魔術師という職業

 希代の魔術師だと言われた。


 奇抜で、みんなが考えつかない魔術を見せていたからだ。


 しかし、三輪車に跳ねられたことから、人生は一変してしまった。


 ライトノベルにありがちな、異世界召喚されたのだ。


 そして、最初の自己紹介で間違えた。


 ”私は、魔術師です”


 そう、本物の魔術師と間違えられたのだ。


 何度訂正しても、分かってもらえない。


 試しに、その技を披露したら、悪化した。


 自分たちが知っている魔法とは、全く違うとして、それを教えて欲しいという者が増えた。


 今は、新魔法の使い手として、有名になった。


 何か違う気もするが、今でも私は、”魔術師”だ。

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