第140話「『古代魔術文明の遺跡』第5階層探索(攻略開始(1))」

 ──ユウキ視点──




 それから俺たちは『エリュシオン』地下第4階層のキャンプ地に向かった。


「待っていましたよ。ユウキ=グロッサリア」


 キャンプ地では、デメテル先生が俺たちを待っていた。


 すでに『メメント派 (仮)』の情報は、カイン王子たちに伝わっていた。そのせいか、キャンプ地はざわついてる。

 肩身が狭そうな『カイン派』と、不思議そうな顔で彼らを見ている『ザメル派』。どちらも、予想外の事態におどろいているようだった。


 無理もない。

 準B級魔術師イーゼッタの手引きで、『エリュシオン』に不法侵入している者がいるなんて予想外すぎる。

 俺たちも、実際に彼らを見つけるまでは、半信半疑だった。

 というよりも、勘違いだったらいいとは思っていた。


「君たちが救助したのは、『エリュシオン』に不正な手段で入っていた者たちだった。現在、支援部隊の者たちが、彼らを拘束するために向かっている。そのため、第5階層の探索は遅れる予定だ」

「……そうだったんですか」

「彼らの目的については、これから調査することになっている。それと、コレット=メメント」


 デメテル先生は、俺の背後にいるコレットを呼んだ。


「コレット=メメント──君からも話を聞きたい。同行してもらえるだろうか」

「待ってください、デメテル先生。どうしてコレットを?」


 俺は言った。


 もちろん、コレットから事情を聞く理由はわかる。

 でも俺たちは、『メメント侯爵家こうしゃくけ』の計画について知らないことになっている。こう答えるしかない。


「俺はコレットの師匠です。必要なことなら、俺が説明しますが」

「悪いが、コレット=メメント本人から事情を聞かなければならないのだ」


 デメテル先生は言った。


「彼女の実家であるメメント侯爵家には、とある疑いがかけられているのだ」

「……それは、今のコレットには関係ないのでは? 他の魔術師に弟子入りする者は、一時的に、実家からせきを抜くことになるはずですよね? それを教えてくれたのは、デメテル先生です」

「そうだね。無論、覚えている」

「だったら、侯爵家がなにをしようと、コレットには関係ないはずです」

「……もちろん、彼女に罪がないことはわかっている」


 デメテル先生はため息をついた。


「ただ、話を聞きたいだけだ。それと……彼女の姉に会ってもらいたいのだよ」

「イーゼッタ・メメント準B級魔術師に?」

「彼女は自分が、不正侵入者を手引きしたことを認めている。だが、理由を教えてくれないのだ。だからコレット=メメントから、彼女に話を聞いて欲しいのだ」

「コレットがばっせられるようなことはありませんね?」


「もちろんだ。それは私が約束するとも」


 不意に、デメテル先生の後ろから、声がした。

 立っていたのは、長身の青年だ。金髪で、やわらかい眼光をしている。

 まとっているのは、B級魔術師であることを示すローブだ。


「……カイン殿下」

「アイリスの護衛騎士ユウキ=グロッサリアに対して、カイン=リースティアが約束しよう。君の弟子であるコレット=メメントに『魔術ギルド』が罰を与えることはない」

「理由は、すでにコレットが家を出ていること。それと、不法侵入者の発見に、コレットが協力していることから……ですね」

「さすがアイリスの護衛騎士だ。正しい分析をするね」


 カイン王子はうなずいた。


 この場にはデメテル先生がいる。

 離れた場所から『カイン派』と『ザメル派』もこっちを見ている。

『ザメル派』の側には『霊王ロード=オブファントム』があり、その足元でオデットがうなずいてる。

 彼女は事情を知ってる。俺たちの味方になってくれる。

 カイン王子とデメテル先生の発言の証人としては、十分だ。


 ただ、それでも俺は、コレットが心配だ。

 弟子にしてしまったからな。俺はコレットの保護者でもあるんだ。

 手の届かないところに行かせるのは、気が進まないんだが……。


「……心配してくださって、ありがとうございます。師匠」


 不意に、コレットが俺を見て、言った。


「わたし、姉さまとお話をしてみます」

「大丈夫なのか?」

「師匠のおかげで、色々なことを考えるようになりましたから。姉さまとお話したいことも、たくさんできたのです」


 そう言ってコレットは、笑ってみせた。


「とりあえず姉さまには、『不死イモータルぞうすい』がとても美味しかったことを伝えたいと思います」

「あれかー」

「はい。家のことは関係なく、ただ……ご飯が美味しかったこと。それだけですごく幸せになれたこと……姉さまと一緒に、ごはんをたべたいこと……そんなお話をしたいのです」

