2章プロローグ

 side ひなこ


 ひなこは迷っていた。

 大量に応募された作品から一位を選ぶことを。


 ひなこは唸っていた。

 騒動が起きた作品をどう扱うかと


 ひなこは悩んでいた

 ゆかちゃんは私の第一のファンだというわかばさんの発言を


 確かに、ゆかちゃん、かなちゃん、りかちゃんから来た作品は普通に上位とれるくらいにレベルが高い。


 一位にしても良い気がする。


 けど、一位にする理由はゆかちゃんと会って話したいという不純な動機ではないのかと凄い頭をよぎる。


 で、他の作品を一位にしようとしても甲乙つけがたい。


 んー、どうしようか。


「ひなこさん、まだ、考えているんですか。もうそろそろ決めないと不味いですよ」

「ちょっと、待ってください。もう少しだけ、もうそろそろで決まりそう何です」

 プロデューサーさんは本当にせっかちです。


「その言葉これで何回目ですか。もう、全部採用したらどうですか?」

「全部採用? これと、これと、これとこれを合わせる」

 ダンスとしてバラバラになりそう。


「いや、これならいけそうです」

「じゃあ、一様、投稿者にバラバラにしていいか許可もらってきますね」

「お願いします」


「ゆかちゃんと話せる」

「ん、何か言いました」

 プロデューサーさんが振り返る。

「何でもないです」

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