第28話 婚約、そして…
翌朝、ビアンカと共に、村へ帰ることにした。
当初はギリギリまで村で過ごすつもりだったが、昨日色々と知ってしまったために、村では5日ほど過ごし、王都で動けるだけ動いてみようと思ったのだ!
ビアンカには、まだアクティーのことは伝えてない。なぜそのような話を俺にする状況になったのかをうまく説明することが出来る自信がないからだ…
村へ戻ると、俺の両親も、ビアンカの両親も、俺たちの近衛兵内定を大変喜んでくれた!
『アラン、ビアンカ、村のことは俺たち残った者で何とかする。アランも無理に村長を継がなければなんて考えなくてもいいからな!王女様付きの近衛兵の立場を捨ててまで、無理にお前が継がなくても、メイがよい婿を取ればよいしな。』
『しかし、まだ幼いメイにそんな重荷を背負わせるのは…出来ればメイには好きな相手と婚儀を結んで欲しいですし。。』
『アラン…お前は俺をなんだと思っている!俺は子供の幸せをちゃんと考えてるぞ!
アランがビアンカちゃんと好きあってるのも知っている!俺が、お前にいいとこのお嬢様と結婚しろなんて言ったことねーだろ!ちゃんとお前やメイが選んだ相手を認めるさ!
勿論、その相手が頼りなかったりしたら、俺自ら徹底的に鍛えてやるけどな!!
だから、心配するな!
お前とビアンカは既に新たな道を歩み出したんだ!!後ろを振り返ってばかりいると、取り返しのつかないミスを犯してしまう。しっかりと前を見ろ!!そして、ビアンカちゃんを責任持って幸せにしてあげろ!!
それが立派に就職したお前の責務だ!』
『私からもそれは頼みたい。ビアンカは、男勝りなところがあるが、幼い頃からずっとアランを好いていた!ビアンカの父親としてアランにビアンカを貰ってやって欲しい。』
『村長もお父さんも急にどうしたの?』
ビアンカはどう対応していいか困っているようだ。
俺は2人の気持ちを受け、決心する。
『親父!おじさん!俺はビアンカを嫁にして幸せにすることを誓う!!
ただし、もう少し仕事に慣れて、落ち着いてからにはして欲しい。3年…いや1年後、俺はビアンカと結婚する。
ビアンカ!俺の妻になってくれるか?』
『うれしいアラン…よろしくお願いします。』
涙を流しながらビアンカは俺に抱きついてくる。
こうして、親たちの後押しもあり、俺とビアンカは婚約をしたのだった。
この世界の婚約は日本のものとは多少異なる。
日本では、結婚を約束し、相手の親に結婚を認められたら婚約であり、法的にはあくまでも他人である。ケンカをすれば別れることも可能である。
この世界で婚約するということは、既に2つの家は家族という扱いとなり、それを解消するには、その家同士の離縁となり、ケンカなどで一方的に解消などしようものなら、下手をすると解消した一家はこの王国のどこにも住むことは出来なくなるだろう。
離婚も同じで、絶対神アーレスの前で結婚を誓いあった2人はどちらかが亡くなるまでは離縁は出来ない。相手が浮気をしたらどうなる?それは、2人で話して考えることであり、離縁の理由にはならない。
元々、一夫多妻や一妻多夫も認められている世界であり、浮気と妾の区別が付けられないのも理由であろう。そこも含めて結婚である。
ただし、結婚をしてる者同士の浮気は大きな罪となる。もし、バレれば2人は死刑若しくは生涯犯罪奴隷として鉱山送りは免れない重罪となる。
死ぬ以外の理由で離縁する方法は、相手が犯罪者になることである。日本でいうDVは、やられた方と周りの人間の証言があれば、犯罪者として認められ、犯罪奴隷に落とされる。
同じように、働きもせず、財産を食い潰してるような駄目人間は、養っている者から訴えがあった場合、やはり犯罪奴隷として強制的に国のために働かせることとなる。
色々と話したが、要は俺とビアンカは既に半分家族になったのだ!そして、もう別れることも出来ない。家族となったことで、周りから公認になるのが…子作りである。
『まだ2人とも若く、就職したばかり…決して急かす訳ではないが、俺たち親一同、子作りを今夜から始めてもらっても構わないからな!』
『な、村長の馬鹿!今婚約したばかりなのにいきなり何を言ってるのよ!』
ビアンカが真っ赤な顔で俯く。そんなビアンカの肩にビアンカの父親が手を置き語りかける…
『ビアンカ…照れることではない!
婚約するということはそういうことなのだ。お前とアランはもう成人も迎え、立派な大人の男と女だ。
俺たちは決して、からかってなどいない!村長も1組の夫婦として認めてるからこその発言だ。
お前もアランもそのことはきちんと考えなさい。』
『分かりました…妻となるということを真剣に考えてみます。』
ビアンカは、そう言い真剣な顔で黙ってしまった。
夜、俺たちは夫婦として同じ部屋を用意されていた。
俺もビアンカもいつもとは違い、緊張でシンっと静まり返っていた。聞こえるのは虫の鳴き声、それと自分の心臓の音だけだった…
『ビアンカ!親父やビアンカの親父さんはあー言ってたけど、俺たちは俺たちのペースで進展していけばいいんじゃないかと思うんだ。』
『アランは私のこと好き?』
『あー!好きだよ。大好きだ!!こんな可愛い子を妻に出来るなんて俺は幸せ者だと本気で思う。』
『私もアランが好き!だからアランが私を抱きたいと思ってくれるなら我慢はしないで!!
