9日目『燃情』

 君は燃えやすい。心配になるくらいに。

 でも、その火の粉はパチパチと明るく、周りまで照らす。

 燃えているときの君は、いつもより何倍も楽しそうな表情をする。

 君が生きている、と、確信できる瞳をしている。

 そして、君ほど上手く燃やせない私は、嫉妬と羨望だけを、そっと弱火で燃やしている。

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