第35話 ちょっと異世界見てみたい

「永山の!ちょっと異世界見てみたい!それイッキ!イッキ!イッキ!」

ンゴンゴンゴ

「プッハァ~!」

ドン! ヒュイィ~ン

永山さんは、ジョッキを置くと異世界に転生していった。


「パイセンの!ちょっと異世界見てみたい!それイッキ!イッキ!イッキ!」

ンゴンゴンゴ

「ウェ~イ!」

ドン! ヒュイィ~ン

サイトーパイセンは、ジョッキを置くと異世界に転生していった。


「恒山の!ちょっと異世界見てみたい!それイッキ!イッキ!イッキ!」

ンゴンゴンゴ

「ブフー!」

ドン! ヒュイィ~ン

恒山さんは、ジョッキを置くと異世界に転生していった。


「篤弘の!ちょっと異世界見てみたい!それイッキ!イッキ!イッキ!」

ンゴンゴンゴ

「ゥヒー!」

ドン! ヒュイィ~ン

武井は、ジョッキを置くと異世界に転生していった。


「…………」

独り残された俺は、静かにビールを飲んだ。


混雑した店内。

店員さんの、視線が痛い。


 …みんな、早く帰ってこないかな……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る