初ラノベ主人公のオレが、『ギフト』で異世界救ってイイですか？

束の間の休息 ～ カフィール・タイム ～

※ ここまでの、主な登場人物メモ ※

★ 【 ユウ・カミハラ（神原　裕）】

　この物語の主人公。十八歳。

　東京都内の大学に通う一般的な大学生なのだが、実は十歳頃に現世に強制的に時空間転移させらた異世界生まれ・異世界育ち。夢に呼ばれ、故郷の異世界に連れ戻される。

　この物語の根幹を成す存在である『ギフト』の能力者でもあり、その力は『箱』である。

　両親は、反ギフト思想を掲げる邪教『ドゥアーム教団』によって追い詰められ、母であるフリーダ・シミエール・ラッハルトの『ギフト』により時空間転移させられ、両親はその力を使った代償として、命を失う。

　この事から『ドゥアーム教団』を、憎んでいる。

　武術や格闘技が好き。

　古武術『天狼派古流』の後継者に一番近い存在で、その技に認められた存在にしか宿らない天狼を心の中に棲まわせている。

　最近、天狼を実体化できる様になった。

★ 【 カイザール・ゼニス（Z）・ノヴェラード（ゼット爺さん）】

　コノ世界（だとみんなが思っている）『統一国家　ノヴェラード』の初代元首にして、初の『ギフト』能力者。年齢不詳。

　『ギフト』の能力は、精神作用系最強と言われている『平和的統治』である。

　この力により、人々の心は穏やかになり、争い事の無い平和な時代が続いた。

★ 【 サシャ・ガラード 】

　幼くして『占術』を究め、その後は『ギフト』の力に関しての研究と考察を行っていた。彼女が編纂した『G（ギフト）の書』は、伝説的な存在である。

　ユウ・カミハラの祖母である、ヴァレリア・ジラール・ミストの飲み仲間で親友でもある。

　山の隠れ家で、ユウ・カミハラと運命的な出逢いを果たしソノ生涯を供に生きていく事を決意する。

　元は『ギフト』を人間に授けていた種族の末裔であり、種族が滅ぶ直前に人間に転生した。ノヴェラードの存在を真の世界から隠す『ギフト』能力を持つ。

★【 リサ・アストラード 】

　サシャ・ガラードの妹であり、サシャと供に創り上げた『不帰の森』を統べる者である。

　『ギフト』能力者あるが、どんな力を持っているかは今の所不明。

　『占術』を使用した変装術を更に応用し『不帰の森』一帯の木々の色や生態系が他と違う様に見せ、一般人や教団関係者が近付かない様にしている。

★【 ローマー・ハンハルト 】

　リサが治める『不帰の森』で、参謀の様な仕事をしている。

　『水を意のままに操るギフト』の能力者。

　驚いた時や、初めて見た者に対して「百五十年以上生きて来て、初めて見た」と言うのが口癖である。

★【 エテルナ 】

　『不帰の森』で暮らす、絶滅危惧種の緋色狼一族の長。

　ユウの心の中に棲む天狼『炎纏狼牙』に心底、惚れている。

　『炎纏狼牙』が緋色狼一族の御神体の穢れを払った事で種の存続が出来る様になり、更にゾッコン状態である。

　緋色狼一族は人間に擬態できるが雌しか居らず、皆美人である。

　擬態した際も、尻尾と狼耳は残り、この物語の唯一のモフモフ女性キャラ。

★【 エルネスト・ヘルブロス・バーン 】

　ユウ・カミハラの母方の祖父。

　カイザール・ゼニス・ノヴェラードとは幼馴染であり、統一国家ノヴェラードの初代宰相を務めた。

　彼は『食材召喚』のギフト能力者であり、料理の腕もバツグンである。

★【 ヴァレリア・ジラール・ミスト 】

　ユウ・カミハラの母方の祖母で、初代宰相エルネストの妻でもある。

　カイザール・ゼニス・ノヴェラードの幼馴染の一人で、幼少期はお転婆で有名だった。

　初代元首のカイザール、初代宰相のエルネストと供にノヴェラードの建国に尽力した。

　彼女は『天候管理』のギフト能力者である。

　酒場で偶然会ったサシャ・ガラードと意気投合し、親友となり親交を深める。

　年齢不詳だが、見た目が若く大人の魅力満載のセクシー美女である。

★【 イリア・ウィットナー 】

　ヴァレリア付き私設親衛隊主席を務める、美女剣士。

　だが、実際は妹のシエナ・ウィックスを人質に取られ、マーベルシュタットに向かう旅の一行の動向をドゥアーム教団に流す事を強いられ苦悩していた。

　凛とした美しさが際立つ、腕利きの剣士である。

★【 ギトリッシュ・ウェーバー 】

　ヴァレリア付き私設親衛隊次席を務める巨漢の戦士。

　パワーファイターである。

　「エストリアの黒豹」の二つ名をもつ。

　全く似ていないが、イリアの弟である。

　体育会系的な考え方を持つ、上下関係を重んじる真っ直ぐな性格の善良な戦士である。

★【 ユーリ・ランゲンドルフ 】

　『紅の亡霊』の異名を持つ、腕利きの傭兵。

　燃え盛る紅蓮の炎の様な赤黒い長髪と、豪快な性格が特徴である。

　結婚前の最後の仕事として、ドゥアーム教団の依頼を高額なギャラで受けるも、婚約者を教団に攫われムリヤリに仕事を強いられる。

　マーベルシュタット内で偶然出逢った、ユウ・カミハラに普通ではない力を感じ助力を乞う。お互いに利害の一致した二人は意気投合し、同志となる。

　彼もギフト能力者であり、その力は『意のままに炎を操る』物である。

　気のイイ人間で戦闘能力も高い。心強い味方である。