「わかった」


 俺はうなずいて、カイン王子の方を見た。


「カイン殿下。コレットに護衛をつけても構いませんか?」

「構わないよ。師匠の権利だ」

「わかりました。では、ジゼル。それからディックも、コレットを頼む」

「承知いたしました。ユウキさま」

『キィキィ』


 ジゼルと、その肩に乗ったコウモリのディックが答える。


「ジゼルは、C級魔術師ユウキ=グロッサリアの専属として、グレイル商会から派遣されてきています。また、ここ数日のコレットの動向も知っています。コレットが、姉のイーゼッタと関わっていないことは、彼女が証言してくれるでしょう」

「グレイル商会? 王国のあちこちに支店を持つ、あの大商会かい?」

「そうです。オデット=スレイさまの紹介で、縁を持つことになりました」

「承知した。彼女も丁重に扱おう」

「本当なら、俺がコレットについていてあげたいのですが」

「それは困る。君は第5階層に入るために、オデット=スレイのサポートをしてもらわなければ」

「わかっています。オデットのサポートは、間違いなくするつもりです」

「アイリスの護衛騎士である君の忠誠を疑ったりはしないよ」


 カイン王子は真剣な表情でうなずいた。


「私も、君の忠誠に答えよう。コレット=メメントも護衛のジゼル嬢も、丁重ていちょうに扱うと約束する。それでいいだろうか?」

「承知しました」


 俺はカイン王子に一礼した。

 それから、デメテル先生の方を見て、


「デメテル先生も、弟子をよろしくお願いします」

「わかっています。デメテル=スプリンガルの名において、彼女の安全は保証しましょう」


 そうしてコレットは、デメテル先生とともに、上層のキャンプ地へと向かった。

 デメテル先生は信用できる。

 誰かの弟子になった場合、家との縁は切れるという『魔術ギルド』のルールもある。カイン王子の言質も取った。


「……これでコレットになにかあったら、怒ってもいいよな」


 俺は誰にも聞こえないように、小声でつぶやいた。

 オデットだけは──まるで声が聞こえたかのように、苦笑いしていたけれど。






「心配はいりません。コレットさんのことについては、わたくしも証言しましたもの」


 第5層の探索が始まる前の、休憩時間。

 キャンプ地で火を囲みながら、俺はオデットと話をしていた。


「コレットさんがユウキの弟子になって以降、メメント家の人と接触はしていないことを、デメテル先生にお伝えしております。その場には老ザメルさまと、フローラさまもおりました。無視することはできないでしょう?」

「オデットも考えてくれてたんだな」

「貴族の処世術というものですわ」


 オデットは得意そうにうなずく。


「老ザメルさまの前で、スレイ公爵家の娘が、コレットさんの無実を証言したのです。カイン殿下も『カイン派』の皆さまも、コレットさまを無下むげには扱えないはずですわ」

「助かる。ありがとう。オデット」

「お礼は不要です。わたくしに発言力があるのは『霊王ロード=オブ=ファントム』を扱えるからですもの」


 ──その『霊王騎』を扱えるようにしてくれたのは、あなたでしょう?


 オデットは唇の動きだけで、そう言ってみせた。


「イーゼッタたちは、これからどうなるんだろうな」

「『エリュシオン』への不法侵入の手引き。隠し通路の無断使用だけでも重罪です。その上、探索の妨害をしようとしていたのであれば……ただではすまないでしょうね」

「……そっか」

「ユウキの予想が正しければ、黒幕はメメント侯爵でしょう。罪はあの方が受けることになりますわ。いずれにしても……気持ちを切り替えなければ」

「……第5層の探索が、中止になるわけじゃないからな」


 すでに、第5層の探索の準備は始まっている。

『魔術ギルド』のメンバーは、第5層を探索するグループと、それを支援するグループに分かれて、それぞれ必要なアイテムを設置しはじめている。


 オデットが話していられるのは、『霊王騎』の出番が後の方だからだ。

 魔力をバカ食いするからな。『霊王騎』は。

 一番最後に、第5層への障壁解除に向かうことになってるんだ。


「ユウキの役目は、わたくしのサポートです。無理はしないようにしてくださいませ」

「わかってる。それに、目立ちたくないからな」

「……第5層で見つけたものの情報は、あなたにもお伝えしますから」


 オデットは俺の耳元で、ぽつり、とつぶやいた。


 彼女も第4層にあった『裏切りの賢者ライル=カーマイン』が残した文章のことを知ってる。

 あれには「第5層は危ないよ。別に行くことないよ」と書かれていた。

『危ない』というのは、通路にある障壁のことだろう。

 俺が好奇心につられて障壁を攻略して、第5層に向かうと思ったんだろうな。ライルは。


 ……あいつは気を回しすぎなんだ。まったく。

 俺のために『黒王騎』を準備して、あんな書き置きまで残して。

 あいつがちゃんと自分の人生を生きたかどうか、心配になるくらいだ。


 おそらくライルは地下第5層に入っている。

 そうでなければ、あんな書き置きを残せるわけがない。


 あいつがなにを見たのか。

 200年経っても生き残っている『聖域教会』の、力の源はなんなのか。

 不死の第1司祭の秘密についても……第5層にヒントがあるかもしれない。


 もちろん、無理に第5層に行こうとは思わない。

 だけど……まぁ、行けたら行く。

 ライルの父親代わりとして、あいつがなにを見たのか、確かめてみたいんだ。


「なにか企んでいる顔をしてますわよ? ユウキ」

「人の表情を読むのはどうかと思うぞ。オデット」

「わたくしはアイリス殿下に頼まれていますもの。あなたが無茶をしたら止めるように、って」

「俺は誰にも頼まれなくても、オデットが無理をしたら止めるつもりでいるけどな」

「まぁ、おたがいさまですわね」


 オデットは肩をすくめてみせた。


「それに、わたくしはあなたの事情をすべて知った上で、あなたの友だちでいることを選んだのですもの。あなたの思いも、心配性も、世話焼きなところも受け入れますわ」

「感謝してるよ。この時代で、オデットに出会えてよかった」

「それはこっちのセリフですわ」


 そうして俺とオデットは、ぱん、と、軽く手の平を合わせた。

 その後、しばらくして──



「この場に集まってくれた者、すべてに告げる」

「それでは『エリュシオン』第5階層への障壁突破計画を、はじめるとしよう!」



 ──カイン王子と老ザメルが、作戦の開始を告げた。

『ザメル派』『カイン派』それぞれの『レプリカ・ロード』が動き出す。


 まずは通路に落ちているガレキの撤去作業からだ。

 それが終わったら、障壁の解除作業が開始されることになる。

 オデットと、そのサポート役である俺の出番は、それからだ。






「報告します! 『ザメル派』フローラ=ザメルの『レプリカ・ロード』は障壁に接触! 同時に『対魔術障壁』を展開しようとしましたが……失敗しました! 『レプリカ・ロード』は弾き飛ばされて、機能停止。フローラ=ザメルは魔力を消耗しょうもうし、現在、治療ちりょう中です」


「現在『カイン派』の『レプリカ・ロード』が、障壁に向かっています。『霊王ロード=オブ=ファントム』のオデット=スレイと、サポート役のユウキ=グロッサリアは、移動を開始してください!」


 探索は、着々と進んでいた。

 俺とオデットがいるのは、地下第5階層に通じる通路の入り口だ。


 すでにガレキは取り除かれ、でこぼこした階段が姿を見せている。

 下方で、『レプリカ・ロード』が座り込んでいるのが見える。フローラが使っていたものだ。彼女自身はその隣に座り込み、老ザメルが差し出す水筒に口をつけている。ぐったりしているのは、体力と魔力を消耗したからだろう。



 地下第5階層の障壁を突破するためには『王騎ロード』か『レプリカ・ロード』を身にまとった状態で『対魔術障壁』を展開する必要がある。

『対魔術障壁』で、『魔力喰らいの障壁』を中和し、その隙に通り抜ける。


 第5層に入れば、障壁を消すことができる。



 ──それが帝国の第4皇女ナイラーラ=ガイウルからの情報だ。


 だが『王騎』や『レプリカ・ロード』をまとった状態では、魔術が使えない。

 使うためには手の部分の装甲を一部取り外して、魔術を発動する必要がある。


 そのタイミングと、むき出しの部分をいかに『魔力喰らいの障壁』から守るかが重要となる。

 フローラはそれに失敗したらしい。


「すまぬ。スレイ公爵家のご令嬢にユウキ=グロッサリアよ。フローラは障壁に触れて……魔力を喰われてしもうた」

「……未熟……でした。申し訳ありません」


 老ザメルが首を横に振り、フローラはうなだれながらつぶやく。


「これから『カイン派』の『レプリカ・ロード』が挑戦するようだ。すでに彼らは通路の下に向かっている……だが」


 青ざめた表情の老ザメルが、俺とオデットを見た。


「あまりにも危うい。あの障壁は、わしらが考えていた以上に強力なものだ。『カイン派』といえども、無傷で通過できるとは思えぬ。最悪の場合、貴重な人材を失うことにも……」

