5日目『刈り取る者』
窓の外に見える桜を、純白の月明かりが照らしている。
こんな綺麗な夜でも、僕は仕事をしないといけない。感謝もされない、仕事を。
目の前で眠る老婦人を、ただ、見つめる。
きっと、まだここにいたいよね。家族も悲しむよね。
「……ごめんなさい」
誰にともなく呟いて、重たい鎌を持ち上げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます