第2話 傷痕

 「おまえさ、前髪ないほうが似合うと思うぜ。」


『無理よ。自分のおでこ嫌いなの。』


「なんだよ?気にしすぎじゃね?大丈夫だって!!」


『でも、本当に嫌なの。』


「えー、俺見てみたいな。ヒョイッと。」


『あ、やめて!!』


「なんだよ、何も泣くことねぇーじゃん。

悪かったよ。ごめんな。」



『、、、あのね、おでこに大きな傷痕があるの、、、。昔、事故に遭って、、、。』




「、、、そこにさ、キスしていいか?」



『え、、、。』



「その傷痕にキスしていいかって言ってんだよ!」


『え、う、うん。』



「よし、前髪上げて。」



『、、、はい。』

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