そういえば、外科には女の子の夢があった。〜指切り(1)

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いろんな科の受診歴を持つわたくしですが、外科はこの時だけかもしれない。

2004年夏、包丁でザックリやりました。こういう場合は、迷わず病院へ!という啓蒙記事(?)です?

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私の包丁事故ゼロ連続記録は、ついに途絶えました。

料理歴○年、爪を薄くスライスする以外は、一度も指を切ったことがなかったのに。


中が変色していたせいでくりぬかなければならなかった、あのジャガイモが憎い。しっかり、胃袋に葬り去ってやったが。


それにしても…と、思う。こういうザックリと潔いキズは、紙の端でほんのちょっと切ったしょぼいキズより、鈍い痛さだったんだねー。ズキドキって感じ。


「しっかりしろ~っ、キズは深いぞ~」と自らを励ましつつ、何とかしようと格闘すること数十分。寒いのに無理やり海で泳いだ人みたいに真っ青になるほど輪ゴムで血管を締めつけてるのに、血が春の小川のごとくサラサラと流れ出て、止まりません。


一応、母に電話してみると、とにかく止まるまで押さえてて、あとは傷薬でもつけて放っておけばいいという意見。

私「でも、包丁が勢いよくズバッと斜めに入ったから、肉片がそぎ切りのビロビロ状態だよ。縫わなくていいのかなぁ・・・」

母「だーいじょーぶよ、そんなの。指は動くんでしょ? 骨は見えてないんでしょ?」 (そういう問題なのかどうか、あやしい)


ところが、一晩中、少し出血してたし、次の日も、2枚重ねた絆創膏から血がにじんでくる。

それを見た友だちは、包丁は金物だから、包丁キズは要注意だよなどと言い、あとから、「うちの母も病院に行った方がいいって言ってるよ。化膿するかもよ」と、わざわざお母様をバックに付けて2枚攻撃の電話をしてきた。


「わかった、行く」。


事件から2日後。幸運なことに外科が近所にあることがわかったので、チャリでひとっ走り行って、先生の前で絆創膏をはずすと、あらまー! そこには物が食べられそうな、もう一つのクチが、ぱっくり。


「すぐ来てくれれば、縫えたのにねー。2日たつと縫えないから」。

「やっぱり、縫った方がよかったですか?」

「これだけザックリいくと、いつまでもふさがらないし、仕上がりがきれいにいかないよ」。


先生は、鮮やかな手つきで切り口の両側をていねいに寄せて、テープを貼ってくれたんだけど、テープだとどんなふうに仕上がるのか、今から楽しみです。


それにしても…と、思う。

外科的処置って、昔懐かしい看護婦さんごっこ、そのものだ。脱脂綿でちょんちょんしたり、何か塗ったり、貼ったり、巻いたり。

聴診器を当てないのが物足りないと言えなくもないけど。

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