第27話 マジかまちょだよ?
とある会社帰り。
俺は道端で知った顔を見つけた。
「あ、サイトーパイセン、お疲れ様っス」
「おう月形~、フゥー!いま帰りか?」
相変わらずのパリピ感だ。
「丁度良い。メシいかね?」
「イイっスね。行きましょう」
「今、俺のカノジョも来るからよ」
「えっ!?」
サイトーパイセンの…彼女さん?
「いつの間に…っていうか、異世界からっスか?」
「いいや現生人だぜ、ウェーイ」
なん…だと…?
「マジスか」
これは、普通に羨ましい話だ。
「お、来た来た。こっちだぜぇ~」
彼女かあ…いいなあ。
「チョリース!いい波のってるゥ~?」
???
そこには、髪は盛り盛り、つけまつげバッサバサの金髪女が居た。
えっなにこれギャルってやつ?
「こちらのメンズは?あーしの知らないメンズだし」
「会社の後輩、月形だぜぇ~」
「マ?よろッス月形っち~☆」
ん?初対面、だよ、ね?
「コイツも一緒にメシいくぜぇ~」
「おけまる水産よいちょ丸!テンアゲでよきよき~」
おけ…?なんて?
「つーか、あーし一日カレピッピに逢えなくてマジエモかったしぃ~」
「仕事だから仕方ないだろ~?フゥー!」
「それな!でもあーし、マジかまちょだよ?」
え…なにこれ何しゃべってるの?
「あの…すごく、華やかな彼女さんですね」
俺は、ぎりぎり何とか言葉を発した。
「お!褒められてるぜぇ~?」
「マジ嬉しみが深い。あーし月形っちマジすきぴ!」
「浮気はダメだろぉ~?」
「嫉妬?それ嫉妬?マジやばたにえん!あーし愛され過ぎて今日イチあげみざわ!」
あ、うん?…え?
なにこれ言語が通じない系の異世界?
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