俺とエルフのメイドさん
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悠久の魔女のお屋敷は、
街から離れたところにあるお屋敷は、いかにも魔女の好みそうな立地だと思う反面、
「俺たちはここで待ってるから、帰る時に声をかけてくれ」
ヘッドとメリッサの二人と
悠久の魔女のお屋敷は、とても大きな木造の建屋だった。
これほどのお屋敷なら、使用人だけでも沢山の人がいそうなものだが、聞こえてくるのは周りの森から届く鳥の
「平和な国って言っても、無防備すぎないか?」
「悠久の魔女の実力は計り知れぬからのぅ」
タルサは不敵に笑い、言葉を続ける。
「悠久の魔女の魔術は、
「未来視? 未来が
タルサは俺の問いにうなずく。
「未来が視えるというのは
悠久の魔女の力は、俺が考えているよりも
後出しじゃんけんに勝てる者がいないように、確かにその力があれば、護衛もいらないだろうし、平和な国も創れるだろう。
悠久の魔女に、タルサが
「そんな人と協力できたら……あの黒い腕も、なんとかできそうだな」
「そう単純な話なら良かったのじゃが――それよりも、お主様よ?」
「……なんだよ?」
「これから、
「へ?」
眉を寄せる俺の前で、お屋敷の扉が内側から開かれる。
「お待たせしましたっ!」
大きな玄関から現れたのは、黒と白が基調のメイド服に身を包んだエルフの女性だった。
神ランキング協会で出会ったコメットさんも美人だったが、彼女もそれに負けず劣らず整った顔立ちだ。瞳が大きくくりくりとしていて、にっこりとした笑顔は
彼女は黒の短髪から細長い耳をピンと立て、俺とタルサにまっすぐお
「私は悠久の魔女様のメイドをしているミーナと申します! 以後お見知りおきを!」
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