131.応用篇:「表紙募集」「小説化募集」タグの提案

【注意】

 この投稿ぶんはとくに『pixiv小説』様『ピクシブ文芸』様の利用者に向けて書いたものです。

 ただし、今回を空欄にすると「表紙絵」の説明がしかねると思いますので、ある程度の編集をしたうえで本文も掲載いたします。

――――――――

 『pixiv』のよいところはイラストもマンガも小説も投稿できるという幅広さです。

 そしてそれぞれに「イメージレスポンス」を付けることができます。

 そこで小説には「表紙募集」タグを、イラストとマンガには「小説化募集」タグを付けることをご提案いたします。





「表紙募集」「小説化募集」タグの提案


 せっかく小説を書いたのに、表紙が小説投稿サイトのテンプレートから選んでしまう。これでは小説投稿サイトでまったく目立ちません。

 とくに『pixiv小説』『ピクシブ文芸』『エブリスタ』などでは検索をかけると表紙絵も検索されます。

 ここで出てきた表紙がテンプレート。

 これでは「中身もテンプレートなのでは」と読むのを躊躇してしまいます。





テンプレート表紙は避ける

 私は以前から表紙の重要性について言及してきました。

 それにより最近では『pixiv小説』『ピクシブ文芸』のランキングにテンプレート画像を使う書き手が減りつつあります。

 実に喜ばしい変化です。


 この方向性で小説を投稿してくれる方が増えれば『pixiv小説』『ピクシブ文芸』は小説投稿サイトとして一定の地位を確立できるでしょう。

 以前も申しましたが、書き手がある程度絵も描けるのなら自分で描くのがいちばんいいのです。なにより小説のイメージを誰よりも知っているのは書き手であるあなた自身なのですから。

 小説には自信があるけど絵は苦手なんだよね。そういう方が『pixiv』を利用することも多くなりました。そこで提案したいのが「表紙募集」のタグです。





「表紙募集」タグ

 私はここで『pixiv小説』『ピクシブ文芸』において「表紙募集」というタグを小説に付けておくことを提案します。

 絵師さんが『pixiv小説』で「表紙募集」タグを検索してくれると想定するのです。

 絵師さんがその小説を読んで「お、この小説ならイメージが湧きそうだから表紙絵を描いてもいいな」と思ってもらうことを狙います。


 とくに『pixiv小説』は二次創作がメインです。

 絵師さんもキャラの外見については小説の表紙絵や扉絵、マンガやアニメなどで知っているため、絵を描きやすいという利点もあります。

 『ピクシブ文芸』はオリジナル小説(一次創作)だけしか投稿できませんから、絵師さんも積極的には参加しづらいものです。

 しかし考え方を変えると、もし『ピクシブ文芸』の小説が「紙の書籍化」を果たした際には、キャラデザを任される可能性もありますし、少なくともキャラ原案として製作に一枚噛めるかもしれません。

 絵師の名を売るには格好の舞台となります。

 そのあたりのアピールを『pixiv』側が応援してくれてもいいのではないでしょうか。





pixivプレミアム加入が必須

 このように「表紙募集」タグを作ることで、書き手は集まった表紙絵の中から作品に合う表紙絵を選べるようになります。

 ただし、一度投稿した作品の表紙絵を替えるには「pixivプレミアム」に加入していなければなりません。

 「pixivプレミアム」は投稿した小説や絵を後から修正したくなったときに、いつでも修正ができるメリットがあります。

 「金銭的に難しい」という理由がないかぎりは「pixivプレミアム」への加入を検討するべきです。

 とくに「表紙募集」タグを付けることを前提とするなら加入は必須になります。





表紙絵の投稿には

 絵師さんが表紙絵を書いてくれても書き手が気づかなければまったくのムダです。

 小説投稿の際に「イメージレスポンス」の欄で「イメージレスポンスが届いたとき、自動で許可する」にチェックを入れておきましょう。

 後は絵師さんが「表紙絵候補」を投稿するときに「イメージレスポンス」を付けて投稿してくれれば、書き手に「表紙絵候補」を投稿したことがわかります。

 そして候補の中から「表紙絵」を選んだら、キャプションで「表紙絵は誰それさんが描きました」と必ず触れて、可能であれば表紙絵のURLをキャプションで記入してください。

 絵師さんの知名度も上がりますし、等サイズの表紙絵が見られるという利点もあります。

 絵師さんが得られる利益がひじょうに高まるのです。


 表紙絵が決まったら「表紙募集」タグは削除してください。

 付けたままだと表紙が決まっているのに表紙候補が続々と届いてしまいます。

 絵師さんのムダになるようなことはすべきではありません。

 表紙絵が決まったら「表紙募集」タグは必ず削除しましょう。


 仕事でも取引でもそうですが、WIN−WINの関係を築けなければ社会は成り立ちません。

 小説の書き手は表紙絵を付けることで注目が集まり、絵師は表紙絵を提供することで名を売れるのです。

 これは立派なWIN−WINの関係となります。





対価を支払う

 これは前にも述べましたが、表紙絵を描いてくれた絵師さんにはなんらかの見返りを差し上げるべきです。

 確かに表紙絵となって注目を集めることも一助になりますが、仕事に対するお金つまり「対価」はしっかりと払うべきです。

 そういう意味でも、日頃からリアルで付き合いのある絵師さんに表紙をお願いするのがいちばんなのですが、絵師さんが知り合いにいる可能性は低いと思います。ではどうすればいいのでしょうか。

 そこで「小説化募集」タグを提案します。





「小説化募集」タグ

 絵師さんは自分の描いた絵に「小説化募集」タグを付けることをオススメします。

 つまり小説の書き手は「表紙募集」で表紙を募り、絵師さんは「小説化募集」で小説を募るのです。

 これなら双方に利益が生まれます。


 双方が相手の作品を評価していれば、次作からは「この絵師にお願いしよう」「この書き手にお願いしよう」という信頼関係が構築できるのです。

 そうなればもう「表紙募集」「小説化募集」のタグを付ける必要がなくなります。互いに発注し合えばいいのです。

 双方に利益が出るWIN−WINの関係で繋がるわけです。


 イラストやマンガや小説を投稿するサイトが『pixiv』だと思われていますが、本来は「SNSソーシャル・ネットワーキング・サービス」サイトです。

 絵やマンガや小説を出発点にしてクリエイター間の交流を図るのが『pixiv』本来の使い方といえるでしょう。


 その意味でも「表紙募集」「小説化募集」のタグには一定の役割があるのではないかと思っています。





最後に

 今回は「表紙募集」「小説化募集」タグについて述べてみました。

 『pixiv』は本来SNSです。ソーシャル・ネットワーキング・サービス。つまりクリエイター間の交流が主眼のはずです。

 ですから本来はタグではなく機能として実装してほしいのですが『pixiv』に直接訴える場がないため本コラムで言及することと致しました。



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