時間をとめて

@sasakawa

第1話 帰り道(プロローグ?すごく短い)

夏の夕陽に染まる帰り道。


一人でいつも通らない場所を歩くせいか周囲の街並みをあまり見ることが出来ず、足元ばかり見ている。進める足は縺れそうだ。


この気持ちはなんだろう。


喉の少し下辺りがギュッとなって、周りの音が消えていく。

何か思い出したくて、でも、思いしたくなくて。

辛い思いはしたくないけれど、楽しくなるには罪悪感が大き過ぎて。

考え出したら、私を嫌いになってしまいそうなのが怖くて動かしている足を見つめることに集中する。

いつの間にか、伸びて行く影も見れなくなっていた。

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