我慢しすぎたら苦しくなって爆発しちゃうんでしょ?私は、アランが私を抱くのを我慢することで苦しませるのなんて嫌なの!』
俺はビアンカが可愛すぎて堪らなかった…ビアンカを抱きしめ、
『ビアンカ大好きだ。これからずっと大事にする!愛してる…』
俺はビアンカとキスをする。久しぶりのビアンカの唇は相変わらず柔らかく、ちょっと甘い。
何度もキスを重ね、俺は試しに舌を入れてみた…ビアンカはビクリとして、驚いてるようだが、ビアンカも舌を動かし始めた。
ビアンカの口の中でお互いの舌を探し合い、触れたと思ったらまた離れてしまう。しかし、その絡み合いが何故かとても気持ちいい!
俺は日本で見たエロ本やAVの知識を総動員させることにした。まずは、ベッドに移動させなければ…他に何も思い付かず、お姫様抱っこを選択してしまう俺…
『きゃっ!』
ビアンカは突然持ち上げられたことに驚き、俺の顔を恥ずかしそうに見つめている。ベッドに移動すると、俺はビアンカのおでこにキスをして、耳の後ろを舐めた。昔読んだ、エロ本情報によればここが弱い女の子が多いと書いてた気がする。
『ひあっ!』
ビアンカはむず痒いのか、気持ちいいのか分からないが反応はしている。そのまま耳の後ろを優しく舐めながら、俺は勇気を出してビアンカの胸に手を置いた。
「ムニュっ♪」
(や、や、や、柔らかい!!これが女性のおっぱい…)
俺は夢中で両手を使いまさぐっていると、
『なんだかちょっとくすぐったいけど気持ちいいよ!』
ビアンカが可愛く言ってくれる。俺は堪らず、再びビアンカの口にキスをする。キスをしながら、胸を触っていた手を服の中に入れて今度は直接おっぱいに触れる…
(柔らかくて、スベスベして気持ちいい♪そして、真ん中にあるこのこりこりとしたものを触るとどうなるんだろう?)
『んぐんあっ!』
キスをしているので声にならないが反応してくれてるのは分かる。
その後も俺はビアンカに気持ちよくなって貰いたい!幸せになって貰いたい一心で全力で頑張った!ちょっと頑張り過ぎるんじゃないかというくらい頑張ってしまった…
遊び人のジョブの影響なのか、器用の異常な高さの影響なのか、俺は女性の反応を見ることで、どの程度の力加減が気持ちいいのか、どこを触られるのが好きなんだとか、段々と、なんとなく分かるようになっていったのだ…
ビアンカが徐々に気持ちよくなってくれてるのが分かり、俺は調子に乗ってビアンカを全身攻め続け、気づけば前戯だけで2時間も経過していた。おれが本番をしようとする頃には、ビアンカは感じ過ぎたことにより、ぐったり疲れているようだった。
しかし、俺もここまでしてしまうと止まることは出来ない…その夜はビアンカと初めて1つとなり、12歳という若さもあって、朝方近くまで行為を繰り返していた。この晩俺は童貞を捨てるだけではなく、5回もビアンカを抱いていた。
正に幸せの絶頂の気分だった!
既にとっくに日が昇っている。俺は昨日から続く幸せの時間を噛みしめ、起き上がる…
(これが朝チュンってやつか!なんだか今なら何でも出来そうな気分だ♪俺は大人だ!!)
隣でまだグッスリ寝ているビアンカを見つめていると、また愛情が沸き上がってくる。俺はビアンカのおでこにキスをして、服を着る。
飲み物を飲んでゆっくりしていると、ビアンカが起き上がる。昨夜たくさん愛したかわいい胸がプルルンと震える。
(堪らないな…あんなに昨日触れたのにまた触れたくなってくる…)
『おはよう、ビアンカ!水飲むか?』
『貰うわ!アラン…昨夜は流石にやり過ぎよ!!ほとんど寝れなかったじゃない!どんだけ溜まってたのよ!?』
『今からでも、すぐにもう1度ビアンカを抱きたいと思うくらいにだよ!』
『えっ!?まだそんな元気あるの?今は私が限界よ…また夜まで我慢してね?それまでは爆発しないわよね?』
『うん。大丈夫!そんなにすぐには苦しくなんてならないよ!心配してくれてありがとう!!』
俺はビアンカを抱きしめる。
結局俺は、この日から村にいる間、毎晩ビアンカを抱いた!我慢する理由がないので、やり過ぎるとビアンカに負担をかけると分かってはいたが、ビアンカの優しさに甘えてまた抱いてしまうのだ。
お陰で、レベルと体力と器用が上がりまくりであった。遊び人のジョブは、どうやら戦闘よりも異性との性交の方が経験値の効率が遥かに高いようだ。
このペースで毎日エッチな生活をするだけでものすごい高レベルになれそうな自分になんとも言えない気分にならざるをえなかった…
名前 アラン
種族 ヒューム
年齢 12歳
力 238(264-52+26)
体力 392(328+32+32)
俊敏 397(331+33+33)
器用 709(547+108+54)
知力 182(202-40+20)
魔力 146(162-32+16)
ジョブ 遊び人lv31
ジョブスキル 逃げ足、口笛、流し目、体力成長、器用成長、チャーム、絶技、チャームⅡ
称号 転生者、神ファルスの加護を受けし者、魔物を狩りし者、ネズミをテイムせし者、初心者ダンジョンを制した者
チャームⅡ
パッシブスキル。異性を性の対象として強く惹き付けるようになる。遊び人ジョブレベルが高いほど効果が上がる。絶技の効果中は、より惹き付ける効果が上がる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます