182_研ぎ澄まされてしまった

耳を叩く雨の音

目が覚める

普段は気にしないのに

カーテン閉めてもう寝よう


耳を叩く時計の音

目が覚める

普段は気にしないのに

電池を抜いてもう寝よう


耳を叩く鼓動の音

目が覚める

普段は気にしないのに

耳栓をしてもう寝よう



明日は早く起きなきゃいけないのに

まだ音が鳴りやまないのはなんでだろう


これが生きてる音なんだろうか

なら今だけでも死んでしまいたい

なんて贅沢な言葉なんだろうか


生きてるとか死んでるとか

そんなことは思わないのに

なんで今日は考えてしまうのだろう


何かが変わってしまった

今日が僕の研ぎ澄まされてしまった日

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る