181_終着駅は最寄り駅

クタクタになった体でも

寝てても起こしてくれる

貴重な睡眠時間が終わる

あとはもう家に帰るだけ

でもずっと乗っていたい


あと何駅過ごせばいいのだろう

途中で降りる気力もお金もない

流れるままに毎日見る暗い景色

時々のブレーキで吊革が揺れる

みんなみんな同じ揺れ方をする


何も考えてないわけじゃない

何もしていないわけじゃない

どうしてこうなってしまった



肩をたたかれて夢から覚める

電車に乗ってた夢から覚める

終着駅なのに

最寄駅なのに

いつまでも乗っていたい

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