第26話 絶技再び

御披露目会の夜、俺は予定通り寮の部屋でましろと合流した。


『ダーリン久しぶりにゃ♪


たまに戻ってもあまりにボロボロになっていて、流石に起こせなかったにゃ…』



『そうか…戻ったりしてたんだな?


ごめんな。研修がキツすぎて部屋に戻ったら気づいたら朝の生活だったからな…』


『仕方ないにゃ!ダーリンが頑張ってるのを邪魔しないのも私の役目にゃ!


でも、もう落ち着いたならお願いがあるにゃ!』


『どうした…改まって?お願いってなんだい?』



『…久しぶりにあの気持ちいいのをして欲しいにゃ!』



(あ~絶技か…まあ、2週間も放置したんだし、それくらいの我が儘くらいきいてやらないといけないか…)


『分かった!するのはいいんだが、ここは寮だから、あまり大きな声は出しちゃ駄目だぞ?』


『分かったにゃ…私の限界きたら、知らせるから、手を離してくれにゃ♪』


『準備はいいか?』

ましろは無言で頷く。


『絶技。』


俺はましろを優しく持ち上げる。相変わらずの柔らかふわふわのモフモフぶりだ!ましろも気持ちいいんだろうが、俺も癒される♪


揉み揉みとモフモフを堪能し、この2週間の疲れを癒していた。



(久しぶりのダーリンに気持ちよくしてもらえるにゃ。楽しみ半分怖さ半分にゃ。あの気持ちよさは想像を絶するから、怖いのに、また触って欲しくなるにゃ…)


優しく持ち上げられる。

(あっ!きたにゃ!!全身が痺れるにゃ…子宮が疼くにゃ!熱いにゃ!あんっ❤️揉まれる度に気持ち良すぎて脳まで響くにゃ。。き、気持ち良すぎて…駄目…もう駄目。。限界にゃ…あぁ…駄目、気持ち良すぎて声が出せない。にゃ。。)


しばらくするとアランが揉むのが止まる。


『も…もう…だめ…にゃ。。』

あまりの気持ちよさに止めてくれと言うことすら出来なくなっていたがようやく声を絞り出せた…



アランはベッドの枕の上にましろを優しく置いてあげる。以前ほどではないが、恍惚とした表情で痙攣をしているだけで、暫く動けそうにない。回復の時間が必要になりそうだ…




俺はすることもないし、イスに座ってボーッとしていると、ふいに扉が叩かれる。


『アランいる?私アクティーよ!聞きたいことあるの。開けるわよ?』


(え?アクティーさんがなぜ俺の部屋に?)



『アクティーさん?こんな時間にどうしたんです?』


『ちょっと聞きたいことあっただけよ!』


『こんな時間に男の部屋に来てまで聞きたいことって何なんです?想像できないんですが…』



『あら?アランは私のことも女として見てくれてるのね?それじゃ私と2人で、話すのはビアンカに悪いかしらね?』


『普通に異性として見てるだけです。変な意味はないですよ。で、聞きたいことって?』



『今日の御披露目会の時、ハリー王子がアランに手を振ってなかった?アランも手を振り返してたし…』


『あ~ハリーとは友達なんですよ。だから俺のこと気づいて手を振ってきたんだと思います。それがどうしたんですか?』


『ハリー王子と友達なんてすごい!お願いがあるの…


私をハリー王子に紹介してもらえないかしら?私コネなんてないから、このままだとどの王族にも拾って貰えないと思うの…』


『それは無理だと思います…俺とハリーは王族だとか近衛兵とか関係ない友達なんで、そんなこと頼める間柄ではありません。』



『そんなこと言わずにお願いよ!もし紹介してくれたら、ビアンカに内緒で私を抱いてもいいから♪』

そう言いながら俺の手を握ってくる。


『そんなこと無理ですって…ハリーとはこちらから連絡する手段もないんですから…』


『あ、あ、あ、あん…あっ❤️』

アクティーの様子がおかしい。。


(絶技の効果がまだ切れてなかったのか!!これはヤバい…どうすれば…)