「ザメルさま。ひとつ、聞いてもいいですか?」


 俺はふと気づいて、訊ねた。


「『カイン派』の『レプリカ・ロード』はデメテル先生とイーゼッタ=メメントが使うことになっていましたよね?」

「……そうだな」

「でも、イーゼッタは上層へと連行されて行きました。デメテル先生は、コレットを連れて、イーゼッタの監視役として向かいました。では、『カイン派』は誰が『レプリカ・ロード』を使っているんですか?」


 さっきから気になってた。

 イーゼッタ=メメントのことがあってから、『カイン派』の連中は『ザメル派』から距離を取り、誰が『レプリカ・ロード』を使うのかも、わからないようにしていた。


 だから今、『カイン派』の誰が障壁突破に向かっているのか、俺たちは知らないんだ。


「イーゼッタ=メメントは熱心な『カイン派』でした。そのイーゼッタを連行して、尋問じんもんするのを、腹心のデメテル先生に任せるというのはわかります」

「そうですわ。そのふたりが不在になってしまったら、『レプリカ・ロード』は誰が……?」

「……わしは止めたのだよ。ユウキ=グロッサリア。スレイ公爵家のご令嬢」


 老ザメルは苦々しい声で、つぶやいた。

 その言葉を聞いて、答えがわかった。


「まさか、カイン殿下が?」

「そんな!?」


 あり得ない。

 あの人は『カイン派』の中心人物で、『魔術ギルド』の重鎮じゅうちん。しかも、リースティア王国の第2王子だ。

 カイン王子になにかあったら、王国とギルドが大混乱になるぞ。


「わしがフローラを救助した、ほんの隙を突かれたのだよ」


 老ザメルは口惜しそうに、言った。


「カイン殿下は『自分はB級魔術師だ。訓練はしている。部下の失態の責任を取る』とおっしゃってな……『レプリカ・ロード』をまとって、通路の先に向かわれたのだ……」


 止められなかった──と、老ザメルはつぶやいた。


 ……イーゼッタ=メメントたちの計画が、裏目に出たな。


 彼女たちはおそらく、カイン王子に権力を握らせようとしていた。

 そのために、今回の探索の最中に、なにかをしようとしていた。だが、それは失敗した。


 その結果、『メメント派』を拘束するために『カイン派』は人材を割かなくてはいけなくなった。

 だから、カイン王子を止められる者が、いなくなってしまったんだ。


「おそらく、カイン殿下は……障壁突破の功績で、部下の失敗をあがなうおつもりなのだろう。もっとも、地下第5階層への興味もおありだろうが……だが、そのようなことは、殿下がなされるべきではない……」


 老ザメルは唇をかみしめていた。

 それから彼は、オデットの方を見て、


「『ザメル派』より、スレイ公爵家のご令嬢に頼みがある」

「はい。ザメルさま」

「これはA級魔術師としての正式な依頼だ。カイン殿下を止めてくれぬか」


 老ザメルは緊張した表情で、そう言った。


「わしが引退した後、『魔術ギルド』を背負って立つのはカイン殿下だ。あの方を危険にさらすわけにはいかぬ。これは『古代魔術』と『古代器物』を管理する組織の者としての願いだ。聞いてくれるか?」

「わかりました」

「ユウキ=グロッサリアも、スレイ家のご令嬢を助けてくれるな?」

「もちろんです。俺はそのために、ここに来ているんですから」

「……今回の『第5階層探索』は『魔術ギルド』総力を挙げての事業だ。メメント侯爵家がなにをしようと、中止できぬのもわかる。だが、カイン殿下自身が動くのは間違っておる。あの方の責任感と、魔術への情熱は貴重なものだが……やり方が間違っておるのだ……」


 老ザメルは歯がみした。

 ぐったりとするフローラ=ザメルの頭をなでながら、続ける。


「そして……もしも『霊王騎』で障壁を突破できるなら、やってしまえ!! 責任はわしが取る。誰かが障壁を突破してしまえば、カイン殿下が動く必要もなくなるのだからな。頼む、スレイ家のご令嬢、それにユウキ=グロッサリアよ!」

「承知いたしました。行きますわよ。ユウキ」

「了解です」


 俺たち通路を駆け上がり、第4階層へ。

 そうして『霊王騎』をまとったオデットと共に、俺は第5階層に通じる通路の奥へと向かったのだった。





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・お知らせです。


 コミック版「辺境魔王」の第2巻は、7月21日発売です!

 2巻からはメイドのマーサと、謎の少女と謎の斧を持つ老人が本格的に登場します。

 連載版は毎月24日ごろに、「コミックウォーカー」「ニコニコ漫画」に掲載されますので、ぜひ、読んでみてください。

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