なんだか心細くて不安でしょうがない夜に出会ったのがこちらの詩集でした。軽やかなリズムで、さあさあお座りなさいと誘われて、椅子に座ってみたらはじまる小さな劇の一幕を見ているかのように、いつしか憂鬱な気持ちも少しずつ晴れて、ああ、やはり私は詩を欲していたのだと気づきました。