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「そもそも、この国は悠久の魔女の創り出した国に他ならず、その国民は悠久の魔女の所有物に等しい。この国の民は、今まで――悠久の魔女の生み出した平和を
「……それは、本気で言ってるのか?」
お主様の表情が、さらに険しくなる。
「それこそが最善じゃ。悠久の魔女を仲間に引き込めば――あの黒い腕も攻略できようぞ?」
「俺はこんな方法は認めない」
簡単に説得できるとは思っておらなんだが――やはり、根本から考え方が違うようじゃな。
「妾は、お主様を愛しておる」
「俺だって、タルサを愛してるぜ?」
「……相思相愛じゃというのに、道を
妾は全てを知っておった。
お主様の持ち物は全て
お主様に勝ち目など、ありはせぬ。
「タルサが俺のために戦うように、俺だってタルサのために――ここは
「くくくくくくく」
妾は一通り笑って、薄くため息をついた。
「まったく仕方のない男じゃ。お主様が妾のために戦っておるのであれば、どちらが正しいかなど答えが出ぬではないか? そうであれば、答えを出す方法は一つしか残らぬ」
妾は両腕に魔方陣を生み出し、お主様へと向けた。
「どちらの想いが強いのか――勝負じゃ、お主様よ」
剣を抜いて構えるお主様を見ながら、少しだけ後悔する。
まったく、なんでこんなことになってしまったんじゃろうか。
「想いの強さなら、タルサにも負けないぜ?」
「妾も同じじゃ! お主様よ、まずは
妾は笑って、お主様を止めるために力を振るう。
「精霊術式【
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