アクティーは特殊な環境で生まれ育ったため、今まで複数の男性と経験もあり、男性を喜ばせるテクニックも持っていた。


アクティーはアランをただの純情な童貞のボウヤだと舐めていた。ビアンカに、ヤらせて貰えずに溜まっており、思春期で女の体に興味津々だろうと。私の体を餌にすれば直ぐに飛び付き、ハリー王子に紹介して貰えるだろうと…



アランの手を握った瞬間衝撃が走った。その触れ合う部分から今まで味わったこともない快感と全てを支配され逆らうことを一切許されない圧倒的な男を感じたのだ。


その快感は右腕から全身に広がっていき、とうとう右胸に到達する。乳首は勃起し、触れられてもいないのに、全身に乳首の中心から快感の波が広がっていく…そして直ぐに左の胸にも到達する。2つの胸が快感を伝え合い脳を痺れさせる。。



(あぁっ!こんな気持ちいいことがこの世にあったなんて…今までの性交は児戯にも等しい…)



そして、とうとう間もなく子宮に快感が押し寄せそうになったその時、こともあろうにアランが私の腕を外したのだ。



(あっ!もう少しでもっと気持ちよくなれたのに…あぁ。あの気持ちよさには逆らえない。私はもうこの人には逆らえない…)


快感の名残りだけで、ビクンっと震えながらアクティーは蕩けた顔でアランを見つめていた…



『も、もっと触ってぐだざい…お願いじまず。。』

とヨダレを滴ながら懇願するアクティーに俺は戸惑い逃げるしかなかった!


『俺は浮気はする気ないから、それは遠慮させて下さい!ハリーの件も役に立てそうにないし、もう帰って貰えると助かります!』


『ハリー王子の件はもうどうでもいいです。ビアンカにも絶対に言いません!何でもしますから、お願いです。私をもっと触って下さい。』


(弱った…下手に軽く触られただけだったから、気持ちいいのに完全に絶頂出来ずで、俺から焦らされてる、所謂、待ての状況になってるのか…?)


『何でもするって言いましたね。。仕方ない…じゃー少しだけ手を触れて上げますから、満足したら、部屋を出ていって、今夜のことは誰にも言わないで下さいね!』


アクティーは必死に首を縦に振っている…俺は仕方なくアクティーの両手に手を置く。


ビクッと震えながら、快楽の涙を流している。部屋にはアクティーのあのときの女性特有の香りが充満し、アクティーの妖艶な色気のある表情に、俺は考えないように努力してはいるが、俺のものも反応せずにはいられない。


2分もする頃にはアクティーはオシッコを漏らして痙攣を始めてしまった…俺は慌てて手を離すも…



(ましろと同じ状況か?これ、どうすればいいんだ?)


流石にこれ以上触る訳にもいかず、漏れてる床の部分だけ掃除して、応急措置しておいた。



(手を触れてるだけで、こんなことになるなんて…絶技の効果はヤバすぎるな…そろそろ30分経過したかな?)


俺はましろを触れることで、効果が消えたことを確認する。大丈夫のようだ。


『アクティーさん申し訳ないけど、風邪引いたらいけないから、せめて服の上から濡れてるところを拭きますよ!』


(うわっ!お尻も太ももも柔らかい…これが女性の体か。。)


俺は意識しないようにしようとすればするほど、俺の男が反応してしまう…これが本能ってやつなのか?



結局悶々としながら、アクティーの回復を待つこと30分…起き上がるなりアクティーは土下座をし、


『アラン様、ありがとうございました!女として生まれてきて今日ほど幸せを感じたことはありません。それで、大事な話があります。』


『話?その前になぜ様付けなんです?敬語も…』


『私の心も体も先ほどアラン様のものとなりました。私にはあの快感に逆らう術などありません。例え私の命を失おうとも、私はアラン様に全てを話そうと思います。それが私の忠誠です。』


『なんだか話が急に不穏な話になってるんだけど…?』


『はい!それを説明させて頂きます…』


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