8日目『首枷』

 私の首に、枷がついている。

 それが歩く度に喉を締めるから、息苦しくて仕方ない。

「助けて、この枷を外したいの」

 掠れる声で、あなたに縋りつく。

 私を見つめる眼差しは、どこまでも静かだ。

「よく見て。枷なんてないわ」

 あなたに差し出された鏡を覗く。


 首には、私の指が食い込んでいた。

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