裁判日記

水木レナ

第1話 それは1月に始まった。

 2019年1月、**の業者(丸善が扱っている会社)がちょっと払えない金額の見積もり合計を出してきた。

 2年前、施工屋が「壁と屋根を50万でやる」と言っていたのを思い出した。母から電話した。返答は「冬は雪などで屋根に登るのは危ないから春になったらやりましょう」

 それに対して母は「暖かくなったら、お願いします」と言った。


 2月、施工屋が「免許とりにいくから30万円前金ください」と言ってきた。

 母は断った。この時点で母は施工屋の言動がおかしいと感じていた。

 2月、母は2年前の施工で不備があったことを告げ、交渉。古い在庫を使用するために施工料65万で契約(契約書はない。口約束)。(民事であるなら契約は成立すると父談)

 2月下旬「工事を始めるから、見積もり出しましょう」と言ってきた。

 2月23日(母曖昧)、施工屋がネットで物件を見て(施工屋証言)実際の物件を見ずに、最初の見積もり1を作った。見積もりの日付は2月22日になっていた。

 3月、施工屋が足場を組んだ。


 *支払い経過

 3月4日(2019年)30万5000円……着出金として(着手金の間違いであろう)。

 3月22日(同)10万円……中間金として。

 3月25日(同)45万円……屋根材料代として。

 4月17日(同)10万円……ペンキ塗りのおじさんにお礼金として。

 5月03日(同)20万円……応援大工への手間賃として。

 5月07日(同)50万円……施工代金+示談金?


 計……165万5000円を支払済み(5月07日)

 *なお、施工屋は慰謝料を別途請求する旨伝え、こちらの言い分に耳を貸さなかった。


 4月22日月曜日、母を「あなたはモンスターユーザー、(業者側は)パワハラ受けてるという認識でいるんで、パワハラ認定できると弁護士が言ったんで」と業者が言った。さらに続けて、「慰謝料とれるって言われたんで、裁判所から通知が行きますよ。教育委員会からも何か言われると思います。請求書に慰謝料をのせて送ります。」と勝手な被害妄想で言ってきた。

 母は、「教育委員会は関係ないでしょう」というと、業者は「学校の先生だったんでしょ。教育委員会が……」というので、母は、「定年退職したんだから関係ない」突っぱねた。すると、業者はさらに「アルバイトしてるんでしょ」と根掘り葉掘り探ってきた。「やめたの」と母が言うと、「やめたのか……」と、業者はつぶやいた。その後も「慰謝料払ってもらいます」としつこかった。母と娘、憔悴して一睡もできず。


 4月23日火曜日、午後、消費者センターへ。

 4月24日水曜日、警察署の「住民相談係り」へ。

 4月25日木曜日、娘が独断で警察署の「住民相談係り」へ。


 4月26日金曜日、娘が独断で業者のメールに返信。何か誤解が生じているらしいと娘思う。(このとき、母が「8月に支払いたい」意向を業者に伝えていないままだった)

 4月27日土曜日、警察に「住民相談係」へ、夕べのメールで関係が悪化してると言われた。次からは母の言ったことを娘がタイピングするよう指示を受ける。

 4月30日、夜中に執拗なメールが来る。(七通)母がメールを打ち慣れてないため。娘が代理でタイピング。しかし心臓爆発しそう。指の震えが止まらない。

 5月1日、執拗なメールが来る(17通)。娘、憔悴しながらも、対応する。

 5月2日、執拗なメールがくる(51通)。母と娘、相談し合いながら返信。一部、娘の独断で返信したものもある。夜、娘は精神的ストレスで救急病院に搬送されて検査。

 5月3日、施工が終わり、足場を外したタイミングで、父が来て、母と一緒に施工屋と話し合い説得。母20万円支払う。話はまとまったかに見えたが……。

 5月5日、家に業者が来て、請求金額が総額200万を超えたので、父が仲介をして残金支払いは50万ということで双方納得する。

 5月7日、業者の倉庫脇の事務所にて、母、父から借金をして50万支払い領収書をもらうも、業者は「これから簡易裁判所へ行きますんで」と、調停請求すると言い捨てて去る。言動をひっくり返すのは二度目。

 5月8日、業者がメールで、精神科にかかり、三カ月の静養をとるので、調停請求は三か月後にすると告げる。

 5月21日、母、区の相談所にて詳しく説明を試みる。やはり業者は精神疾患ではないかと言われ、嫌がらせをされたら警察へ行くよう言い渡される。

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