

攻撃力:1D20+1 ダメージ:3D6+2 適正射程:34(5) 回数:30 武装アビリティ :迎撃1


ツヴァイハンダー

攻撃力:1D20+1 ダメージ:1D20+12 射程:1 武装アビリティ:受け/両手持ち(ダメージに出力値を追加)


開発/製造 クナップ社


B級技士アルベルト・クナップが拿捕したフッケバインの手足、工廠からの試作パーツから再現した機体。一番重要な胴体は確保できなかった。

データが破棄されていたにもかかわらず再現できたのはアルベルトもまた、ある種の天才だったといえる。

運動性は完全再現できなかったが、オリジナルのフッケバインより堅牢になった。


◆KSR―23 レイヴン

全高    7.70m

本体重量 25トン

全備重量 約27t

最高速度 歩行時最高速度約90/130km/h

乗員 1名(補助席あり)

武装

ツヴァイハンダー


開発/製造 クナップ社


コロウスをもとにステルス性能を諦め量産性を高めた機体。バズヴ・カタよりも価格は安く、220万ミナほど。

アルベルトが兵器の量産性を重視するタイプの構築技士だったため、性能と生産性の折り合いをつけるのが上手かったのだ。

ただし金属水素生成炉を使う事には変わりないので、価格は高価な部類に入る。


【ゲームデータ】

装甲値:10

減衰値:8

構造値:40

能動値:5

運動性:4

機動性:3

隠密性:0

出力度:4

安定性:2

索敵値:2


部位耐久値

頭部:20 胴体:30 右腕:25 左腕:25 右足:15 左脚:15


機体アビリティ

格闘/受け攻撃/飛行(2D6)


アサルトライフル

攻撃力:1D20+1 ダメージ:3D6+2 適正射程:34(5) 回数:30 武装アビリティ :迎撃1


ツヴァイハンダー

攻撃力:1D20+1 ダメージ:1D20+12 射程:1 武装アビリティ:受け/両手持ち(ダメージに出力値を追加)


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