最今日勇者

 召喚は、成功したはずだった。


 しかし、現れたのは、どうみても普通の人。


 なにかに秀でたようには見えない。


 もしかしたら、隠れた才能があるかもしれない。


 みんなは期待していた。


 その人が言う。


 俺は、最今日だ。


 何か、違う感じがしたが、その言葉に勇気づけられた。


 だが、毎日何もなく過ぎていく。


 実際に、何をやらせても、うまく行かない。


 そして、口癖のように言うことばがある。


 今日は、最高の1日だった。


 ほら、最今日ということだな。


 今日も、みんなはだまされる。

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